tedukurikotoba (2563)

打てば響く

【漢字】打てば響く 【読み】うてばひびく 【意味】反応が早い。 【例文1】彼女なら打てば響くから敏速な対応ができるはずだ。 【例文2】ライバルの情報に打てば響く。 【例文3】恋愛話には打てば響く。 どんなところにもその筋の名人達人というのはいるもので、まして古くから日本の文化の担い手として活躍してきた人たちはさすがと感嘆するようなことが多いものです。 歌舞伎の世界などにもそういう場面が多いのではないでしょうか。 成田屋、中村屋、澤瀉屋などといった屋号を持つ有名な家柄の歌舞伎俳優たちには、それぞれに代々の当主に使える弟子がいます。 高齢になったお弟子さんたちは、当主の前の代の当主、あるいはその前の当主から仕えているということがあります。 そういった人たちは正に生き字引。 どんなことでもしっかりと記憶に残していて、現在の当主が恥をかかないようにまた伝統が崩れないように、きっちりと伝えることができます。 そういったお弟子さんたちは、聞かれたことに「打てば響く」ように答えることができ、そうした陰の仕事を若手のお弟子さんたちに身をもって教える役目も担っています。 亡くなった十八代目中村勘三郎さんのお弟子さんの中村小山三(こさんざ)さんは、先代の十七代目が子どものころからの弟子で、亡くなった勘三郎さん、その子どもの勘九郎さん、七之助さん、さらに勘九郎さんの子供まで見届けて亡くなりました。 一生を歌舞伎と中村屋に捧げた人生だったと言えるのではないでしょうか。 多くのお弟子さんの立場の人たちが、中村小山三(こさんざ)さんのような生き方をお手本に今も修行していることでしょう。

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いざ鎌倉

【漢字】いざ鎌倉 【読み】いざかまくら 【意味】さあ大変だ!行動を起こす時が来たという意味。どこかへ行こうと間違えて多用されることも多い。 【例文1】いざ鎌倉に備えて準備をしておく。 【例文2】友人が困っている。いざ鎌倉だ。 【例文3】締め切りが迫ってきた。いざ鎌倉だ。 いざ鎌倉!おやじギャグでは、いざキャバクラですよね。これ意味を勘違いして覚えている人が多いと思います。もちろん私もその一人です。いざ鎌倉というと「さあ行くぞ!」とか「そうだ京都へ行こう!」みたいな感じだと思っていました。でも実はこれ全く違う意味なんですね。昔武士がいざ鎌倉に召集されるときは何か大変な事が起こった時だったそうです。そのためいざ鎌倉というと一大事だ、大変な事という意味になるのです。言葉って本当に面白いと思います。 今そのいざ鎌倉では観光客がものすごく増えています。。外国人の観光客もとても多いです。古都鎌倉といった風情はもうそこにはありません。紫陽花の季節には長谷寺に行列が出来て整理券が配られます。そして行列のまま大混雑の中で紫陽花を見るのです。紫陽花は綺麗だったけれどなんか雰囲気が以前とあまりにも変わりすぎていて残念な感じがしました。 集まる人が多くなるとどうしてもマナーの問題が出てきます。観光客がゴミをそのまま放置して帰ったりということもよく聞きます。それは外国人観光客に限らず日本人の観光客でも同じです。オリンピックイヤーに向けてこれからさらに外国からの観光客が増えると思います。鎌倉が本当にいざ鎌倉状態にならないことを祈るばかりです。 鎌倉に住んでいる高校の同級生の家を訪ねた時にふと思い出した言葉があります。その思い出した言葉は「いさ鎌倉」という言葉です。この言葉は、大変な事、一大事が起きたという気持ちを込めて使用する言葉です。 言葉の由来は、鎌倉幕府が築かれていた時代に、幕府に対して一大事が起きる各諸国の武士達は鎌倉に召集されていたことから生じた言葉と言われています。そこから緊急時や大騒ぎの時に、緊急に集合するときに引用されるようになりました。ただ、この言葉はただ単に鎌倉に向かう意味として使用することは誤用です。 この言葉は鎌倉幕府があった時に出来た言葉ですが、現在に置き換えてみれば、国の政治を司る仕事をする国会議員が集まり、議論したリする国会がある「霞が関」か、政府が内閣の職権行使の内容に際して、意思決定するための会議である閣議を行う場所である総理官邸がある「永田町」になるのではないかと考えます。 現在と違い、交通設備等が整っていないので、鎌倉に駆け付けるのにも大変だったと思うと、この「いざ鎌倉」という言葉は、武士の主従関係をすごく表している言葉と感じます。現在、国のため、会社のために命を差し出せるような人が現在どれくらいいるのか考えると言葉では表せません。

