tedukurikotoba (2563)

元の木阿弥

【漢字】元の木阿弥 【読み】もとのもくあみ 【意味】戦国時代の武将筒井順昭が病死した時、敵を欺くため死を隠し、姿が似ていた木阿弥という男を嫡子の順慶が成人するまで寝床に就かせた。成人後、順昭の死を公表したので、木阿弥は用済みで元の身分に戻ったことから、一旦良くなったものが元の状態に戻ること。 【例文1】彼の部屋は片づけても3日で元の木阿弥の繰り返し。 【例文2】プチ整形が数年後は元の木阿弥だ。 【例文3】リバウンンドして元の木阿弥だ。 戦国武将の筒井順慶は織田信長に反旗を翻した松永久秀を、明智光秀と共に倒して大和国を治めることになりますが、後年、明智が本能寺の変を起こすと、明智についたものの形勢の変化に態度を変えて豊臣秀吉側に寝返り所領を守りました。そのため後世では二股をかけた人の呼び名として名前が残っています。その筒井順慶に関わるもう一つの言葉がこの「元の木阿弥」です。彼の父筒井順昭が病に伏し、死を覚悟した時に幼い嫡子順慶の行く末を案じて遺言します。それは自分と声音の似た盲人木阿弥を呼び寄せて、薄暗い寝所に彼を寝かせて息子が大きくなるまで自分の死を隠すというとんでもない策でした。しかし、周囲の者は遺言通りに事を運び、順慶が成長してから順昭の死を公表します。公表したのち、木阿弥は元の市中に放出されます。その有り様から「いったんはよくなったものが再びつまらないものになること、苦心したものが水泡に帰すこと」を「元の木阿弥」というのです。同じ戦国武将の武田信玄も遺言により死後3年経ってから、死が公表されます。 武将も自分の子どもの立場を守るために必死だったことがうかがえます。現代ではそうはいきませんね。

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目が潤む

【漢字】目が潤む 【読み】めがうるむ 【意味】涙が出そうになる、目に涙をいっぱいためた様子。 【例文1】娘の振袖姿を見て目が潤む。 【例文2】結婚式で新婦のスピーチに目が潤む。 【例文3】第一子誕生に目が潤む。 子どもの成長に伴い、色々な節目があります。 その節目ごとに、目が潤みます。 例えば幼稚園の卒園式です。 入園時には泣きながら通っていた幼稚園でしたが、日が経つにつれて、しっかりとした足取りで幼稚園へ通うようになり、運動会や遊戯会ではしっかりと自信を持って発表していた姿が、走馬灯のように流れると途端、目がうるうるしてきます。 最近は年齢を重ねて行くにつれ、涙腺が緩むことが多く感じます。 ちょっとしたテレビ番組の感動シーンとか、スポーツのシーンを見ると、思わず涙がでることがあります。 目が潤むとちょっと恥ずかしいのですが、長く生きているとそうなるんでしょうね。 最近一番感動したシーンは、リオオリンピックで卓球の水谷選手が個人でメダルを取ったシーンです。 日本の卓球界を背負い、プレッシャーの中、勝ち進み、苦労の上メダルを獲得したシーンは感動的でした。 思わず、床に仰向けとなり、喜びを表したシーンは今でも目に焼き付いています。 2020年にはそのオリンピックでの感動が東京にやってきます。 今からどの種目を観戦しようかと迷っています。 私は卓球も注目していますが、まずは日本のお家芸である、野球が世界一になってほしいと思っています。

