tedukurikotoba (2563)

地獄の一丁目

【漢字】地獄の一丁目 【読み】じごくのいっちょうめ 【意味】 【例文】 北朝鮮のミサイル開発と核開発が始まって、もうどれ位経つのでしょうか。 極東の平和安定の為に、アメリカを始めとする世界各国が手を変え品を変えしてそれらの開発を阻止ようと働き掛けて来ました。 北朝鮮と各国の間で虚々実々の応酬があり、2歩進んで1歩下がり、また1歩進んで2歩下がるという状態で、結局のところ北朝鮮は核爆弾の製造に成功し、ミサイルも中長距離の性能を実現してしまいました。 このミサイルに核弾頭を搭載すれば、日本のいかなる場所にも核攻撃を加える事が可能になったという事です。 いくら何を考えているか理解し難い北朝鮮でも、その結果自国の滅亡を導いてしまうであろう、そんな馬鹿な行為を実行するわけはないと考えたいところですが、核ではない通常兵器としてのミサイル攻撃ならば決して可能性が無いわけではありません。 平和ボケの日本人のほとんどは、「そんな戦争がまさか・・」と思っていますが、実際、2010年に韓国の延坪島が北朝鮮によって砲撃された事実があり、現実問題として起こり得るのです。 そうなれば、その結末はどうなるにしても、何人かの日本人が死ぬのは確実で、核攻撃ならば、○○万人以上の人的被害となります。 そう考えるともしかしたら今、私たちは地獄の一丁目に立っているのかもしれません。 地獄の一丁目は極めて恐ろしい所の例えとして用いられますが、その他に破滅に陥いりかける「始まり」の意味もあります。 現在のこの状況が、「始まり」ではない事を切に願うものであります。

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やはり野に置けれんげ草

【漢字】やはり野に置けれんげ草 【読み】やはりのにおけれんげそう 【意味】野原に咲くからこそ、れんげ草は美しく見えるものであって摘んで生けてもいずれ枯れてしまうもので、その場に合った物を置くのがよいとされる。 【例文1】部屋の一角に1つアンティーク品を置いても、やはり野に置けれんげ草で高級感が出ない。 【例文2】古小屋に高級外車を止めてもやはり野に置けれんげ草だ。 【例文3】4畳半の部屋に50型TVはなんだか野に置けれんげ草。 やはり野に置けれんげ草とは、れんげ草は野原に咲いているからこそ綺麗に見えるものであります。摘んで持ち帰ってもいずれ枯れてしまいます。やはり自然に咲いているものが美しいという意味です。 私は大学進学のために実家を離れて初めて一人の部屋を持つ事が出来ました。ずっと妹と同じ部屋だったので嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。 隣県でしたので、引っ越しの時は自宅にある余った家具や電気製品を軽トラックでお父さんと兄と運びました。ベッドだけは毎日寝るものですから妥協しないで収納・電気付き、お姫様のようなベッドを購入しました。マットレスも最高級なものをおねだりしました。6畳という狭さでしたが、オートロックに7階からの眺望、出窓もあって私にはお城のように感じました。何をどこに置くかとかあれこれ考えるだけでもワクワクしました。いったん荷物を運び終えて思った事は、新築のマンションに私が持ち込んだ家具はベッド以外なんだかしっくりこないということに気付きました。ベッドだけが浮いて見えて持ち込んだ家具の色、デザイン性の統一がないのです。やはり野に置けれんげ草だと思いました。 いろいろな場面で「やはり野に置けれんげ草だよ」と言って揶揄することがあります。 この言葉の元々のものは、ある俳人の句だということはあまり知られていないのではないでしょうか。 その俳句とは『手にとらで矢張野に置け蓮華草』というものです。 この俳句の作者は滝野瓢水(たきの・ひょうすい)という人で、松木淡々(まつき・たんたん)の門下生で江戸時代の中期に活躍しました。 俳句では芭蕉が有名ですが、松木淡々はその弟子の其角(きかく)の門人であったということなので、滝野瓢水は芭蕉の孫弟子ということになるでしょうか。 この句の意味は、どんなに愛らしく美しく咲いているレンゲソウであっても、その花を摘み取って持ち帰ってみると、咲いていた時のような魅力は無くなってしまうということです。 野に咲く花は花の命も短く、その花が素敵に見えるのはその周囲の雰囲気があってこそということ。 無理やり摘み取ってしまっては元も子もない。 野に咲くままに鑑賞することこそ本来の美しさを愛する人のすることだと教えているのです。 現代では野党として勢力を誇っていた民主党が、政権を取り主役に躍り出たあとの凋落ぶりを「やはり野に置けれんげ草」と表現する人もいます。

