tedukurikotoba (2563)

角を矯めて牛を殺す

【漢字】角を矯めて牛を殺す 【読み】つのをためてうしをころす 【意味】曲がった角を矯正すると、牛が弱って死んでしまうことから、わずかな欠点を直そうとしたら、かえって全体が駄目になるものである。 【例文1】修理しようと機械を分解したら、組立きれず角を矯めて牛を殺す。 【例文2】隠し調味料のつもりが角を矯めて牛を殺す。 【例文3】色塗りの修正が角を矯めて牛を殺す。 角を矯めて牛を殺すとはわずかな所を直そうとして全部が壊れてしまうことです。 そんなことになったら残念でなりませんよね。 私は小学校・中学校の頃と絵がおを描くのが下手でした。色塗りのグラデーションもできませんし、陰影も下手です。毎年夏休みの課題に果物や自画像など描かなければなりません。下書きまではまあ何とか描いていざポスターカラーで塗り始めると立体感は出せないし、リンゴといっても真っ赤で済ませられるわけがありません。教科書をみると緑や白っぽい色も使われています。1時間もかけてようやくそれらしきリンゴが完成しました。仕上げにつや感をだすために色を入れたのが失敗でした。最後の最後で角を矯めて牛を殺すような事をしてしまい、余計な事をするんじゃなかったとひどく後悔しましたが後の祭りです。もう一度最初から描き直しました。本当に才能もないことが実感されました。20歳になって初めての彼氏に料理をするようになりました。レシピ通りおいしくできました。ですが、盛り付けなどは頭にありませんでした。作るのに一生懸命でしたし・・最後の盛り付けまでが肝心なんだよと言われました。 「角を矯めて牛を殺す」とは「少しばかりの欠点を矯正しようとしてその手段が度を過ぎて、かえって物事全体をだめにしてしまうこと」です。これは華道をかじったことのある人は覚えがあるのではないでしょうか。お花を活けるには、花材同志のバランス、花器とのバランスなどを見ながら活けていくのですが、メインに据えるお花をいかに美しく見せるか腐心します。例えば花材にしなる枝、柳や梅などがあるとそれを両手の親指で加減しながら、自分の欲しい曲線が出るように矯めていくのですが、その塩梅が難しいのです。上級者は「こうよ~」などと言いながら、なんていうことなく曲げて見せるのですが、初心者は曲げるつもりが手折ってしまったらどうしようという心配が先にたち、枝を変に傷つけてしまって「あ~」と残念がるもすでに遅し。ということを繰り返して矯め技も習得していくのですが、やはり道と名のつくものは厳しいものです。道はつきませんが、千葉県に和竿という竹で作る釣り竿があります。何年も寝かせた竹を炭で炙りながら矯めて曲げて作るのですが、やはり熟練の技がなければ、良い和竿にはなりません。「角を矯めて牛を殺す」ようでは困るのです。ちなみに千葉県では上総和竿という野布袋竹で作った釣り竿が千葉県指定伝統工芸品として、その製作方法から守られています。

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地に落ちる

【漢字】地に落ちる 【読み】ちにおちる 【意味】権威や評判が衰える。 【例文1】芸能界は一回のスキャンダルで地に落ちる世界だ。 【例文2】会社の信用を失い地に落ちる。 【例文3】不祥事を起こし地に落ちる。 地に落ちるとは権威や名声が失われることです。 SNSの普及率が高まり、不名誉なことはあっという間に拡散され地に落ちていきます。 芸能人のスキャンダルなら一層の事件簿です。 最悪、大物芸能人以外はお茶の間から消えてしまうことだってあります。 一般人だって油断はできませんよね。ネットの拡散の威力はすざましいものであり、本人確定も時間の問題です。安易な投稿は控えたいものですね。 わたしの知り合いにも万引きした事がばれてネットでの誹謗中傷被害に遭った人がいます。 小さな田舎町ですので、学校名も名前も特定され退学してアカウントも閉鎖しました。 両親は自営業でしたので、店にも少なからず影響はあったようです。 評判は一気につきますが、一度ついた評判を回復されるのはとても大変なことだと思います。逆境に負けず、乗り越えてほしいと願っています。

