tedukurikotoba (2563)

這っても黒豆

【漢字】這っても黒豆 【読み】はってもくろまめ 【意味】落ちている物が黒豆だと言った人が、それが這いだして虫だとわかっても黒豆と言い張った。つまり間違いがわかっても強情に認めない人。 【例文1】彼は這っても黒豆だから、その辺はうまく逃げる。 【例文2】頑固で這っても黒豆な性格が損している。 【例文3】言い訳ばかりで這っても黒豆だ。 どうしても自分の意見を変えない、いわゆる頑固だったり強情だったりする人がいますよね。もしかすると誰しもが何かしらのことで、他人に何を言われても譲れない信念があるかもしれません。ですがたとえば「理屈に合わないことだと周りから言われても、自分の意見を変えない」といったことはあまりおすすめできません。這っても黒豆のような人になってしまうと、自分のためにならないと考えられるからです。 人は何をするにしても、意識的であれ無意識的であれ「この方法が正しい」と考えて行動するでしょう。しかし後々にその行動が間違っていたと判明したら「次からは同じ間違いをしないように気を付けよう」と反省できますよね。間違いを認めて学習することで、人は成長していきます。ところが頑なに自分の間違いを認めない人の場合、自分の行動を反省しようとしません。そうなると学習する機会も失いますし、自分を成長させることさえできなくなってしまいます。 ときには自分の間違いを認めるのが恥ずかしいかもしれません。反対にすぐ間違いを認められる場合もあるでしょう。ただ理屈にあわない間違いの場合は、きちんと自分でも間違いを認めて、次からは同じような間違いをしないように気を付けることで、人としてより成長していけるのではないでしょうか。

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鳴り物入り

【漢字】鳴り物入り 【読み】なりものいり 【意味】大げさに宣伝する。楽器や演奏で賑やかな様子。 【例文1】鳴り物入りが気になって入店してみた。 【例文2】鳴り物入り品だったが、大した事なかった。 【例文3】値段の割には鳴り物入りだ。 「彼は鳴り物入りで入社したが、働きだしてみたら大したことがなかった」とか、「あの選手は鳴り物入りで入団したけど、結局、鳴かず飛ばずで終わった」という使われ方をする「鳴り物入り」という言葉。 もともとは歌舞伎の「鳴り物」からきている言葉です。歌舞伎では太鼓や笛などの楽器類のことを鳴り物と称します。ですから、鳴り物入りというのは舞台をにぎやかにはやし立てる鳴り物が入っているように、にぎにぎしく登場することや、大げさに触れ回るという意味になるでしょう。 そして、例で示した通り、「にぎにぎしく登場したけど、前評判通りではなかった」と言うように、否定的な意味に使われることが多いようです。 ところで、私が気になるのは、おおげさにはやし立てたのは、本人ではなくその周囲の人だということ。 スポーツ選手が「鳴り物入り」で登場する場合、その鳴り物を鳴らしているのはマスコミですよね。会社に鳴り物入りで新人が入ってくるとき、鳴り物は職場の人たちが鳴らしているわけです。 つまり、本人が「自分はこんなに実力がありますよ。将来有望ですよ」とアピールして入ってきたわけではありません。マスコミや周囲の人が勝手に過大評価して迎い入れ、その後、「なんだ、大したことないじゃないか」と突き放すようなところがこの言葉にはあるような気がするのです。 それでは「鳴り物入り」と言われた人がかわいそうです。 甲子園で大活躍した選手が鳴り物入りでプロ野球にドラフト1位で桁違いの契約金をもらってプロ野球に入団します。我々も鳴り物入りで入ったのだから当然に活躍すると当たり前のように、また、大きな期待を寄せています。そうした中で以外にも鳴り物入りで入った選手は期待外れで活躍しない場合があります。どうしてでしょうか。当然入団後に怪我をして消えていく選手もいますが、プロ野球は超一流の集団その中で期待外れの選手もいて、活躍できなかった何人もの選手を見てきました。ピッチャーでいうと速球派の投手は今や150㎞のスピードボールを投げる選手はたくさんいます。いくら高校野球で150㎞でバッターをバタバタと三振に斬っていてもプロ野球はのバッターはいとも簡単に150㎞の直球をホームランにします。と言うことは高校野球時代の栄光を捨てることが必須です。過去の栄光はプロ野球に入ったら通用しませんから。一流集団の中で1軍でレギュラーを?んでいくには、身体をつくり、人の何倍もトレーニングや練習をしていかなければなりません。そうした中であまり努力なるものをせずに天性のセンスだけで野球をやってる人たちは今まで見ていると必ず潰れていくようですどんな世界も同じですが、努力に勝る天才なしです。 野球ファンなら誰もが楽しみなイベント。 わたしはドラフト会議が大好きです。 いつか会場であの空気を味わってみたいと思っています。 夏の高校野球を盛り上げてくれた高卒ドラフト候補、大学で着々と実力を上げた大学ドラフト候補、即戦力必須の社会人ドラフト候補・・・ソフトボールの選手などの変わり種も楽しみです。 自分の贔屓球団が誰を指名するのか、お気に入りのあの選手はどこの球団に指名され、どこが交渉権を獲得するのか。見応えはたくさんあります。 毎年この時期になると思うのですが、プロ野球はスカウト次第だとつくづく実感します。 重複指名をされて鳴り物入りで入団してきたドラ1の中にも日の目を見ることのないままプロ野球界から去ることもあります。 かと思えば育成枠で入団した全くの無名選手が侍ジャパンで大活躍することもあります。 全てはスカウトの見る目によるのだと思います。 選手の潜在能力や才能、適正を見極める力があっての育成力、だと思うのです。 いくら育成力があるチームに入団しても、素質がなければ成長はできません。 育成するコーチ陣や首脳陣も凄いけれど、スカウトの腕もまた必須でスカウトあっての総合力なのだと思います。 今年も楽しみです。

