tedukurikotoba (2563)

胸に納める

【漢字】胸に納める 【読み】むねにおさめる 【意味】黙って胸に秘めておく。 【例文1】この事は自分だけの胸に納めておこう。 【例文2】友人の悪事を胸に納めるか迷う。 【例文3】今回だけは胸に納める。 私が住んでいる地域では、冬になると灯油の移動販売がまわってきます。 灯油を買う場合は、意思を示す為に、家の前に灯油のポリタンクを事前に置くようになっています。 ある日その灯油のポリタンクの上に、代金らしいものが置いてある家を見つけてしまいました。 盗られたらどうするんだろうと思いましたが、他人の家に口出しするのもどうかなと思ったので、黙っていました。 それからもその家は、ポリタンクの上にお金を置き続けていたのです。 ある日の事、そのポリタンクに近所の見知った子どもが近付き、お金を盗る所を偶然目撃してしまいました。 これはいけないと思い、子どもの所につかつかと近づき、「こんな事しちゃだめだよ」と言い、ポリタンクの所にお金を戻させたのです。 すると子どもはゴメンナサイゴメンナサイと連呼して、泣き始めてしまいました。 この子の家は母子家庭で、お金に不自由している事を良く知っていました。 ですから今回つい出来心から、お金を盗ってしまったのだと思われます。 なので私は、今回の事を自分の胸に納める事にしたのです。 「今回の事は誰にも言わないから、もう泣かないで」と言ったら、落ち着きを取り戻し、家に帰って行きました。 この後この子は、私が誰かに何かしゃべるんじゃないかと思い、私と顔を合わせると必ずびくっとするようになりました。 しばらくするとこの子は、母親と共ににどこかへ引っ越して行ってしまい、胸に納める私の選択が合っていたのか、今でも悩む事があります。

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身銭を切る

【漢字】身銭を切る 【読み】みぜにをきる 【意味】負担しないでよい経費を自分で出す。 【例文1】社長が宴会の身銭を切る。 【例文2】女性の前で見栄を張って身銭を切る。 【例文3】たまには身銭を切る。 身銭を切るとは払わなくていい経費まで自分で支払うことです。 世の中には身銭を切る人が何人いるでしょうか? 会社勤めでしたら、たいていの者は経費で落としているのではないでしょうか。 会社の忘年会や慰労会などの1次会は会社が一部負担してくれますので毎回参加します。私の友人は自営業でして、高速道路を使って隣県に買い物に出かける時は経費で落としています。誕生日会となると飲食代も経費です。羨ましい限りです。 私は彼女と初めてのデートで会社が提携している料亭に行きました。社員割引もあったんですが、高額な料金に彼女は遠慮がちでしたが、ここは見栄を張って身銭を切りました。懐は痛かったですが、良いところは見せる事が出来たと思います。 中学3年生のころからブランドに目覚めて、こつこつ身銭を切って購入した財布は今も愛用していて5年たっても丈夫でほつれはなく使いやすいです。 頂き物は扱いが雑になることもあって1年でダメになることがあります。やはり身銭を切って購入した物は大切に使おうと愛着が一段と湧いてきますね。もちろん頂き物は大事にしないというわけではありません。

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真に受ける

【漢字】真に受ける 【読み】まにうける 【意味】言葉通り受け止める。 【例文1】生真面目な母は冗談が通じないから何でも真に受ける。 【例文2】子どもに冗談を言うと真に受ける。 【例文3】真顔で話すから真に受ける。 意外と大人が冗談で言ったことを子どにが真に受けて、大人になってそれが冗談だったということってあるんですよね。 ネットだかテレビだったか忘れてしまいましたが、ある人が子どものときに家で出されるカレーにちくわが入っていたらしくて、それを親がシーフードカレーだよと言っていたらしく大人になってそれを周りに話して笑われて初めて我が家だけ変だったというのに気づいたというエピソードが好きですね。 小さいときって、大人が言うことは正しいと思ってしまいがちなんですよね。 なので、大人は子どもにかける言葉に注意したほうがいいですよ。 ものすごく綺麗な顔立ちの子でも、親からあなたは可愛くないねとか可愛げがないねと言い続けられてすごく自己評価が低い子がいたりするんですよね。 大人に酷いことを言われて、そんなことないと思えるのならいいのですが、そうなのか私は可愛くないのかと受け入れちゃう真面目な子がいます。 そうなると周りの評価と自分の評価のギャップで混乱しちゃうんですよね。 なので、できれば小さい子にはその子のいいところを大人が認めて声をかけてあげられると子どもも自己肯定しやすいですよね。 やっぱり、大人でも存在否定されるよりも褒められたほうが気持ちがいいですもんね。 我が家には4歳の息子がいますが、彼と関わっていると、自分の言動に気を付けなければと思わされる場面が多々あります。なぜなら、息子は何でも真に受けるからです。ちょっとしたことでも何でも信じて受け止めるので、下手なことが言えません。 例えば、テレビを見ていて楽しそうな場所(遊園地や水族館、もっといえば海外など)が出てきて「行きたいなあ」というので、「みんなで行きたいね」とサラッと話すと、もう行く気満々で、その日から「いつ行くの?」「明日?」「何回寝たら行くの?」としばらくは言ってきます。そんなのは可愛い方で、こちらがイライラしてちょっと突き放すようなことを言ったり、脅すようなことを言ったりすると、本気で悲しんだり怖がったりするので、気を付けなければなりません。 客観的に見ると、何でも真に受けるのは純粋な心のあらわれだし、可愛いのですが、余裕がないとちょっとイラっとしてしまうこともあります。でも、これはきっと成長していくにつれて色々わかっていくので、だんだん何でも真に受けないようになっていくのでしょう。そう考えると寂しい気もします。 今だけの、何でも真に受ける息子とのやりとりを楽しみながら過ごしていきたいと思います。