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大胆不敵

【漢字】大胆不敵 【読み】だいたんふてき 【意味】敵を敵とも思わず、何も恐れずに立ち向かう様子。 【例文1】大胆不敵にも昼中堂々、泥棒に入られた。 【例文2】ドライブレコーダーがあるにも関わらず、大胆不敵に暴力を振るう。 【例文3】大胆不敵にストーカー行為に出る。 大胆不敵とは、積極的で敵知らずということで頼もしい様を表しています。 例文として、あの謎の転校生は大胆不敵でかっこいい。僕のおじいちゃんは怖いもの知らず、大胆不敵だ。など褒め称える意味合いを持ちます。漫画の主人公などこの様であることが多く、怖いもの知らずということは他の人から見るとすごいと感じることが多いです。逆の意味合いとして世間知らずとしても捉えることができるので皮肉を言う際にも使われることがあります。敵がないと言うことなので、とても凛々しくてっぺんである様も伺えます。四文字で響きがよく、かつ意味が伝わりやすいため至る所で用いられている言葉です。ライオンやクマなど凶暴動物で怖いと思う生き物さえも怖くなかったり度胸が据わっている人に称える言葉でもあります。大胆不敵な人はかっこいいですが、打たれ弱いところもあります。大胆不敵な人になるには、勇気を持ち、様々な面にも惜しまず挑戦するなど、前向きな行動を心がける必要があります。ですが大胆不敵な人と一緒にいることで中には疲れてしまうことがあるため相性の問題でもあります。大胆で敵が無いということは生きやすいですが、そこを嫉妬して恨むひともまた存在するのが事実です。

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そつがない

【漢字】そつがない 【読み】そつがない 【意味】効率的で無駄がない。 【例文1】彼女はテキパキ動いてそつがない。 【例文2】彼女は頭の回転が速くそつがない。 【例文3】そつがない人材を求む。 企業が人材を欲しいと望むうえで、最近言われているのが「そつがない人」です。 そつがない、というのは、なんでも器用にこなして無駄がなく安心して仕事を任せられるそんな意味なわけですが、昔も今もそつがない人の需要はかなり高いままだといえるでしょう。ただ、昔(昭和)と今の採用で少し違っているのは、集団就職と言われた世代の就職において求められているのは、熱意ややる気、職人気質の真面目さや無骨さだったのに対し、今はそういったものがある人が採用されにくくなってきているという現状です。 もちろん、やる気や熱意はどこでも必要ですが、それ以上にバランス感覚の良い人間が企業向きとされています。 例えば技術職。昔はコミュニケーション能力よりも、真面目にコツコツ自分の腕を磨ける人材も積極的に採用していましたが、最近では技術や研究といった職種であっても ハキハキと自分の意見が言えたり、会社組織の中で円滑に人間関係を育んでいける人材が積極採用されています。 事務職のような縁の下の力持ち業務であっても、自己アピールが出来ないと採用されにくいケースも多いです。 昔は、多少バランスが悪くても何かに特化して能力や情熱がある人を時間をかけて育てていこうというゆとりがありましたが、最近は即戦力になるような何事もバランスよくこなす人間を採りたがる傾向にあるわけですね。 少し寂しい気もしますが、これも時代の流れなのでしょう。何事にも平均的な量産型大学生、と言われるような学生ばかりではなく、これはできないけれどこれをさせたら一番!といったような若い人材にも、企業には目を向けてほしいと願うばかりです。 昔からよく聞く慣用句のひとつに、「そつがない」というものがあります。「そつがない」というのは、何かあるものごとに対して、失敗やほころび、しくじりなどが一切なく、手抜かりが見つからない状態を指す言葉ですね。たとえば、「あの人はどんな仕事に対してもそつがない」「難しいミッションをそつなくこなす」といったように使います。 ですが、そういえば「そつがない」の「そつ」とは、いったい何なのでしょうか?調べてみたところ、「そつ」とは、いわゆる古語にあたり、「ムダ」あるいは「ぬかり」という意味の単語で、現在では「そつがない」という言葉以外ではほぼ使われていないようです。 現代においてわたしたちが使っている感じにも、「そつ」という読みのものはいくつかありますが、この「そつ」は特に該当する漢字もないようで、どんな場合においても、すべてひらがなで表記されます。 言葉というのは時代の流れとともに意味が大きく変わることもよくありますし、その時代でしか使われていない言葉もたくさんあります。だからこそ、古文は同じ日本語であるにもかかわらず、普通の現代人がすらすらと読むことはほとんどできません。それでも残っている言葉ということは、それだけ昔から「そつがない」人が多かったのかもしれませんね。

