大事の前の小事
【漢字】大事の前の小事 【読み】だいじのまえのしょうじ 【意味】大きな事をなし遂げようとする前に小さな事でも注意深くしなければ、油断から失敗するという戒め。 【例文1】大事の前の小事だから、自動車学校の授業は真剣に聞く。 【例文2】初めて作る料理のレシピは大事の前の小事で確認する。 【例文3】運転の前に点検は大事の前の小事。 「大事の前の小事じゃ、捨て置けい」などというセリフは時代劇で結構聞きます。 悪代官が悪巧みをしていて、主人公側の密偵が発見されあわや捕縛されるかという状況が思い起こされます。 そして高確率でこのことが原因となり悪代官の悪事は露見して成敗されます。 実はこの諺には二つの意味がありまして、一つは「大きな計画の最中に小さな問題には構っていられない」です。 もう一つの意味は、これとは全く逆で「大きな事業を成し遂げるには小さな問題も放置してはいけない」です。 どちらの意味も納得がいくものですが、選択する行動は全く逆なので困ります。 時と場合に応じて状況を判断し臨機応変に対応すればよい、というアドバイスは正解に思えます。 しかしそれは実のところ、「俺は知らん、自分で勝手に判断して失敗しろ」という意味にも受け取れます。 そこまで底意地の悪い助言をする人も少ないのでしょうけれど、諺ですら真逆の意味を持っているのです。 真意を隠して逆の意味を言葉に潜ませるなど、物語やドラマだけですむ話ではありません。 言われたその場では気がつかず、言葉の真意に気づいて愕然とする間抜け者はしっかりここに実在します。 ひねくれ者の戯言かもしれませんが、それなりに失敗を積み重ねた経験によるものなので御一考ください。
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