寸暇を惜しむ
【漢字】寸暇を惜しむ 【読み】すんかをおしむ 【意味】少しの空き時間も無駄にしない。 【例文1】寸暇を惜しんで移動時間も暗記に励む。 【例文2】バスの待ち時間も英語のリスニングで寸暇を惜しむ。 【例文3】TVを見ながらエクササイズで寸暇を惜しむ。 仕事や勉学のために寸暇を惜しむのは、普通に考えれば正しいことです。 ことあるごとに遊んだり休んだりしていては仕事も勉強も捗るはずがありません。 集中力を途切らせることなく、空いている時間があればその時間で出来る作業を詰め込むのは当然のように思えます。 しかし、人間でも機械でも長時間稼動すれば損耗・消耗が発生するのは如何ともしがたい事実です。 適度な休憩・メンテナンスは機械であっても必要、精密機械ともいえる人体ならばさらに丁寧な取り扱いが望まれます。 水分や栄養を補給しつつ、特に疲労が酷い箇所が少しでも回復するように呼吸や血圧を整えようとするのは絶対に必要なことです。 極論すれば、働くために休憩しているのですからその時間帯の給金も支払ってもらいたいくらいです。 さすがにそこまでは要求しませんが、休憩時間は仕事から離れて落ち着いて休むのが正常な職場なはずです。 実のところ何が言いたいのかと言えば、上司が休憩時間にやってきて仕事の話をぶち込んでくるのはさすがに時間を惜しみすぎだと言う話です。 打ち合わせや報告・連絡・相談だって立派に仕事なはず、ならば休憩時間に持ち込んでいいはすがないでしょう。 休憩後の仕事にリフレッシュした状態で望むためにも、お願いしますから休憩時間は休憩のためだけに使わせてください。 「寸暇」とは「わずか暇」、「惜しむ」とは「もったいなく思う、大事にする」という意味ですから、「寸暇を惜しむ」というのは「ちょっとの暇も大事にして~する」という場面で使います。 寸暇を惜しんで勉強する。などと言うと、休まず一心不乱に勉強している姿が浮かびますね。 「寸」というのは、長さを表す単位でした。尺貫法というのを聞いたことはあるでしょうか。昔は長さを「里」「町」「間」「丈」「尺」「寸」という基本単位で測り、重さを「貫」「斤」「両」「匁」などで量っていました。時代劇などで聞いたことがあると思います。 よく聞く「一尺」というのは30.303センチメートルです。一寸はその十分の一で3.0303センチメートルです。メートル法で表すと「一寸法師」の大きさがどのぐらいか想像できますね。 そこから「寸」という文字には「短い」「少し」「わずか」という意味が込められるようになりました。「一寸先は闇」というのは、「ちょっと先はもう闇だ」ってことです。「寸の間」「寸時」「寸刻」というのは「短い時間」です。「寸寸」と書いて「ずたずた」と読み、細かく切り裂かれた様のことを言います。「一寸」と書いて「ちょっと」と読みます。「寸志」「寸劇」「寸評」など、他にも「寸」とついた言葉はたくさんあるので調べてみると面白いかもしれません。 ところで、「寸暇を惜しむ」を間違えて、「寸暇を惜しまず」と誤用している人をたまに見かけますが、これは間違いで、まったく逆の意味になります。「少しの暇をもったいながらない」ってことですからね。おそらく、「骨身を惜しまず~する」という慣用句から混同したものではないかと思います。使用する時は注意した方がいいかもしれません。
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