tedukurikotoba (2563)

累を及ぼす

【漢字】累を及ぼす 【読み】るいをおよぼす 【意味】他人まで巻き込んで迷惑をかける。 【例文1】遅刻してチームメイトに累を及ぼす。 【例文2】飲食店で大声で怒鳴るのは他のお客にまで累を及ぼす。 【例文3】発注ミスで累を及ぼす。 組織に属して仕事をしていると、さまざまな人間と出会うことになります。年齢もさまざまで経歴も多種多様、そんな人たちがある目的に沿って一緒に共同作業を行なっていく。それが仕事なのですが、多数の人たちとやりとりをしていると必ずと言っていいほどに有能ではない問題がある人間と出会います。上司など上の立場になると、こういう問題がある人間をいかに使っていくかということが問われてきます。 若い頃は側から見ていて大変そうだなと他人事のように思っていました。ですが私も年齢を重ねてきて、少しずつ上の立場になってくると、自分の身に責任が降りかかってきます。自分の手が及んでいないところでミスをされても責任者として問題を問われなければなりません。私自身がまわりに迷惑をかけることもありますが、部下たちのミスをかぶる方がはるかに多いのが実態です。こういうことわざは「累を及ぼす」と言うようです。意味は「巻き添えにして迷惑を及ぼすこと」、私の立場の場合は「累を及ばされる」が正解でしょうか。 しかし考えてみれば、組織として仕事をしていく以上お互いに必ず「累を及ぼし」ながら仕事をこなしていくものなのかもしれない、と上司になって思うようになりました。

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李下に冠を正さず

【漢字】李下に冠を正さず 【読み】りかにかんむりをたださず 【意味】李(すもも)の木の下で冠を被りなおそうと手を伸ばせば李を盗ろうとしてるような誤解を与えるたとえから、疑わしく思われるような行動はすべきではないという戒め。 【例文1】洋服売り場でキョロキョロ友人を探していると、李下に冠を正さずで万引き犯と間違えられた。 【例文2】孫の迎えを校門で待つよう初めてお願いされたので、李下に冠を正さずで堂々としておく。 【例文3】花粉症でマスクに眼鏡に帽子は李下に冠を正さず不審者に思われる。 李下に冠を正さずとはすももの木の下で冠をかぶりなおそうと両手を挙げれば李を盗ろうとしたと疑われるものである。疑われるような言動は慎むべきたということです。 まさにその通りだと思いました。 私はいつもの近くのスーパーへ買い物に行きました。 カートを押して店内をグルグル回っていました。途中お友達に会い、立ち話をしたり、献立が決まっておらず、さらに空の買い物カートを押しながら買い物しようとしていました。スマートフォンで計算したり、ラインをしたり、その都度ポケットやバックの中にスマートフォンを入れました。 私は買い出しを済ませレジに向かいました。 レジで精算をしてお店の外に出ると、一人の店員に呼び止められました。 「お客さん、支払い前のお品はないですか?」と言われ、私ははあ?と思いながらも 「事務所までよろしいですか?」と言われ、私は事務所まで連れて行かれました。 事務所に着くや否や店長らしき人物が「清算済みでない商品がありますよね?バッグの中身とポケット中を確認されてください」と言いいました。 私は無実だと言いきれたので堂々と見せてあげました。当然どこ探しても精算前の商品なんか出るわけありません。防犯カメラも確認して私が疑わしい動作をしたことにより万引き犯と勘違いしたということが証明できました。声を張り上げて文句を言ってやりたいと思いましたが、毎日利用するスーパーですので、一言だけにしました。李下に冠を正さずですが、きちんと確認してから声をかけてほしいものですね。 瓜田に履を納れずと一緒に使われます。四字熟語で「瓜田李下」としても使われています。 李(すもも)の下で冠をかぶり直すために手を上げると、李を盗ろうとしているような誤解を与え、また瓜畑で脱げた履(くつ)を探していると瓜を盗もうとしていると疑われるというように、疑わしいまねはする物ではないという教えです。出典は「古楽府・君子行」です。 落語の怪談牡丹灯籠(三遊亭圓朝)の中にも、女性の所を夜に訪ねる男性に対し、瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず位は弁えておりましょうに。という場面があります。もっとも、この女性は幽霊なのですが。 現代においてもしかりです。疑わしい行動をして失敗をする人は結構いるのではないでしょうか。例えば、書店やスーパーで万引きをしていないのに、疑われてしまう人がいます。そういう人は、普段からきょろきょろと周囲を窺ったり、大きなバックを持っていたりします。そんな些細なことと思われることが、疑われる理由になるのです。大きな犯罪にしても同様です。まず、疑われる人は普段からなにか挙動が不審なのです。 まさに、瓜田李下です。ちょっとしたことかもしれませんが、不愉快な思いをしないためにも、自分の行動を振り返って見ましょう。

