心理学用語

ボッサードの法則

ボッサードの法則とは、アメリカの心理学者ボッサードが発見した法則で、「男女間の物理的な距離が近いほど心理的な距離は狭まる」というものである。

この法則は、婚約中のカップル5,000組を調査したところ、33パーセントが半径5ブロック以内に住んでいたという結果から導き出された。2人の距離が離れているほど結婚に至る確率は低かったという。

ボッサードの法則は、物理的な距離が近いほど、お互いに会う機会が多くなり、接触が増えるため、親密感や信頼感が生まれやすいという考え方に基づいている。

例えば、同じ会社に勤めている同僚や、近所に住んでいる友人の場合、頻繁に会う機会があり、お互いの性格や価値観を理解する時間が長くなる。そのため、自然と親密な関係を築きやすいと言えるだろう。

一方、遠距離恋愛の場合、会う機会が限られるため、お互いの性格や価値観を十分に理解するまでに時間がかかってしまう。そのため、親密な関係を築くのが難しくなる傾向にある。

もちろん、ボッサードの法則はあくまでも傾向であり、絶対的な法則ではない。遠距離恋愛でも、お互いに努力を重ねて、信頼関係を築くことができれば、結婚に至ることもあるだろう。

しかし、一般的に、ボッサードの法則は、恋愛や結婚において、重要な役割を果たしていると言えるだろう。

ボッサードの法則は、ビジネスにおいても応用できる。例えば、顧客との距離を縮めるために、顧客と頻繁にコミュニケーションをとったり、社員同士の距離を縮めるために、社内交流の場を設けたりといったことがある。

物理的な距離を縮めることで、お互いに親密な関係を築きやすくなり、ビジネスの成功につながる可能性が高まる。

参考URL:なぜ、物理的距離が近いほど心理的距離も狭まるのか?ーー「ボッサードの法則」|太田 昂志|ゆめみCHRO


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