tedukurikotoba (2563)

梁上の君子

【漢字】梁上の君子 【読み】りょうじょうのくんし 【意味】泥棒のこと。陳寔(ちんしょく)の家の梁の上に泥棒が潜んでいた。泥棒に気付き子を呼び寄せ、人は最初から悪人だったわけではない。悪い習慣に染まる事で、ついに悪人となってしまったのだと話す。梁に隠れている泥棒は驚いて降りてきて謝ったとされる。中国の後漢書より。 【例文1】梁上の君子だが、反省の色が見られる。 【例文2】お金のために梁上の君子から抜け出せなかった。 【例文3】幼いうちから梁上の君子を諭す。 梁上の君子とは、泥棒のことを言います。後漢書の陳寔(ちんしょく)伝にある故事からそう言うようになりました。一人の泥棒が、陳寔の家に忍び込みました。泥棒は梁の上に潜み家人が寝静まるのを待ったいました。陳寔がこれに気づき、起き上がり身支度を整えて家族を呼びました。そして、こう諭したと言います。 「人間は努力を惜しんではいけません。生まれつきの悪人というのはおりません。悪い習慣などに染まることで悪人になってしまうのです。その、梁の上にいる君子が良い例です。」すると、泥棒は梁から折り、謝罪しました。陳寔は「おまえは悪人には見えません。私の言葉を心にとめ、善人になりなさい。このようなことをしたのは貧しさのせいでしょう」と言い、絹を与えたというのです。それ以来、この地域では盗みは起こらなかったと言います。 ここで言う君子とは徳を備えた人の事を言います。つまり、そのような徳のある人物でも、悪い習慣に染まると悪人になるのだということを家人に、特に子ども達に教えたのです。俗に、朱に交われば赤くなると言いますが、同じような意味です。人間は極力悪い物には近づかない方が良いということでしょう。確かに、友人や周囲の環境で人間性が変わってしまうことは多々あります。えっ、あの人が…と言うことは良くあることです。毎日の生活に十分注意して暮らさなくてはいけないのでしょう。 我が子には立派な人間になってほしい、と考える親は多いことでしょう。少なくとも「梁上の君子にしたい」と思う親はいないのではないでしょうか。『梁上の君子』という単語は聞き慣れないものですが、つまるところ『泥棒』や『盗賊』といった意味になります。ちなみに語源の由来は、後漢書という歴史書に書かれた、梁の上に隠れた盗賊からきています。 では自分の子を梁上の君子、つまり泥棒にさせないためにはどのようにすれば良いでしょうか。 物凄く簡単な方法であれば、子供が欲しがる物を全て買い与えることかもしれません。買い与え続ければ、子供の物欲は常に満たされたままになるため、他人の物を欲しがる気持ちが芽生えなくなるかもしれないからです。 ですがそもそも経済的に裕福な家でなければ、そんなにずっと物を買えませんし、たとえ買えたとしても子供は「親は自分の言うことを何でも聞いてくれる」と感じて、自己中心的な人間に育ってしまうでしょう。 だからといって反対に、子供に何も与えないままですと、まだ理性が未発達の子供であれば、自身の物欲を満たすために、他人の物を盗んでしまう恐れもあると考えられます。ではどうすれば良いでしょうか。 現実的に考えてみれば、その子供が欲しがっている物を、何かの記念日に与えるのが良いと思われます。要するに、その子供の誕生日やクリスマスといった行事ですね。こうして『大事な日に何が欲しいか』を考える機会をつくることで、『本当に欲しい物は何か』ということを考えさせることが出来るのではないでしょうか。そして子供自身で導き出した『本当に欲しい物』を親が与えることで、子供は物欲が満たされ、他人の物に手を出そうという気持ちも薄らぐのではないかと思われます。

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横紙破り

【漢字】横紙破り 【読み】よこがみやぶり 【意味】和紙は縦にすき目が通っていて横には破りにくい。無理に横に破ろうとすることから、 物事を自分の思い通りに押し通す。またそのような人。 【例文1】彼は傲慢で横紙破りだ。 【例文2】横紙破りばかりでは社会では通用しない。 【例文3】忠告を無視して横紙破り。 何事も自分の思ったとおりにしようとする、今まさに我が家の娘がその状態です。ご飯は残すがお菓子をよこせ、お化けがいるから家事はいいから早くトイレに連れて行け、私が見たいのはこの番組じゃないこっちの番組だとやりたい放題のお姫様です。自分の思ったとおりに無理をとおすことを「横紙破り」と言うんですね。紙もただの紙ではなく和紙のことだとか。縦には裂きやすい和紙をわざわざ裂きづらい横方向に破くことが由来で、だいぶ昔に和紙で遊んでいた時に破りづらい向きがあったので妙に納得しました。娘も女の子なものだからお父さんも甘いこと甘いこと。一緒になって和紙を横に破く手伝いをし、最終的にはお父さんが破いています。そしてさらに上を行くのが私の両親です。初孫のためか何をしても何を言われても可愛い可愛いと目尻がたれてだらしない顔をしています。昔は行儀が悪い、だらしないとしょっちゅう怒られた記憶がありますが、孫が昔の私と同じことをしても怒るどころか喜ぶ始末。さらには叱る私にあんまり怒らないであげてと言ってきます。手に負えません。お父さんが紙を破く手伝いをしてるとすれば、祖父母は事前に裂いておいた紙を用意し渡しているようなものです。娘の将来が心配です。

