【漢字】我も我もと 【読み】われもわれもと 【意味】誰よりも先に負けじと争う様子。 【例文1】我も我もとバーゲンセール品を手に取る。 【例文2】我も我もと出待ちにファンが押し寄せる。 【例文3】値引きセールとなると我も我もと急ぐ。 どうしても手に入れたいものが限られた数しかない時、わかりやすく言えばスーパーの特売日。 普段から家計を切り盛りしている主婦からするとこんな嬉しい日はありません。 すこしでも食費を抑えたい、お得な買い物をしたいと、主婦でなくても一度は思ったことはあるのではないでしょうか。 お目当の商品を手に入れようと同じ時間帯に駆けつける人たちの考えはみんな一緒。 売り場には人だかりができ、商品が手に届かないであろう外野からも我も我もと手が伸びてくる。 こんな光景はよく見かけますが、その商品は人と争ってまで手に入れる価値があるのでしょうか? 今日どうしても買わなければならないものでしょうか? 食品だけではなく、人は供給が少ないものにたいして争ってでも手に入れたいと思うことはよくあると思います。 これまでもトイレットペーパーやお米、ガソリンなど、今後なくなってしまうわけではないのに、今ここでしか手に入れられないお得感や すこしの値段の差、欲しい時にないかもしれないという不安などから買い占めや行列ができニュースにもなりましたね。 我も我もとという言葉は大勢の人間が争っている様子を表した言葉で、我も我もと先を急ぐ、我も我もと手を挙げるなどの様に使われる言葉になります。そしてこの我という言葉は自分自身を表す言葉になりますが、この場合は我も我もとは第三者視点から争っている人たちを見ているのでややおかしな表現になっています。 なので、正確に言えば誰も彼もと先を急ぐと言う言葉の方が適している様に思われます。しかしこの誰も彼もという言葉はその場にいる人間全てを含んでいる言葉になっていて、誰も彼もが噂をしているなどの様に観測されている人間全てがそうである時に使われています。 一方、我も我もとという言葉はその場にいる人間全てではなく争っている人間だけを表した言葉になります。例えばその場に10人いたとしてそのうちの5人が何かを争っている場合は我も我もとが使われ、10人全員が同じことをしているのならば誰も彼もが使われる表現になります。 したがって我も我もとは自分自身を表す我と言う言葉が入っているにもかかわらず、第三者から見た表現になっていると言う複雑な言葉になっています。なお同じ様な意味を持っている我先にとですが、この場合は物理的な時間が関係してきますのでより競争という意味合いが強くなっています。 我も我もと大勢の人が我先に争う様は、外から見ていて見苦しいと思うことがあります。 しかし、それは人間の理性ではなく、動物的な本能なのかもしれません。 人は理性や道徳が優先すると、きちんと秩序を守るようになります。 また、相手を優先させるような心遣いも見られます。 もしかしたら、我も我もと争うよりも、大勢で譲り合って分け合ったほうが貰えるものは大きいのかもしれません。 しかし、何らかの力が働いて、欲深くなってしまうと、譲り合いの精神はなくなってしまうのかもしれません。 人は極限の状況に置かれた時に、どんな行動の取るのかはその時になってみないとわかりません。 普段から強欲な人は究極の場面になれば、なおさら欲だらけになってしまうかもしれません。 欲が災いして悪事を犯し、一生後悔するのも嫌なことです。 生きるために仕方がなかったと、自分を自己肯定しても、やはり罪悪感は残ってしまうかもしれません。 我も我もという状況になった時こそ、その人の真価が問われる時なのかもしれません。 欲が深すぎて自滅しないように気をつけなければいけないと思います。 強欲でも相手に譲り過ぎても、どちらも欲が強い現れなのかもしれません。 できれば、我も我もと争う群衆の中に自分が入り込まないで済むようにしたいものです。
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