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舟に刻みて剣を求む

【漢字】舟に刻みて剣を求む 【読み】ふねにきざみてけんをもとむ 【意味】古い考えやしきたりにこだわり、時代の移り変わりに気付かない。 【例文1】舟に刻みて剣を求むで古い考えでは現代についていけない。 【例文2】舟に刻みて剣を求むが廃業に追い込まれていく。 【例文3】昔堅気で舟に刻みて剣を求む。 「舟に刻みて剣を求む」は意味は「時勢の変化に気づかず、いつまでも古いしきたりにこだわっていること」です。中国戦国時代の「呂氏春秋」に記されている故事です。その故事は楚の国の人に長江を渡る人がいました。その剣が舟から水中に落ちてしまいました。慌ててその舟の船端に目印をつけ、「ここに私の剣が落ちた」と言いました。舟が泊まりました。男は船の目印をつけたところから、水中に入って剣を探しました。しかし、すでに舟は動いてしまっています。剣は動いていません。落とした剣を探すのにこのような方法をとるのはなんと間違っているのではないだろうかというものです。こんなバカげたこと、するわけないと思いますよね。でも、これは当事者ではないのです。第三者からの視点です。古い慣習にとらわれていることは色々あると思います。例えば、昔はたばこやお酒を販売するのは許可制で、距離基準というものが明確にあり、その距離を守らなければ店を開くことはできませんでした。だから守られていました。でも今は、昔からのたばこやさんがあっても、近所にコンビニエンスストアができればたばこは当然のように扱うのです。24時間営業しているほうが利便性が高いとか、駐車場があるなどの理由でそちらにお客が流れて既存店が廃業した、そんな話を耳にすると可哀そうにと思う反面、競争原理が働いたのだ、商道徳はもうないのだと諦観する自分もいるのです。これも「舟に刻みて剣を求め」ているのでしょうかね。 「舟に刻みて剣を求む」は、紀元前239年に出来た中国の古い書物「呂氏春秋」の寓話に由来します。 川を舟で渡る際に剣を誤って落としてしまった男が、舟のへりに目印を刻んでそこから川底を探したけれど剣は見つからなかったという話です。 剣を落としたのは川の途中、探し始めたときには既に向こう岸に着いているのですから見つかるはずもありません。 状況の変化を考慮せずそれまで通りの行動をする愚かしさを表現する場合などに使われる言葉ですが、使い勝手が良いようには思えません。 古文の授業などでこの寓話を知っていなければ全く意図が伝わらず、なにやら難しいことを得意げに語っているなと思われるのかオチです。 無理してクドクドと寓話の内容まで説明したところでさらに胡散臭い人間に思われることでしょう。 古臭い言い回しを使うことに固執するあまり、自分の言いたいことが全く相手に伝わらない。 まさに舟に刻みて剣を求むをその場で体現しているような行動ではありませんか。 言葉は本来的に意思を伝えるための手段であって、難解な技巧を凝らして得意になるものではないということです。 状況に応じて行動するべきと伝えたいなら、そのまま分りやすく伝えるのが一番でしょう。

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人目に付く

【漢字】人目に付く 【読み】ひとめにつく 【意味】人が見て気付くこと。 【例文1】人目に付く所で待ち合わせする。 【例文2】芸能人が人目に付かない所で密会する。 【例文3】人目に付く所は避ける。 電車でのマナーが気になります。 毎日満員電車で通勤しているため、様々な方を目撃します。 荷物があたったとかいう理由で揉める人、車椅子を担いで乗ってきて車椅子にエリアにマイ車椅子を置いて車椅子に座る人、ドアのところに立っていて長い髪の毛が座っている人の邪魔をしていることに気付かない人や、座っている人の頭にあたるくらい反る人、イヤホンの音漏れ、なんとしてでも新聞を読みたい人・・・ ちょっと驚くのが、足を踏んでも誰も謝りもしないことです。たまにいます。足を踏まれた時こちらがなにも言わなくとも言い訳のように「混んでるんだからしょうがないでしょ!」と。 いやいや、混んでるんだから足を踏んでも謝らなくていいという考え方がおかしいし、足を踏んだことと、混んでいることは全く別の話です。 ていうか私なにも言ってないし・・・ 他にも化粧を始めてしまう人やご飯を食べる人、スマホで長電話してしまう人・・・ 自分が人目に付く状態にあるということをわかっていないのだと思います。 プライベート空間かのような振る舞いをしている人が多すぎます。 ご飯は家で食べた方が味がすると思います。 スマホで長電話をしてしまいがちなのは年配の方に多く見られます。 公共の場なのでわたしも含めみんなで気を付けたいところです。

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