tedukurikotoba (2563)

先を越す

【漢字】先を越す 【読み】さきをこす 【意味】相手の行動が早かったという意味。 【例文1】妹に結婚を先に越された。 【例文2】同期に出世を先に越された。 【例文3】悔しい。後輩に先を越された。 大抵の場合「先を越された」と地団太踏んで悔しがる状況で使われてしまいます。 イメージ的に負けたほうが悔しがるときに使うように思えます。 機転を利かせて先手を打ったと表現すれば聞こえは良いですが、要するにズルして抜け駆けしたということではないでしょうか。 物語の主人公がズルをしたのでは、読み手としては少し複雑な心境になりそうです。 相手側が間抜けな様をさらすことで、話の流れを取り繕っているように見えるのは捻くれ者ゆえの発想かもしれませんが、大ハズレとも思えません。 実際には先を越すことが楽な仕事であるわけも無く、事前に情報を収集し必要な人員・物品を揃えて始めて成功するものです。 一概に卑怯卑劣な行為とは扱われるべきではないのですが、試合形式の競い合いに慣れている身としては何か引っかかります。 徒競走などであれば、先を越したらフライングで失格になりかねない重大なルール違反です。 先を越してスタートの合図より早く走り出しました、などと誇らしげにぬかそうものならば失笑どころが侮蔑ものでしょう。 にもかかわらず実社会では、あらゆる手段で相手を出し抜き先を越すことが求められます。 それを基準してしまえば、正々堂々戦いますというのは特別な状況で戦いますよという宣言にも受け取れます。

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口頭試問

【漢字】口頭試問 【読み】こうとうしもん 【意味】口頭で問題を出し、知識や学力を試す試験のこと。 【例文1】口頭試問なら自信がある。 【例文2】ハキハキと口頭試問で答えた。 【例文3】口頭試問で採用が決定した。 「口頭試問」とは「質問応答によって問題事項を調査し考査する試験方法。口述試験ともいう」ものです。昔は面接全般を口頭試問と表現していたとも言えるかもしれません。最近ではあまり聞かないでしょうか。大学の入学試験などでも面接とか、プレゼンテーションとか、グループディスカッションなどが試験科目に入っていても口頭試問は見かけません。ところが、栄養系の学部だと面接に口頭試問とわざわざ書かれている大学もあります。 具体的に何を聞かれたのか聞いてみると、化学と生物とどちらが得意かを聞かれたうえで、「デオキシリボ核酸」について聞かれたとか、「トマトに含まれる栄養素で知っているものを全て答えてください」と言われたとか、学生によっても大学によっても全然ちがいます。学生にとっては当日その場にならないと何を聞かれるかわからない怖さはありますよね。対策するには、必要と思われる科目についてはまんべんなく勉強しておくしかありません。また、去年から始まった国立大学の推薦入試ですが、その中でも京都大学では「高校からの調査書や、志願者が大学で学びたいことをまとめる「まなびの設計書」などの書類審査に加え、面接、筆記試験、口頭試問など、学部ごとの独自試験をもとに総合評価する」となっています。国立大学の推薦入試では成績基準も別にあり、やはり高い壁とは言えそうです。

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けりを付ける

【漢字】けりを付ける 【読み】けりをつける 【意味】ようやくもめ事に決着が付く。 【例文1】離婚問題にけりを付ける。 【例文2】未解決事件にけりを付ける。 【例文3】財産分与にけりを付ける。 言うまでもありませんが、けりを付けるの「けり」は「蹴り」ではありません。 これは古文の助動詞「けり」で、短歌や和歌の結びに使われることが多かったため、決着がつく・解決するという意味になるのです。 大体にして蹴り飛ばして解決するような物事などほとんどありません。 蹴り飛ばして一時的に遠ざけたとして、問題は依然として解決することなく残り続けます。 下手をすれば蹴り付けたこと自体が新たに問題になる可能性すらあるくらいです。 キック一発で全てが解決するなどサッカーぐらいしか思いつきませんが、それとて失敗シーンのほうが連発されています。 バスケットボールと比較しみれば蹴りで得点しづらいことはよく分かるでしょう。 ゴールポストが大きいにも拘らず得点が少ないサッカーに対して、プロのバスケットボールはシュートが外れる方が少ないくらいです。 足は手よりも力は強いですが、それほど器用に物事を処理できるものではないということです。 大雑把な力任せの解決方法では問題が綺麗に片付くことなどありません。 鶴の一声で問題を封じて見せても全員が納得する至らなければ後の禍根になることすらあります。 一撃の下に問題が片付いたように見えても、細かい後片付けに苦労している誰かがいるのば何時の世にも言えることです。 「けりを付ける」(けりをつける)の意味はどの方も知っていらっしゃいますよね。容易では無かった物事に対して結論を出して終わりにするという意味です。同義語として、「終止符を打つ」(しゅうしふをうつ)や「幕を引く」(まくをひく)があります。しかし、意味を知っている方は多いですが、語源や由来までは知っている方はあまりいらっしゃらないかもしれません。「けりを付ける」の語源や由来は、和歌や俳句などの古典文章から来ています。和歌や俳句は文末に助動詞の「けり」を付け、過去「~だった」というようにすることが多く、けりを付けるということは結末を迎えるということから、物事に対して結論を出して終わりにするという意味の「けりを付ける」が使われ始めました。「けりを付ける」の語源や由来を知らなかった方は多かったのではないでしょうか。慣用句やことわざのような言葉の語源や由来は面白いものが多いですよね。普段使っている慣用句やことわざの語源や由来について調べてみることも楽しいかもしれませんね。「けりを付ける」といえば、長い間片付かない問題や長年抱え込んでいる不安など沢山ある方が多いと思いますが、少しでも早くけりを付けたいものですね。 「けりを付ける」の「けり」とは和歌や語り物が助動詞ケリで終わることが多いことから、「物事の終わり、結末」をあらわす言葉です。ですから「けりを付ける」は「結着をつける、終結させる」という意味です。そう言われてみれば、伊勢物語も「昔、男ありけり」で始まる物語が多く、この助動詞「けり」が効果的に多用されることで、場面の緊迫感や喪失感などを演出していますね。伊勢物語はその作者すらはっきりしないという物語です。在原業平をモデルにした男の一代記であり、和歌が随所に出てくる歌物語とも評されていて、高校生の古典の教科書には必ずといっていいほど取り上げられている作品です。作者は在原業平だという説、業平の作に次男滋春が加筆したものという説、業平の作に、女流歌人の伊勢が補筆したという説、紀貫之の作という説まで多種あり、これだという根拠がないために未詳ということで通っています。「誰かタイムマシンで誰が書いているか見てきて欲しい」と夢想するほど、この物語は魅力的です。内容的には男女間の恋愛小説なのですが、一流歌人がモデルだけあって、みやびな世界が繰り広げられていて、高校の教科書で出会って終わりというには、惜しい。大人になってからのほうが楽しめる物語ですが、内容が宮廷の恋愛物という性質上、隠れてこっそり楽しむのが、平安時代から受け継がれた伊勢物語の正当な楽しみ方だと思う今日この頃です。

