コールドリーディング
コールドリーディングとは、事前に相手の情報を収集することなく、相手の外観や話し方、何気ない会話などから相手のことを言い当て、相手に「わたしはあなたよりもあなたのことをよく知っている」と信じさせる話術や観察法のことです。
コールドリーディングの基本的な手法としては、以下のようなものが挙げられます。
共通項を見つける
相手の外観や話し方、会話の内容などから、自分と共通する要素を見つけます。例えば、相手の服装やアクセサリーから出身地や趣味を推測したり、相手の話し方から性格や価値観を推測したりします。
幅広い言い回しを使う
相手の性質や行動を言い当てる際には、意味を限定しすぎないようにします。例えば、「あなたは優しい人ですね」ではなく、「あなたは誰かが困っている姿を見たら助けたくなる人ですね」と、複数の可能性を示す言い回しを使うことで、相手の共感を得やすくなります。
相手の言葉を繰り返す
相手の言葉をそのまま繰り返すことで、相手の注意を引きつけ、信頼感を高めます。また、相手の言葉を否定せず、あくまでも言い換える形で会話を進めることで、相手の心を開かせやすくなります。
コールドリーディングは、占い師や霊能者、マジシャンなどのパフォーマンスでよく用いられています。また、営業や接客などの場面でも、相手の心を開いて信頼を得るために活用されることが少なくありません。
コールドリーディングは、相手の心理を巧みに利用した技術です。そのため、悪用されてしまうと、詐欺や洗脳につながる恐れもあります。コールドリーディングの技術を学ぶ際には、その危険性についても理解しておくことが大切です。
参考URL:『コールド・リーディング ──人の心を一瞬でつかむ技術』 | イアン・ローランド, 福岡洋一 |本 | 通販 | Amazon