アイ・メッセージ

アイ・メッセージとは、自分を主語、つまり英語のアイ(I)にして伝えるメッセージのことで、自分の思っていることや感情を伝えるコミュニケーション方法です。

アイ・メッセージはアメリカの心理学者、トマス・ゴードンが、自らが提案するメソッド「親業訓練」の中で提唱しました。

アイ・メッセージと対比されるのはユー・メッセージで、こちらは相手を主語とする言い方です。

アイ・メッセージの効果

アイ・メッセージで会話すると、どんな効果が得られるのかをわかりやすくするためにユー・メッセージと比較してみます。

約束を忘れた子供に対して、ユー・メッセージで親が気持ちを伝えようとすると以下のようになります。

 「なんで(あなたは)いつも忘れてばかりなの。(あなたは)もっとしっかりしなさい。」

これをアイ・メッセージで伝えようとすると以下のように変わります。

 「(わたしは)忘れてばかりのあなたが心配なの。忘れないようにしてくれると(わたしは)とっても安心できるわ。」

ユー・メッセージはどうしても命令口調になってしまいがちですが、アイ・メッセージは自分の気持ちを伝えるようになるため、相手を心配している気持ちや思いやりがよく伝わります。