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口が重い

【漢字】口が重い 【読み】くちがおもい 【意味】人前では言いにくいこと。 【例文1】容疑者が徐々に重い口を開き始めた。 【例文2】その話題になると口が重い。 【例文3】不祥事を起こし口が重い。 言い難い事柄を無理を押して言おうとすると、異常なほどに口が重くなるのを感じることがあります。 呼吸することすら難しくなり、喉が締め付けられて最初の一言目すら上手く出てきません。 心どころか体までがしゃべる事を拒否しているかのごとき現象が起きます。 この状態で無理矢理に言葉を紡ぎだそうとしても筋道の立った説明など出来るはずもなく聞き手さらなる不快感を与えることになるでしょう。 相手の不幸を思いやってのことならば、発言内容を前もって吟味して無用に感情を荒立てないよう注意します。 しかし結局は事実を正確に伝えることは定められているので、諦めて無情な伝達役を果たすのも一つの選択肢です。 自分の都合で口が重いだけならば、それは全くの自己保身による我侭な感情なので斟酌する余地がないです。 タイミングを見計らってなどと先延ばしにしても逃れることなど出来るはずも無く、その不実さがさらに相手の怒りを買いかねません。 話を切り出す前に相手に尋ねられ、しどろもどろに言い訳を繰り広げるような無様を晒したら最悪です。 自分から話を切り出すことで、ある程度想定どおりに釈明することが出来る可能性も残されています。 面倒ごとも借金のように利子がつきそうなので、早めに解決してしまうのが得策ですし気が楽になれます。 口が重い人、今の時代にはそれくらいでちょうど良いのではないかと思います。無口な人、自分からはあまり話そうとしない人のこと口が重いという風にいいますね。私は逆に口が軽い人、必要以上にペラペラと話す、そしてそのどうでも良い話が以上に長い人の方が苦手です。そういう人はどんな話をしていても自分の話にすり替えて、自分の事ばっかりしゃべりますからね。一緒にお話ししていてもこっちのストレスがたまるだけでちっとも楽しくありません。皆さんの周囲にも必ず一人はいるのではないでしょうか? 口が重い人は取っつきにくい印象がありますが、最初人見知りしているだけかもしれません。何かの会話が突破口になって慣れてくると、実はこの人面白い人だったんだと思うこともあります。 そして口が重い人でも軽い人でも言ってはいけないことがあります。それは自分で確かめてもいない根拠のないことを言い広めることです。人はうわさ話やゴシップが大好きですからね。その話しが刺激的でびっくりするような話ならなおさら、面白おかしく人に伝えたくなります。 私は先日ある先生のうわさ話を聞いたのですが人に話しませんでした。「流言は知者に止まる」その日の日めくりカレンダーにはそう書いてありました。これからは口を重くして流言ストッパーになろうと思います。

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気が立つ

【漢字】気が立つ 【読み】きがたつ 【意味】イライラしている様子。 【例文1】彼は今気が立っているから、近づかない方が身のためだ。 【例文2】売上が落ちていると店長の気が立つ。 【例文3】3時間も待たされ気が立つ。 気が立つとはイライラすることです。 短気は損気と言いますが、まさにその通りです。 私が気が立つと言葉は乱暴になるし方言が出るし、周りからはよく思われていないことが手に取るようにわかります。 前の仕事を辞めたのは、できない事を無理にやらせて失敗をとがめる主任と合わなかったからです。 これまで製造業をいくつか転職を繰り返しましたが、接客業の今の仕事に就いた時、これではいけないとようやく学びました。 仕事内容は裏方の皿洗いとホールの接客です。一見簡単そうに見えましたが、お客さんは毎日同じではありません。同じ人であっても同じ事は起こりえません。なぜなら一度の失敗から学ぶからです。ですが、すべての人に通用すると思ったら大間違いです。お年寄りが多いからと言って冷房の温度設定を頼まれました。次の来客にも良かれと思ってお声掛けると年寄り扱いするんじゃないと言われてしまいました。同じ事をしても扱いは難しいものです。

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