tedukurikotoba (2563)

酸いも甘いも噛み分ける

【漢字】酸いも甘いも噛み分ける 【読み】すいもあまいもかみわける 【意味】人生経験を積む事で、世の中の表と裏を知り尽くす。そこから人情に通じ、どのような状況でも上手に対応ができるようになる。 【例文1】彼は自己中心的で酸いも甘いも噛み分けきれない。 【例文2】人生経験が豊富な彼女はどんな人にも酸いも甘いも噛み分ける。 【例文3】社会に出て酸いも甘いも噛み分ける。 ある仕事で知り合った派遣社員のAさん。年齢は40代ですが一回りは若く見えます。飛び抜けてスタイルが良い訳ではないが程よく筋肉がついており顔が小さくバランスが良い為、スラリとして見えテキパキ仕事をして頭の回転が速くいかにも仕事できますという雰囲気です。話すと面白い人ですが、どこか淡々としており休憩も1人で外で食事が多く必要以上に周囲と関わろうとしない為、私生活が見えずミステリアスでした。ある時、上司の進捗ミスで本来納期に3週間かかる仕事を1週間で完了させないといけなくなり困り果てた所、Aさんは残業と休日出勤で完璧に完了させ周りはただ敬服するしかなかった事がありました。上司にきちんと説教までして進捗表のテンプレートまで作成し、若い社員に指導。みんな驚く程の業務能力でした。 余り自分の事を話さない人なのでよく知らなかったのですが、以前は大手企業の本社で正社員で働いておりいくつも資格も持っているとか。家庭の事情で辞めざるを得ない状況になり現在は派遣社員をしているそうです。 若くして身内に不幸が続きかなり苦労があった様子。 「隠す訳じゃないけど人は都合のよく弱み見つけて好き勝手言うからプライベートを話すのが面倒なだけ」と言ってました。 酸いも甘いも噛み分けるとどんな状況になっても余り驚かないと言ってました。あの淡々とした態度は性格だけではなく環境もあるんだろうなと思いました。

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歯牙にも掛けない

【漢字】歯牙にも掛けない 【読み】しがにもかけない 【意味】相手の事など気にしない、問題にしない。 【例文1】あのおじさんは常識ない人だから周囲の事なんて歯牙にも掛けない。 【例文2】鈍感なのか無頓着なのか他人を歯牙にも掛けない。 【例文3】人から何て思われようと歯牙にも掛けない。 「歯牙にも掛けない」とは日常会話ではあまり使う事はありませんが、日頃からよく読書をする人は見かける言葉ではないでしょうか。その意味は「問題にしないこと。取るに足らないと無視すること」を意味します。「歯牙」とは文字通りですが、これは「口」「口先」「言葉」を意味しています。つまり、意味をもう少し丁寧に見て行くならば「口先で言った言葉をわざわざ取り上げて論じない、論じる価値が無い」ということが出来ます。「そんな根も葉もない噂話なんて歯牙にも掛けない」のように使う事が出来ます。 この言葉の由来は遠く中国の秦の時代までさかのぼります。陳勝という武人が秦に反乱を起こして王位につきました。秦の二世皇帝は家来を集めて陳勝を討つ為に議論を行いましたが、そこで叔孫通という儒者が「陳勝のような小泥棒は歯牙の間におくにも足りぬでしょう」と言います。原文では「此特群盗、鼠窃、狗盗耳、何足置之歯牙間」となります。その言葉を聞いた二世皇帝は討伐を行う事をやめたのです。ここから「歯牙にも掛けない」という言葉が生まれました。何となく知っている言葉も語源まで知っているとちょっとした会話の時に「おっ」と思ってもらえるかもしれません。

