心理学用語

マッカロー効果

マッカロー効果とは、ある形状を長時間見続けると、その形状の残像がしばらくの間見続けるという錯視である。1965年にアメリカの心理学者セレステ・マッカローによって発見された。

マッカロー効果は、視覚系の機能の一つである「視覚覚醒」によって引き起こされると考えられている。視覚覚醒とは、視覚刺激によって引き起こされる神経細胞の興奮状態のことである。マッカロー効果では、長時間ある形状を見続けることによって、その形状に対応する神経細胞が過剰に興奮してしまう。その結果、その形状の残像がしばらくの間見続けるという錯覚が生じる。

マッカロー効果は、一般的な視覚錯視とは異なり、かなり長い時間残像が続くことがある。数分程度なら影響はないが、10分以上見ていると、目の錯覚が3ヶ月以上続くことがあるという。

マッカロー効果は、広告やデザインなどにおいて、視覚効果を高めるために用いられることがある。また、マッカロー効果を利用した治療法も開発されている。例えば、網膜剥離などの病気で視覚障害を抱えている人に対して、マッカロー効果を利用した訓練を行うことで、視覚機能を回復させるという研究が行われている。

マッカロー効果は、視覚系の働きを理解する上で重要な知見を与えてくれる。また、マッカロー効果を利用することで、視覚効果を高めたり、視覚障害の治療に役立てたりすることができる。

以下に、マッカロー効果を引き起こす例を示す。

上記の画像を10分以上見続けると、画像の残像がしばらくの間見続ける。

白黒の格子模様を10分以上見続けると、格子の残像がしばらくの間見続ける。

黒い背景に白い円を描いたものを10分以上見続けると、白い円の残像がしばらくの間見続ける。

マッカロー効果は、視覚系の働きを理解する上で重要な知見を与えてくれる。また、マッカロー効果を利用することで、視覚効果を高めたり、視覚障害の治療に役立てたりすることができる。

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マッカロー効果


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