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塗炭の苦しみ

【漢字】塗炭の苦しみ 【読み】とたんのくるしみ 【意味】泥にまみれ炭で焼かれるような耐え難い苦しみ。 【例文1】夏場のマラソン合宿は塗炭の苦しみだ。 【例文2】経営難で塗炭の苦しみだ。 【例文3】食べる物もなく塗炭の苦しみだ。 日本は情報化社会と言われて久くなり、さまざまな情報を手軽に手に入れることができるようになりました。 かつてはテレビやラジオなどで得ていた情報はSNSでリアルタイムに拡散され、瞬時に見られるようになっています。 またそのようなリアルタイムで投稿できるツールを使うことで世の中の動向を把握することもできるようになりました。 しかしさまざまな情報を得られるようになったことで人間が本来持っていた想像力がどこかへ消えてしまったような印象もあります。 たとえば先日の甲子園では仙台育英の選手が相手チームの選手の足をわざと蹴ったのではないかと話題になりました。 その瞬間をとらえた映像が批判の声とともにどこまでも拡散され、たちまちニュースになっていきました。 真相のほどは定かではありませんが、甲子園に出場するチームは塗炭の苦しみを乗り超えて、高校生活のすべてをかけるような努力をしていることと思います。 それにも関わらず目に見えることだけを信じて疑わず、安易に批判の声をあびせるのはあまりにも無責任な行為に思えるのです。 騒動の渦中にあった選手は次の試合には出場せず、チームは敗退してしまいました。 彼がどんな思いで最後の試合を見つめていたのかと思うと、悲しくなってしまいました。

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手に乗る

【漢字】手に乗る 【読み】てにのる 【意味】騙される。 【例文1】うまいこと言ってもその手に乗らないよ。 【例文2】相手に乗るふりをしておとりになる。 【例文3】詐欺師の手に乗る。 久しぶりに実家に帰省してのんびりしていると、一本の電話が掛かってきました。 私はその電話を取り、「もしもし」と答えたのです。 するといきなり相手が泣き出し、「どうしたらいいか分からない」と言い出したのです。 初めは何の事か分かりませんでしたが、以前この様な振り込め詐欺の手口をテレビで見た事があり、私はピーンときました。 これは面白いと思い、手に乗るふりをして、捕まえてやろうかと思ったのです。 どうやら会社で使い込みをしてしまい、穴埋めの為のお金が欲しいという設定のようでした。 私が「どうしたらいいの?」と聞くと、相手の男は「最寄りの駅にお金を取りに行くから、そこにお金を持ってきてほしい」と言ったのです。 「分かった、分かった」と私が言った所、「じゃあ頼むよ」と言って電話が切れました。 この後、私は警察に通報して、家にあったボストンバッグを手に取り、目的の駅まで向かいました。 わざとらしくボストンバッグを両手で抱きかかえ、男の登場を今か今かと待ち構えたのです。 しかし待てど暮らせど電話の男は現れず、私は家に帰りました。 どうやら向こうが、こちらのやる事に感付いたようで、姿を現さなかったようです。 折角手に乗るふりをして捕まえようとしたのに、残念でなりませんでした。 この後私は、母にこんな電話が掛かって来たら私の所に直ぐに電話を掛けてねと念を押し、実家から帰ってきました。

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猪突猛進

【漢字】猪突猛進 【読み】ちょとつもうしん 【意味】周りの状況を考えずに、一つの事に向かって猛烈な勢いで突き進む。 【例文1】猪突猛進な性格。 【例文2】猪突猛進で女性に猛アタックする。 【例文3】猪突猛進に根負けする。 「猪突猛進」とは「周囲の人のことや状況を考えずにひとつのことに向かって猛烈な勢いで突き進むこと」です。中国の歴史書、司馬遷の「史記」の中で対照的に描かれている項羽と劉邦ですが、この二人のうちの項羽は「猪突猛進型」です。秦の始皇帝の僥倖の様子を見た項羽は「俺はいつかあいつにとって代わる!」と言いますが、劉邦は「権力にある人というのはあのように立派なのだな」と感心します。その時点で二人の性格の違いがよくわかります。その後、秦への反乱軍があちこちで挙兵しますが、その頭領となった項羽と劉邦。兵の数の多い項羽は正面から秦の軍隊を攻めて勝ち進んでいきましたが、そのやり方は自分の力を恃んでの強引な方法でした。一方の兵の数の少ない劉邦は部下の意見をよく聞き取り入れながら進軍しました。結果的に劉邦が秦の都咸陽を先に陥落させます。それに激怒した項羽は劉邦と対決しようとします。それを悟った劉邦は謝罪のため、項羽のもとへ出向きます。「鴻門の会」です。そこで劉邦は暗殺されそうになりますが、その危機を脱します。その4年後、項羽への反対勢力を結集した劉邦が項羽を攻め上り追い詰め、項羽は虞美人に別れを告げて自害するのです。項羽は「猪突猛進」型で失敗した代表例ですね。

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