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烙印を押される

【漢字】烙印を押される 【読み】らくいんをおされる 【意味】烙印とは鉄製の焼印のことでその昔、動物や罪人に押されていた。いつまでも消す事ができない汚名を受ける。また周囲からそうだと決めつけられる。 【例文1】たった一度のミスで役立たずと烙印を押される。 【例文2】酒癖の噂が広がりいつまでも烙印を押される。 【例文3】バツ3の烙印を押されて婚活に影響が出る。 烙印を押されるの「烙印」は、家畜などの体に印をつける焼き印のことです。またその押された印のことも言います。烙印(焼き印)が一度押されるとなかなか消えないように、烙印を押されるとは、いつまでも消し去ることができない汚名を受けるという意味です。または、そう決めつけられることも言います。 「たった一度のミスで役立たずの烙印を押された」とか「正義の告発をしたのに裏切り者の烙印を押された」などと使われます。この場合「烙印」が本人に不当なものであり、その人物の再挑戦や社会復帰のチャンスを奪ってしまう場合に用いられることが多いのです。 しかし、実際にやってはいけないことを行い、「烙印」を押される場合もあります。遺跡発掘の現場で、捏造を行った歴史学者がいましたが、彼などはまさに、捏造者としての「烙印」を押されたのです。この場合は、本人にとって不当なものという考え方は当てはまりません。 また、「烙印」は犯罪者に直接押されたりもしました。時代によって変わりますが、額に「罰」という文字を押したという事例もあったようです。これからも、犯罪者の烙印を押されたという言葉が生まれたのかも知れません。 「烙印」という言葉余り良い意味を持っていません。できれば、生活する上で押されたくはないものです。