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雪を欺く

【漢字】雪を欺く 【読み】ゆきをあざむく 【意味】雪にも負けないほどの白さ。 【例文1】彼女の肌は透き通っていて雪を欺く。 【例文2】彼女の肌は雪を欺くほどの白さだ。 【例文3】雪を欺くような真っ白い肌。 幼い頃からずっと仲のいい友人がいます。保育園から同じところに通い、小学校中学校高校と一緒でした。大学を卒業し、就職してからも交流は続きお互いお酒好きとわかってからは飲み歩くことも多かったです。同時期に結婚もし今では二人ともお母さんになりました。二人で行動している様を見かけた知人友人にはオセロのようだと言われることが多かったです。私が地黒な上、実家の農家を手伝ったり学生時代はアクティブな部活でずっと野外で活動していたため真っ黒。反対に友人は母親からの遺伝らしく、肌は真っ白で髪の色も茶色に近く全体的に色素が薄かったため、一緒に遊んでいるところはオセロの駒のようい見えたそうです。 高校の現国の教師に「闇を欺く君と雪を欺く友人」と言われかっこいいと友人と盛り上がりましたが、如何せん容姿が伴っていないので私が松崎しげる、友人が鈴木その子とからかわれることも多かったです。今でも農家の手伝いをしながら、夏はキャンプ冬はスキーとアクティブな私は松崎しげる色を残しています。元々インドア派だった友人は子どもが旦那さんに似てアクティブで外出大好きに育ち、それに付き合ううちに雪を欺くような肌の白さは小麦色に焼けてきました。 一昔前はガングロブームが流行したので、ヤマンバギャルなどもたくさん居ましたが、今ではすっかり美白ブームになったためか、全然見なくなってしまいましたね。 最近の女性であれば、雪を欺くような美しい白い肌に憧れる人も多いでしょう。それに近年は、日傘を差す人も多く見受けられます。若い女の子が入るような衣料品店でも、日傘が売られているのが当たり前の光景になってきました。ドラッグストアなどでも梅雨入り前の時期なのに、日焼け止めが目玉商品として売られていることがあります。世の中がそれだけ、日焼け対策に熱心になったように感じます。 このように日焼け対策がされている原因としては、美白ブームが続いていることが背景にあるのではないでしょうか。肌が黒くなる原因は、太陽光に含まれる紫外線と言われているため、世の女性たちは日焼け対策に心血を注いでいると考えられます。 しかし肌を白く保つためには、夏だけでなく冬でも日焼け止めを塗るなどして、日焼け対策をした方が良いことは、あまり知られていません。理由としては、もちろん冬でも太陽が出ているからです。つまりもしも白い肌を目指すのであれば、一年中日焼け対策、強いては紫外線対策をしなければならないことになります。 ですがそれにしても、時代の流れによって、世の中の人々が目指すものが変わってゆくのは面白いものですね。今の美白ブームが終わったら、またいつかガングロブームが訪れるのかもしれません。

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野に下る

【漢字】野に下る 【読み】やにくだる 【意味】官僚を離れて民間の生活に入る。 【例文1】不祥事発覚で辞職し野に下る。 【例文2】組織に不満を感じて地位を捨て野に下る。 【例文3】役員を追放されて野に下る。 「野に下る」は、政府の官僚などの地位のある人間が民間で生活するよう(民間人)になる意味があります。 この言葉は生活の格が落ちることを指す意味もあるのでしょうか。下るとは生活の質が下がることを連想しますね。「野」とは民間人の意味があるそうですが、地位の高い人間が民間人を馬鹿にしているようにも私は聞こえてきます。 官僚などが現在の役職などに不服で、自ら仕事を辞めるなどして民間人になる意味でも通じるらしく、悪いイメージだけでなく強い意志を貫くイメージもあります。どちらにしろ、現代では政治を生業にする方でも使用する方を見たことがありません。 地位を捨てることは勇気がいりますよね。現代でも天下りや不祥事を起こしても誤魔化しながら職務を続ける政治家もいます。そのような方に「一度野に下がることを考えてみては如何でしょう」と言えばどう反応するかが気になります。 もっとしっかり政治を行うためにも、民間人の生活を知ることが必要です。幼い頃から地位が高い方が、貧困に悩む方の気持ちを理解するのは難しいと思います。ですから一度野に下がって勉強するシステムができれば、政治家たちの気持ちは変わるのでしょうか。しっかりと政治活動をしてほしいですね。

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物の数ではない

【漢字】物の数ではない 【読み】もののかずではない 【意味】特別取り上げる問題でもない。 【例文1】職人歴50年の父に比べれば自分の5つの資格など物の数ではない。 【例文2】不正なんて物の数ではない程行われている。 【例文3】少額のごまかしは物の数ではない。 時代劇などで「物の数ではない」というセリフが使われますが、人数に関わらず相手が弱すぎることを表現しています。 多すぎて数え切れない、たくさんなどの言葉の逆ということでしょう。 取り立てて評価するに値しない問題、戦えば鎧袖一触、とるに足らない相手などを指して物の数ではないとします。 いちおう存在はするけれど数えるにも値しないので、物の数ではないと言うのでしょう。 しかし現実問題として数の力は時として馬鹿になりません。 一人一人の力が弱くても百人集まれば百人力、仮に半分程度の力しか発揮しなくても五十人力になる計算です。 戦術や戦略を駆使しても単純な数の差が覆るような妙案がそう簡単に出てくるものでもありません。 それこそ一騎当千とか万夫不当の武将が実在するならば話は別ですが、ゲームではないのですからそれは無理です。 相対する敵の数もさることながら、味方の数も気になるところでしょう。 味方の数に頼ろうとすると一転して事情は変わってしまいます。 やる気不十分な職務怠慢な味方の数は、それこそ物の数に入れなれない悩みの種になります。 そのくせ給料だけはしっかり要求してくるのですからたちが悪いです。 相手方も同じような状況かもしれませんが、そのような恥ずかしい事情が表立つほどになることはないでしょう。

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