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顎が落ちる

【漢字】顎が落ちる 【読み】あごがおちる 【意味】美味しい物を食べた時の様子。 【例文1】このステーキは柔らかくて顎が落ちる。 【例文2】顎が落ちるほどの極上寿司だ。 【例文3】スィーツを食べて顎が落ちる。 「開いた口が塞がらない」とは、何かに呆れて物も言えない状態を指しますが、「顎が落ちる」という言葉はそれに比べると少々なじみが薄いかもしれません。 「開いた口が・・・」と同様、状態としては口がぽかっと開いた状態を指していますので、「何かに呆れすぎている様子かな」と思っても無理はありませんが、実はその正しい意味は全く違います。 実は「顎が落ちる」という言葉は、口にした食べ物が非常に美味であった時に使う言葉なのです。 「このお菓子は美味しすぎて、顎が落ちるよ」などと言った感じで使用します。 食べ物の美味しさに非常に感動した時、よく使われるのは「ほっぺたが落ちる」という言葉ですが、「顎が落ちる」も全く同じ意味ですので、何かすごく美味しいものを食べたときにはぜひ思い出してみてください。 ちなみに、何かに大笑いした時などに「〇〇がおかしすぎて、顎が外れたよ」などと言います。 「顎が落ちる」ととてもよく似ていて、同じ意味ではないかと勘違いしている方も多くいるようですが、こちらは全く違う意味なのでご注意ください。 それにしても、感動するほどおいしい食べ物に出会うことはそうそうないものです。 「顎が落ちる」と言いたくなるほどおいしいお料理、食べてみたいものですね。

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割に合う

【漢字】割に合う 【読み】わりにあう 【意味】条件が合う。それだけの甲斐がある。 【例文1】仕入れにこれだけ掛かっては割に合わない。 【例文2】割に合う仕事を探す。 【例文3】作業と報酬が割に合わない。 雇用される側からすれば、働けど我が暮らし楽にならずでガックリくることこの上なしです。 時間外労働やサービス残業などは割に合う合わない以前の問題ですが、弱小企業はそのような形態でもとらないとやっていけないところもあります。 大企業が違法な雇用形態などとっていれば裁判沙汰は必至なので、その分のしわ寄せは下に下にと回ってくる寸法です。 あからさま過ぎると流石に社会問題になりますが、逆らったり文句が言えない立場の人間はどこの社会にも存在するものです。 安い給料でこき使われたり、やっとの思いで受け取る報酬から手数料を差し引かれたり、反論する手段すらない側からすれば堪ったものではありません。 どれほど文句があろうが、雇う側はいくらでも働き手を選べる状態なので、好き勝手に契約内容を変更しても人手不足などにはなりません。 労働者の職種に対する質の低下は、社会全体に悪影響を及ぼすのですが最低基準をクリアすれば問題なしと考えているのでしょう。 雇われる側以上に雇う側の人たちは割りに合う仕事というか、楽して儲けることに貪欲です。 このままいくと最低基準を守ることすら誤魔化すような事態になるのではないかと不安で仕方がありません。

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綸言汗のごとし

【漢字】綸言汗のごとし 【読み】りんげんあせのごとし 【意味】出た汗は体内に戻せない。つまり一度口にした言葉は取り消すことはできない。 【例文1】綸言汗のごとしで約束は守る。 【例文2】綸言汗のごとしで契約を交わす。 【例文3】綸言汗のごとしだと結婚の約束を誓う。 「綸言汗のごとし」・・・ちょっと聞きなれない言葉かもしれませんが、お聞きになったことのある人もいるかと思います。 この言葉は、もともとは中国で生まれたものです。 中国において絶対権力の座にあった皇帝は、その存在や人格を神格化され、いわば「無謬の存在」として人々に崇められてきました。 そんな髪にも等しい皇帝の発する言葉は、たとえそれが間違いであっても、全て「正しいこと」として下位の者は受け止めなければならなかったのです。 無謬の存在が発した完璧な言葉ですから、誰かが間違いに気付いたとしてもそれを指摘したり、糺そうとすることは許されませんでした。 つまり、いったん皇帝が発した言葉というものは、それが人体から噴き出す汗のように、体に戻すことができない(訂正も取り消しもできない)という意味なのです。 また、いったん口に出した言葉は取り消すことができないので、間違ったこと、不正なことを皇帝は言ってはならない、という意味も含んでいるようです。 かつての皇帝の権力の大きさが偲ばれますが、人の上に立つ者の責任を戒める意味をも含んでおり、現代においても、会社などの組織で上位の立場にある人に参考にしてほしい言葉ではあります。

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