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物の用

【漢字】物の用 【読み】もののよう 【意味】何らかの役。 【例文1】物の用にも立たない男。 【例文2】物の用にもならない。 【例文3】これは物の用になるかもしれない。 「物の用」とは「何かの役」という意味で、使い方も一緒で、「物の用に立たない」などと使います。物の用に立たないと思われたものが、だんだん良い物に代わっていくお話があります。「わらしべ長者」です。貧乏な暮らしに嫌気がさしていた男が、観音様にお願いすると、夢のお告げで「起きて初めに手に触れたものを大事にして旅に出よ」と観音様に示されて、朝、観音堂を出るとすぐにつまづいて、一本のわらしべを手にします。男はこんなものと思いながらもそれを手に歩いていくと、アブが飛んできたので、それを捕まえてわらしべに括りつけて歩いていきます。するとそれを欲しがる子どもがいて、母親からミカンと取り換えてもらえないかと頼まれ交換します。ミカンを手に歩いていると、のどの乾いた商人に反物と交換を頼まれ、反物を死にそうな馬と交換することになります。男が馬に水を飲ませると、馬は元気になり男は馬を連れて歩いていくと、大きな屋敷の前で用事で出かけなくてはならない屋敷の主人から、馬を譲ってくれと頼まれます。もし、3年経っても自分が帰ってこなければ屋敷を譲るからと言われます。男は快諾して、主人は大慌てで出かけていきますが、とうとう帰ってこず、男は立派な屋敷を手にいれます。観音様に祈願したことで成功したのだと思いますが、「物の用」に立たないようなものから幸運を掴む、不思議なおとぎ話です。

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目が届く

【漢字】目が届く 【読み】めがとどく 【意味】細かい所まで注意が行き渡っている。 【例文1】対面キッチンは子どもに目が届くからいいわ~! 【例文2】彼女の部屋は綺麗に掃除がされて目が届いている。 【例文3】義父母とは目が届く範囲で暮らしている。 最近、賃貸マンションに引越しをして、そこには管理人さんが朝から夕方までいます。見た目は、愛想が無く話にくいタイプの管理人さんで、入居してしばらくは挨拶をする程度でした。 入居して以来感じている事があって、それは通路や壁、駐輪場、マンション周りなどがきつもきれいになっていると思っていました。 以前いたマンションは、壁に蜘蛛の巣が張り通路も汚れていたので、今いるマンションとの違いを感じました。 きれいに保たれている理由は、管理人さんが1日中巡回して汚れていたら掃除をするなど、目が届く管理をしているからです。朝壁の端っこに目立たない蜘蛛の巣が張っていて、帰宅したらきれいに無くなっていたので、さすが管理人さんと思いました。 目が届く管理をしてくれるので、管理人さんに対して信頼感が出てきて、時間がある時話をするようになりました。子ども達がマンションの前で遊んでいる時なども、安全への気配りをしてくれるので、見た目は無愛想ですが、とても良い管理人さんです。 人は見た目ではわからない、という事をつくづく感じ、人間同士の信頼関係を築く部分は色々なパターンがあるんだなと思いました。 私も目が届く仕事をして、周りから信頼される人間になりたいと思います。

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胸突き八丁

【漢字】胸突き八丁 【読み】むなつきはっちょう 【意味】元々は富士山頂で頂上まであと八丁と言っていた。急斜面の長い道のりは胸を突くくらい息苦しいことから、目的達成寸前の一番つらいところ。 【例文1】マラソンで胸突き八丁にさしかかった。 【例文2】胸突き八丁まできたら頂上まで後少しだ。 【例文3】胸突き八丁を過ぎてゴールは目の前だ。 「胸突き八丁」とは山道で登りのきつい難所。転じて物事を成し遂げるのに一番難しいところのことです。津田塾大学を開いた津田梅子の生涯は険しい登り坂の連続でした。 津田梅子は千葉県佐倉藩士の娘に生まれました。7歳の時にアメリカへの女子留学生の募集があり、それに父が願い出て、アメリカに留学します。ホームステイ先で可愛がられて育てられ、11年後に帰国しますが、その時には日本語をすっかり忘れてしまい、母や弟妹と話をすることもできませんでした。その後、彼女の英語力が買われ、伊藤博文の家で通訳兼家庭教師として住み込みで働きます。伊藤の推薦で華族女学校に教師として勤めますが、日本の女子教育に息詰まりを感じ、再度アメリカに留学します。3年後に帰国した時には、自分の目指す女子教育のできる学校を作ることを志し、華族女学校で、明治女学校で教鞭を取りながら、資金を集め、女子教育への機運が高まり、女子高等教育の法整備がされると、女子英学塾を開校します。小人数での英才教育を理念に掲げた学校で初めの学生は10人程度でした。それから専門学校へと形態を変えますが、増える学生数に合わせ、教員も増え、用地確保や資金繰りには苦労しました。「胸突き八丁」の難所を幾つも潜り抜けてきた梅子は65歳で逝去します。それから19年後、津田塾大学は開学するのです。人間としても女性としてもオールラウンドを目指す彼女の精神は今も受け継がれています。

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