tedukurikotoba (2563)

人のふんどしで相撲を取る

【漢字】人のふんどしで相撲を取る 【読み】ひとのふんどしですもうをとる 【意味】他人の物を利用して利益を得る。 【例文1】ライバルのデッサンを盗み見して、人のふんどしで相撲を取る。 【例文2】人のふんどしで相撲を取ったお金は罪悪感がある。 【例文3】誰かれ構わず人のふんどしで相撲を取る。 毎年夏になると24時間テレビの季節です。毎年誰かがチャリティーマラソンをしたり募金を募ったりするその番組自体を否定する気はありません。しかし人のふんどしで相撲を取るかのように便乗して儲けようと思う人たちがいる事も否めないと思います。そういうことがあって私自身は24時間テレビが好きではありません。チャリティーが偽善とイコールになってしまうのです。 障がい者に対する考え方は人それぞれあると思います。24時間テレビでは障がい者と芸能人の交流や、障がい者が障害に負けずに夢を叶えてるドラマなどが流れます。それを観て何度も涙を流しました。確かに感動します。でもなんか私の中で違和感があるのです。この時点で私自身も、普通の人と障がい者の区別をしているのではないか?と思うからです。募金をしたりボランティアをしたりしても何か違和感があるのはどこか偽善ではないか?といった思いがあるからだと思います。 そして24時間テレビでは番組に出演するタレントさんに莫大なギャラが発生します。人のふんどしで相撲を取るではありませんが、この番組に便乗して出演することでギャラも好感度も得ることができるのです。本当の善、良いことっていったい何なのだろう?毎年夏になると思うことです。

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馬耳東風

【漢字】馬耳東風 【読み】ばじとうふう 【意味】人の意見や批評など聞かず聞き流す。 【例文1】上司に意見しても馬耳東風だ。 【例文2】馬耳東風で押し通す。 【例文3】のんきで馬耳東風だ。 馬耳東風とは人の話、批評などを全く気にかけないことですね。自分の周りを見回してみると「あなたはそんなに気にしなくて大丈夫だよ!」というまじめな子が他人の批評や言葉を気にしずぎるところがあります。もっと馬耳東風の姿勢を取っても良いのにということですね。逆に「周りの意見に流されない!とか言っているけれど、逆にあなたこそ人の意見とか少しは気にした方がいいんじゃない?」というタイプの人もいます。本当に世の中上手くいかないもんだなと思いますね。気にしすぎることもなく、でも少しは周りの人が言ってくれることに耳を傾けた方が良いと思います。 馬耳東風というといつも思い出すのが「裸の王様」のお話です。ペテン師が賢い人にしか見えない布で王様に洋服を作ります。もちろんそんな布はないので王様は裸です。しかし王様は自分がバカだと思われたくないので「素晴らしい!」と洋服を褒めます。服を町の人に見せるためにパレードをするのです。町の人たちも自分がバカだと思われたくないので王様の服を褒めまくります。たった一人だけ正直に「王様は裸だ!」といった少年がいました。王様はこの少年の一言を馬耳東風に聞き流しパレードを続けたというお話です。ただこの話、ペテン師が本当に賢い人にしか見えない布で服を作っていたら?話しは一転しとっても奥が深い話になります。

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寝る子は育つ

【漢字】寝る子は育つ 【読み】ねるこはそだつ 【意味】成長ホルモンが分泌される時間に寝る子は丈夫に育つと言われる。 【例文1】寝る子は育つと言って、お昼寝は貴重な時間なんだよ。 【例文2】夜更かしをぜず、早く寝る子は育つ。 【例文3】寝る子は育つとお昼寝の時間を決める。 娘が通っていた中学校では保護者と先生の交流会が毎年開催されます。担任先生などは保護者会や面談の時にお話しするので人となりはそれなりに分かります。しかしその他の科目を受け持つ先生は保護者とはほとんど関わりがないので交流会みたいなイベントがないと分からなかったりします。 その交流会のなかで先生方にまず一言挨拶をして頂くためにテーマをこちらの方で用意しました。お題は「中学生の時にやっておけば良かったなと思う事は何ですか?」でした。最初に挨拶をされたのが校長先生です。校長先生は身長が男の人にしては低くて中学生に混じったら分からなくなるほどです。しかしすごく生徒目線で物事を考えていて素晴らしい先生なのです。 その校長先生が中学の時にやっておけば良かったと後悔していることってなんだろう?そう思って聴いていました。「僕が中学の時にやっておけば良かったと後悔していることはもっと夜早くに寝ておけばよかったということですね。夜更かしばっかりしていて、寝る子は育つという諺をすっかり忘れていましたね。」と言って笑いをもらっていました。 人は見た目ではありません。校長先生は毎年受験のための面接の練習を引き受けてくれます。そしてその面接の感想と生徒への応援を込めたコメントを生徒一人一人に書いてくださいます。私の娘は校長先生に書いてもらったコメントを宝物のように大事にしています。 「寝る子は育つ」と聞くとまずこの校長先生のことを思い出します。 中学に入った息子がクラブ活動を始めました。 小学校のころは暗くなる前に帰ってくるように言い聞かせていたのに、 クラブに入ったらそんなことはもう通用しません。 毎日真っ暗になりまで帰らなくなるからです。 一年生ならまだ小柄で練習についていくのがやっとです。 夏休みが来ると炎天下の下で真っ黒になって走り回っています。 私も若い頃に10年間クラブ活動と社会人チームで鍛えてきました。 一年目というのはとにかく環境が変わり内容もグレードアップするのでついていくだけで精一杯です。 夏休みを乗り越えることができたら大丈夫と言われるほど過酷な練習に脱落者がでることさえあるのです。 合宿中は緊張感が続いて眠れなくて最終日はふらふらです。 家に帰ったら一気に疲れが出て丸一日眠っていたこともあります。 時差が出るのです。 さんざん眠っておいて過ぎてしまった時間がもったいないと思うのです。 しかし母はなかなか起きて来ない娘を心配して様子をうかがいに何度も部屋に来ていたのです。 「大丈夫かしら。頭でも打って眠っているうちに何かあったらどうしましょう。」と父に何度か話したいたのです。 「まあ、寝返りをうっているなら大丈夫だろう。 寝る子は育つというからそっとしておきなさい。」と父が言うのですが母は心配したと後日聞きました。 毎日クラブ活動で精一杯の息子は宿題をしているうちに椅子から半分落ちかけながら眠っています。 御飯と言っても、お風呂と言っても「わかってる。」と言って朝まで眠っています。 親の心配はよそに口を開けて眠る姿を見て「寝る子は育つ。」と私も母のように見守るしかないのです。