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幸先がいい

【漢字】幸先がいい 【読み】さいさきがいい 【意味】何かを始めた時にうまくいきそうな予感をいう。 【例文1】新装開店オープン前に行列ができて幸先がいいスタートをきる。 【例文2】売上目標達成で幸先がいい。 【例文3】出会いを求めて旅に出た。1日目から気が合う女性と同行して幸先が良い。 幸先がいいとは物事を始めた時に良いことがありこの先安定だという時に使われます。 幸先がいいと気分も上がりますし、やる気も出てきます。 私は結婚するときにのちに旦那さんとなる人が新築マンションを購入したときに付き合い始めたので同棲・新婚生活は海が見える素晴らしマンションで幸先がいい新婚生活をスタートさせました。子どもは一姫二太郎で望んだ通りの結婚生活です。 長女は2年前、県外の専門学校に通い、ケーキ屋さんでアルバイトしながら、生計を立てています。今年卒業で、そのまま正社員として働くことが決まっています。長男は地元の国立大学に受かり自宅通学で、地元がゆえに友人も多くキャンパスライフを楽しんでいます。アルバイトの焼鳥屋さんで深夜まで働くことがありますので、旦那が送迎をしますが、自宅に帰るなりすぐに眠りに就くようです。まかないのおかげでずいぶん食費やお小遣いが浮いているようです。 ドラッグストア10年勤務のアラフォー社員です。毎年、春になると新卒社員が店に配属されます。 ゆとり世代とは言いたくないですが、傾向として近年意識がやや低く感じられる社員が多いです。 ブラック企業として公表されたくないため、本部からは「残業されるな」 「セクハラ、パワハラはもちろん、突っ込まれるようなことは全てするな」 「集合研修時にヒアリングをするので、絶対にムチャな扱いはしないように」 と、どうやって育てれば分からなくなるような指示が数多く出されます。 しかし、今年はいつもとは違います。2人配属されたのですが、共に優秀です。 学生時代は4年間、それぞれファーストフード、レンタルショップで バイト経験があり、初日からバリバリ働いてくれます。 私が怖い系というのが伝わったのでしょうか(笑) テキパキと動き、モチベーションも高い2人です。 数年に1度ある、「幸先がいい」スタートが切れています。 「定時になったから帰ります」 …全然帰っていいんですけど、せめて「帰ってよいですか」と気を使ってほしい。 「来月、同期と飲み会があるので、この日を休ませてください」 …ドラッグストアは平日休みの変則勤務。もちろん、休み希望は考慮したいけれど、 いきなり同期との飲み会のために、休みを取らせるのはパートさんに示しが付かない。 このような社会人とは?から始まる説明を一切する必要がない今年の新入社員。 こちらも前向きに育成ができ、先が楽しみです。 一年の始まりである元旦、全国のお寺や神社は多くの人でにぎわいます。 その中でも毎年恒例となっているのはおみくじではないでしょうか?私は毎年おみくじをひくようにしています。 中には「なんでわざわざおみくじなんてひくのか、悪かったらテンションが下がるし、良くたって本当にいいことが起こるわけじゃないのに」という人もいるでしょう。 当たり前ですが、誰だって幸先がいいスタートをきりたいのです。 じゃあ幸先がいいスタートってなんですか?普通に考えたら大吉ですよね。 でも不思議なのが大吉をひいた年って「大吉をひいたこと」覚えていないんですよね。むしろ凶をひいた年ってかなり年数が経っても覚えているんです。 大吉をひいた瞬間は多分、これは幸先がいい!なんて思ったと思うんですが、案外そう思ったことはすぐに忘れてしまうもの。 でも凶をひくと、そのおみくじの内容をじっくり見るわけです。友人や家族がそばにいる場合からかわれたり、笑いあったり、凶の方が印象は強かったりして。 その後も、悪いことがあると「凶だったもんな」と納得出来たり、いいことがあると「凶だったのにラッキー!」と喜べたり、毎年おみくじをひいていくうちに、最近は凶が出ると「お、今年は記憶に残る一年になりようだな」と少しワクワクするようになりました。 案外凶って幸先よかったりしてね、と思う今日この頃です。

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甲乙付け難し

【漢字】甲乙付け難し 【読み】こうおつつけがたし 【意味】二つのものに大して差がなく、どちらが優れているかを決めるのが難しい。 【例文1】どちらの就職先に決めようか甲乙付け難し。 【例文2】二人とも背が高くてカッコよくて甲乙付け難し。 【例文3】どちらも日当たり良好で甲乙付け難し。 甲乙付け難しという言葉は一般的には物事などの優劣がつけにくい事を意味しています。この甲乙とは元々は古代中国で使われていた十干が由来になっていて、第一位である甲と第二位である乙が元になっています。 なのでどちらも一位に相応しい場合や実力が拮抗している時にはこの甲乙付け難しが使われていて、両者が近い状態にある事を意味しています。またこの甲乙という言葉は契約書などでも使われていて、一般的には甲の方が主導権を持っている様なニュアンスになっています。 例えば家を借りる時などには大家が甲になり借り手側は乙になるケースが多くなります。さらに企業間での取引などの場合には自社を乙として相手の企業を甲とする事が多くなりますが、実際には甲乙に明確な決まりはないとされています。 しかし、十干では第一位が甲であり第二位が乙になりますので、甲の方が優先順位が高いとされています。そして昔は日本でも成績に甲乙を使っていた時代があり、その時には最も良い成績には甲がつけられ次に優れている物には乙がつけられていました。 厳密に言えば甲乙付け難しとは、元々明確な基準がない物に対して順位をつけると言うやや特殊な言葉であると言えます。

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蛍雪の功

【漢字】蛍雪の功 【読み】けいせつのこう 【意味】貧しく蛍の光と雪の明かりで勉強する中国の昔話から、苦労して勉学に励むこと。 【例文1】塾にも行けず蛍雪の功で進学校に合格した。 【例文2】蛍雪の功だったが、医学部を出て出世した。 【例文3】蛍雪の功が報われた。 蛍雪の功(けいせつのこう)は、苦労して学問に励み、その結果が報われたことを意味する故事成語です。 古代中国の晋代(期限265~420年)に、車胤(しゃいん)と孫康(そんこう)がいました。 車胤は慎み深く、勉強熱心で、さまざまな書物を読み、豊富な知識を持っていました。ところが、家が貧しく、明かりを灯す油が買えなかったので、夏の夜になると練り絹の袋に蛍を数十匹入れて、その明かりで本を読み勉強をしていました。昼夜を問わず勉強をした車胤は、やがて尚書郎(しょうしょろう)という高官に出世しました。 孫康は若いころから心が清らかで、後ろめたいところがなく、付き合う友達も良い人ばかりでした。孫康も車胤と同じように貧しく、油を買うお金がなかったので、冬には窓の近くに雪を集め、白く輝く雪の明かりで本を読んで勉強します。そして孫康も、御史大夫(ぎょしたいふ)という高官に出世できました。 これにより、苦労して勉強することを「蛍雪」と呼ぶようになります。また、卒業式で歌われる「蛍の光」の中にある歌詞「蛍の光 窓の雪」は、この故事に由来しています。

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