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席の暖まる暇もない

【漢字】席の暖まる暇もない 【読み】せきのあたたまるいとまもない 【意味】椅子にずっと座っていれば椅子があたたまってくる。ずっと座っている暇もなく、とても忙しい様子。 【例文1】席の暖まる暇もなく仕事に追われる。 【例文2】主婦は家族の世話で席の暖まる暇もないのだ。 【例文3】席の暖まる暇もなくクレーム対応に追われる。 「席の暖まる暇もない」(せきのあたたまるいとまもない)ということわざの意味は、文字通り席が暖まらないほど忙しく、動き回っている様子を表す慣用句です。あまり聞き慣れることのない慣用句のように感じますが、初見でも何となく意味がわかりそうな慣用句ですよね。学生、社会人、主婦の方でまさにこの状況に陥っている人も沢山いらっしゃると思います。学生の方はテスト勉強や学校行事、社会人の方はプロジェクト納期や締め切り、主婦の方は育児や家事など色々あり、「席の暖まる暇もない」状態ですよね。今、世間を賑わすような芸能人の不祥事や刑事事件が相次いで起きていますよね。不祥事を起こした当事者ではなく、関係者の方は記者会見の用意やマスコミへの対応等の色々な対処を取ることに席の暖まる暇もない状況を迫られることが多いでしょう。「席の暖まる暇もない」の同義語として、「東奔西走」(とうほんせいそう)や「猫の手も借りたい」(ねこのてもかりたい)などがあります。対義語として、「暇を持て余す」(ひまをもてあます)や「手持ち無沙汰」(てもちぶさた)などがあります。人生の中で、「席の暖まる暇もない」時期ということもあってもいいと思いますが、永久にといわれると嫌になりますよね。 席の暖まる暇もないくらい、忙しい時はあります。 1か所に落ち着いていられないほど忙しい、という状況を表す言葉です。 例えば、朝から夜まで打ち合わせが続くと、席にも座れません。 さらにこのような打ち合わせばかりの状況ですと、自分の仕事が全くできない場合があります。 さらにこのような状況が続くと、自分の仕事が動かせられなくなり、最悪、残業が増えていきます。 したがいましてらタイムマネージメントが非常に重要になります。 タイムマネージメントをしながら、成果物を出して行くことは大変難しいのですが、少し工夫をすることにより、自分の時間を確保することもできます。 例えば、わざとスケジュールにデスクワークと入れていれば、会議招集もかかりにくくなります。 また、最近では企業のファシリティが充実し、集中ブースも設置されていたりしますので、集中的に仕事をこなす環境もあります。 さらに、在宅勤務やフレックス勤務、また仕事の場所にこだわらないテレワークなど、勤務スタイルが多様になっています。 いずれは会社という場所自体の提供もなくなるか、縮小傾向になると思います。 席の暖まる暇もない、というのはもしかすると将来には死語になる可能性も秘めていますね。

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