心理学用語

自制バイアス

自制バイアスとは、自制心を過信してしまうことです。私たちは、自分が常に自分自身をコントロールできると思いがちですが、実際は、誘惑に負けてしまうことが多いのです。

自制バイアスは、以下の2つの要因によって引き起こされます。

1. 自制心は有限である

自制心は、私たちの脳にある資源のようなものです。その資源は、使うほどに消耗していきます。そのため、自制心を必要とする行為を繰り返していると、自制心が枯渇し、誘惑に負けやすくなってしまいます。

2. 自分を過大評価する傾向がある

私たちは、自分を過大評価する傾向があります。そのため、自分の自制心を過信し、誘惑に負けてしまう可能性を低く見積もってしまいます。

自制バイアスは、私たちの日常生活にさまざまな影響を与えます。例えば、ダイエットや節約をしようと決意したものの、誘惑に負けてやめてしまったり、禁煙や断酒を始めたものの、すぐに挫折してしまったりといったことがあります。また、自制バイアスは、私たちの意思決定にも影響を与えます。例えば、重要な決断を下す際に、感情的な判断に傾きやすくなったり、慎重に判断する必要があるのに、楽なほうに流れてしまったりすることがあります。

自制バイアスに負けないようにするには、以下の3つの方法が有効です。

1. 自制心の限界を理解する

自制心は有限であることを理解し、無理をしないことが大切です。また、自制心を必要とする行為を繰り返す際は、間隔を空けるなどして、自制心の消耗を防ぐようにしましょう。

2. 自分の過大評価に気づく

自分を客観的に評価し、自分の自制心を過信しないようにしましょう。そのためには、自分の過去の行動を振り返ったり、他人の意見を聞いたりすることが有効です。

3. 誘惑を避ける

自制心が試されるような状況を避けることも大切です。例えば、ダイエット中なら、誘惑になるような食品を家に置かないようにしましょう。

自制バイアスは、私たちの誰もが持つバイアスです。しかし、その存在を認識し、対策をすることで、自制バイアスに負けずに、自分の目標を達成しやすくなります。

参考URL:わたしたちは思っているほど自制できない 「自制バイアス」|エビデンスマン@武器になるエビデンス


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