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虫が好かない

【漢字】虫が好かない 【読み】むしがすかない 【意味】ハッキリした理由はないけど、なんとなく気に入らない人にいう言葉。 【例文1】あの人はどうも虫が好かない。 【例文2】彼女は何でもできるので嫉妬心からか虫が好かない。 【例文3】息子の彼女がどうも虫が好かない。 「虫が好かない」とは、理由はないけど何となく合わない相手などに使われる言葉です。 私にも虫が好かない相手がいます。 その人は職場の同僚ですが、とても丁寧な話し方で上品な人です。親切な人でもあるので、周りからすごい好かれているわけではないけど、でも嫌われたり悪く言われることはほぼないといえるような人です。 その相手を私はなぜ虫が好かないと思うのかよく考えてみました。 まず、話し方が虫が好かないのです。 丁寧を通り越し、バカ丁寧なので、同僚相手にここまで丁寧にされるとバカにしてるのかと思っています。 更に何をしても言っても相手は常に「ありがとうございます」と言います。 お茶をこぼされてもなぜか「ありがとうございます」と言うのでそれもまた虫が好かないのです。 そして、その人は初対面の人に対しても、異常に褒め称えます。「仕事が良くできるし丁寧だから」と褒めますが、あって5分で何を知っているのだろうと、それもまた虫が好かない。 結果、丁寧さに違和感や嘘臭さを本能的に感じ取って イラッと虫が好かないと思う気持ちにつながっているのだと思います。 その場合、本能的に感じていることなので本当に相手と合わないので、嫌いな人より虫が好かない人のほうが、実は根深く仲良くなれるケースはかなり低いので、割りきってできるだけ関わりを持たないようにしたほうがいいと思いました。 何かよく分からない原因や理由で感情や心理状態が動かされること「虫が好かない」「虫の知らせ」「虫がいい」「虫の居所が悪い」「腹の虫がおさまらない」と表現します。これは中国の道教の考え方の影響です。道教では「三尸」といって人の体には上尸(じょうし)・中尸(ちゅうし)・下尸(げし)の3匹の虫が棲んでいると考えられておりこの3匹の虫は人の行動を監視し庚申の日になると眠っている人の体を抜け出しその人が犯した罪を天帝に告げ口に行き寿命を短くされると言われていました。人々は庚申の夜は眠らずに精進潔斎して夜を明かしたそうです。この三尸には平安時代に日本に伝わるとそれぞれ3匹の同類がいるとされ合わせて9匹の虫「三尸九虫」が人の体内にいて病気を起こしたり感情や意識をコントロールしていると広く信じられていました。日本でも庚申の夜には人々が集まって飲んだり食べたりして夜を明かしていたそうこの集まりは「庚申待ち」と呼ばれていました。「庚申待ち」は江戸時代に盛んに行われていたようです。虫にまつわる言い回しはこのことが由来となっているそうです。医学や心理学が発達していない時代では感情や意識の変化など自分では抑制できない心の動きを説明するために虫の存在が利用されていたようです。

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右の耳から左の耳

【漢字】右の耳から左の耳 【読み】みぎのみみからひだりのみみ 【意味】人の意見や批評を聞き入れないこと。 【例文1】彼は右の耳から左の耳だから、何言っても無駄だ。 【例文2】何回言えばわかるんだ?君は右の耳から左の耳だな。 【例文3】専門用語ばかりで右の耳から左の耳だ。 愛しの彼からの誘いがあったので、平日にも関わらずライブハウスに足を運んだんです。誘われたのが開場3時間前で、それからライブハウスの最寄りの駅に到着したのが開場1時間前。彼から早いと驚かれたけれども、そんなことはない。単に運よく快速に乗れただけのことです。 そして、開演10分前くらいにライブハウスに入りました。彼をさっそく見つけるけれども、彼はスマホをいじっていて、気づく様子もなし。まぁ、それはそれで諦めてドリンクを交換してから座っていました。すると、彼も気付いて近くにまで来てから挨拶。私はとにかく頑張って来たことを主張したけれども、その話は右の耳から左耳。まったく彼の心の琴線にはふれてない。確かに、他県から会いに来てくれる相手がいるのであれば、私の移動距離とか比べるのもバカらしいくらいなのでした。それからも、この会話の弾まない感じはいったいなんなんだ?というくらいの流しっぷり。ちょっと腹も立ってきたけれども、そこはそれで怒らないのが大人です。結局、彼の心は掴むこともできないまま、私の心も置いてけぼりな時間はあっという間に過ぎました。時間があったので、さっさと退散しながら、もうれつな自己嫌悪と戦いました。

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枕を高くして寝る

【漢字】枕を高くして寝る 【読み】まくらをたかくしてねる 【意味】何の不安もなく安心してゆっくり寝る。 【例文1】息子が志望校に合格した。これでやっと家族全員枕を高くして寝られる。 【例文2】初デートがうまくいき、今夜は枕を高くして寝る。 【例文3】希望の会社に採用され枕を高くして寝る。 枕を高くして寝るとは安心して眠りに就くことです。 我が家には子どもが3人います。 息子が中学3年になり受験期を迎えた我が家では言葉に気をつけたり、冬場はインフルエンザにならぬように家族全員予防注射を受け、うがい手洗いは徹底して行いました。受験は私立・公立すべて合格でした。これで枕を高くして寝ることができました。翌年には長女が高校を卒業してアパレル会社に入社しました。 勤務地に近いところに引っ越しをしたいと言い出しました。家族は反対しましたが、駅から近い物件と管理体制が厳重である物件を探すことで了承しました。 家賃は跳ね上がりましたが、オートロックの女性専用マンションに決めて、妻はすこしホッとして枕を高くして寝るようですが、娘を持つ父親からしてみれば毎日、心配でなりません。ときどき妻にだけ送られてくる写メを見せてもらって心を落ち着かせています。まだ小学生の次女もいますのでこれから数年は心配事は続くと思います。

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