末期の水
【漢字】末期の水 【読み】まつごのみず 【意味】亡くなった方の唇に人生最後の水をつけて送り出すお別れの儀式。 【例文1】安らかに旅立てるように末期の水を行う。 【例文2】心を込めて末期の水を行う。 【例文3】あの世で水に困らないように願いを込めて末期の水をとる。 亡くなったあの方に「末期の水」をとらせよう・・・近親者を亡くしたりしたことのある方なら、誰もがこのような形で「末期の水」を言う言葉を耳にしたことがあることでしょう。 臨終を迎えた方が、その直後に近親者の手によって、端に脱脂綿を巻き付け水を含ませたもの(筆の場合もあります)で口元を潤してもらうことで、普通は臨終の直後に行われるものです。 一般的には、喪主が最初に末期の水をとらせ、その後は亡くなった方の配偶者や子どもなど、近い関係の人が順番に続きます。 さて、どうしてこのように亡くなった直後の方の口を水で潤す風習が生まれたのかと言いますと、それは昔、お釈迦様が自らの死期が近いのを悟り、周りの弟子に「喉が渇いたので、水が欲しい」と頼み、浄水を口に含んだ後に入滅されたという故事があるからなのです。 またこの時、お釈迦様やその弟子の周囲には水がなく、信心深い鬼神が浄水を運んできてお釈迦様に飲ませたという言い伝えもあります。 このことから、人が亡くなった際、水をその口に含ませることによって、死者があの世で浄水に困らないようにしようという風習が生まれました。 なお、仏教によるお葬式ならば、全てこの風習が行われるというわけではなく、宗派によっては全く行わないところもあります。 「末期の水」をとらせる、という風習は、亡くなった方に対して周囲の人間たちができる最後の行為ですので、心を込めて行いたいものですね。
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