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鶏を割くにいずくんぞ牛刀を用いん

【漢字】鶏を割くにいずくんぞ牛刀を用いん 【読み】にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん 【意味】鶏を割くのに牛を切る大きな包丁は用いないことから、小さな事を解決するのに、大がかりな手段は必要ないこと。 【例文1】幼稚園児のぬり絵に鶏を割くにいずくんぞ牛刀を用いんで、アクリル絵の具はまだ早いでしょ。 【例文2】ちょっとそこまで行くのにタクシーは鶏を割くにいずくんぞ牛刀を用いん。 【例文3】子どもの喧嘩に親は鶏を割くにいずくんぞ牛刀を用いん。 「鶏を割くにいずくんぞ牛刀を用いん」ちょっと聞きなれない言葉ですが、多くの含蓄に溢れた言葉です。 中国にあまりなじみのない人でも、「牛刀」とは牛を解体する大きな包丁であることはお分かりいただけると思います。 割かれるのは小さな鶏、それを解体しようとするのは不釣り合いに大きな牛刀、ちょっと考えただけでもアンバランスですよね。 これが転じて、小さな物事に当たるのに、有能な人物を配したり、大げさな手段を用いる必要はない、という意味になりました。 ちなみにこの言葉は、孔子の故事に由来しています。 孔子の弟子である子游という人物が、武城という街の長になったとき、孔子の教えである礼楽(礼儀と音楽。孔子が国政の基本として弟子に教えたもの)を実施しているのを見て、「小さな街なのに、一国を治めるような施政を施す必要があるか」という意味で「鶏を割くに・・・」という言葉を言ったのです。 ちなみに、弟子の子游は「礼楽の道は上のものにも下のものにも施すべきであって、それでこそよく治まると先生に教わりました」と返したそうです。 それを聞いて孔子は「君が正しい」と弟子を認めたとか。 小さな物事を処理するのに、大きな手段を用いる必要がない、というのはそのとおりですが、孔子と弟子の場合に限って言えば、弟子の方に軍配が上がったようですね。 とはいえ、日常、物事を処理するのに不適切な手段を用いるのは確かにおかしなもの。 適切な手段を使えるよう臨機応変に対応したいですね。

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涙に暮れる

【漢字】涙に暮れる 【読み】なみだにくれる 【意味】ひどく悲しみ泣いて過ごす。 【例文1】恩師の訃報に涙に暮れる。 【例文2】彼女にフラれて涙に暮れる。 【例文3】会社が倒産して涙に暮れる。 保険会社に就職した私は、会社の研修を受けました。 私の研修を担当した先輩はとても厳しく、仕事の細かい所まできっちりとしていない性格でした。 しかし仕事が終わると、私たちを飲みに連れて行ったりしてくれ、何度も励ましてくれたのです。 そんな一面を知り、教え方が厳しくても、ついていこうと決めました。 3ヶ月の研修を終え、私も社員として働く事になりました。 研修を終えてからも先輩は私の事を気に掛けてくれ、アドバイスをくれました。 私はこの先輩のようになりたいと頑張りました。一人前になったら告白しようと思い続け、ようやく一人前になったかなと思う頃、先輩が結婚を機に退職することになりました。続けてほしいと懇願しましたが、通勤時間の関係で無理のようでした。私は秘かに涙にあけ暮れる毎日でしたが、 最後の日は送別会で先輩に感謝の気持ちを述べ、夫婦茶碗をプレゼントしました。喜んでもらえてよかったです。今では素敵な旦那さまとの幸せを願っています。

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