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用意周到

【漢字】用意周到 【読み】よういしゅうとう 【意味】準備や支度が完璧なこと。 【例文1】息子は2週間前から用意周到に修学旅行の準備をしている。 【例文2】用意周到に証拠資料を揃えて調停に挑む。 【例文3】用意周到に仕上げて勝利は間違いなし。 用意周到の意味は、心遣いが行き届いており、充分に準備がされていることです。 周到の意味は、手落ちがなく全て行き届いているという意味なのだそうです。なので、抜かりなく全て準備するという書き方で説明されている事もあります。 類似語に、用意万端、用心堅固という言葉があります。用意万端の万端は、何もかもという意味ですので、全ての準備という意味となります。 用心堅固の用心は気を付ける事であり、堅固はしっかりしている意味ですので、極めて注意深いこととなります。 文章に使う言葉としては、用意周到、用意万端の方が使いやすいでしょう。 実際、実用度を調べてみると一番使われている言葉は、用意周到で、次点が用意万端です。 例文としては、用意周到の場合は「何事にも抜かりなく取り組む彼は、遊びの準備も用意周到だ」「何をするにも、用意周到に準備する事は大切な事だ」用意万端の方は「すぐに仕事に取り掛かれるように、用意万端に準備する」といったところでしょう。 用意周到も用意万端も、意味は殆ど同じようなものですが、よくよく見てみると微妙に違うものです。 しかし、用心堅固の方は意味は似ていますが、明らかに違います。例文としては「彼は用心堅固な道徳家だ」などです。 「用意周到」とは、何事にも用意がすみずみまで行きとどき、手抜かりのないことを言います。 自分に対しては使わず、他人に対して使う言葉です。 「周到」とは、簡単に言うと「完璧」と同じような意味であり、「完璧」よりも少し堅い、小賢しいという感じです。 例文としては、「彼は用意周到なので、この案件も完璧にこなすだろう」「その犯人は用意周到で、どの現場にも証拠が残されていなかった」といった使い方をします。 なんとなく「負」のイメージの文章に使うことが多いように思いますが、「用意周到」という言葉自体はいい意味でも悪い意味でも使うことができます。 同義語は「用意万端」「準備万端」などがあります。 また、この言葉は人間の人柄や行動について使われる言葉ですが、この言葉の裏側にさまざまな心理が含まれているのです。 「用意周到な人」は、「臆病の裏返し」「本気で取り組むという意思の表れ」「手間を惜しまない丁寧さ」「実は計算高い」などの意味が含まれていると言えます。 この言葉を他人に対して使う、もしくは使われている場合には、このような心理の表れなんだと推測してみてください。 もしかしたら「用意周到な人」は、慎重で頭がいい人かもしれませんよ。 用意周到とは、物事の準備や心配りが細かいところまで十分に行き届いていて、抜かりがないことです。または、そのように用心深いだんどりのこともいいます。用意は準備、心配りの意味で、周到は良く行き届く、ぬかりないさま、綿密という意味です。同じような言葉に、用意万端というものがあります。 さて、用意周到といったとき、人はどんな心理状態なのでしょうか。最も大きな心理は臆病さであると言えます。何が起こるか解らないという未来にたいする不安が臆病な心の正体です。この心があるから人は未来に対して様々な備えをするのです。不安が和らぐように準備をすることが、端からみたら用意周到なのです。 また、本気で取り組みたいという心理も用意周到になります。さらに手間ひまを惜しまないという誠実さも用意周到の心理のひとつでしょう。雨が降った時の為に折りたたみ傘を持って行こうとか、お腹が減った時の為にお菓子を偲ばせておこうという手間ひまは用意周到な心理です。 しかし、ごくまれにネガティブな使い方もされてしまいます。例えば、誇大妄想です。日常では考えられないような出来事に対して用意をしておく等と言うことです。また、計算高いと思われることもあります。しかし、用意周到であるためには、予想外のことが起きる確率、起きたときの影響、それに対応するための手間ひま、そしてコストです。それらを総合的に判断し用意できる頭の良さ、つまり計算高さが必要なのです。

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有形無形

【漢字】有形無形 【読み】ゆうけいむけい 【意味】お金や物品が有形、励ましの言葉や応援などが無形。 【例文1】避難所に有形無形の援助が届く。 【例文2】有形無形の応援に元気が出る。 【例文3】有形無形のお見舞いを送る。 有形無形とは漢字のとおり、形のあるものと形のないものと言う意味で「どんな形であれ、ありとあらゆるもの。全て」を表現するときに使います。 有形無形の援助を受けるなどとよく使いますが、お金や物品での援助と励ましの言葉両方で支えられてきたという場合に使います。この場合注目したいのは無形という言葉です。通常、援助を受けたと言えばお金や物品などでの支援のことを指します。ここに無形という言葉が入ることで物品だけでなく励ましてもらい、精神的に援助を受けたという部分が強調されます。 その他に有形無形という言葉はサービスや営業でも使われます。売買されるものの中には形があるものと無いものがあります。お金を出してAという商品を得る他に、Bという形に残らないサービスを受けるという場合もあり「この営業は有形無形なんでも売る」と言えば、ありとあらゆるものを扱い売るという意味になります。また美容や理容などサービスを受けたことが目に見えてわかる場合は有形のサービスということもあります。 一言、文化財といえば有形無形に関わらずありとあらゆる物が含まれます。有形文化財とは美術品、工芸品、建物、古文書などで、無形文化財とは伝統芸能や音楽、さらには工芸技術などです。

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