tedukurikotoba (2563)

輪を掛ける

【漢字】輪を掛ける 【読み】わをかける 【意味】その上に。程度を大きくする。 【例文1】弟も才能あるが、兄はさらに輪を掛けて優秀だ。 【例文2】妹も美人だが、さらに輪を掛けて姉も美人だ。 【例文3】昨日よりも輪を掛けて料理が上達した。 「輪を掛ける」とは「一層はなはだしい様子にする。話の内容などを誇張する」ということです。今の若者言葉でいえば「話を盛る」といった感じですね。「信長公記」などによると桶狭間の戦いで、織田信長は2万の今川義元軍を2000の兵で打ち破ったかのように書いてあります。これは明らかに話に「輪を掛けて」あるというのが最近の定説です。今川家の人質となっていた松平元康(のちの徳川家康)と今川方の武将・朝比奈泰朝はそれぞれに織田信長方の前線基地である丸根・鷲津砦に攻撃をしかけます。そして両砦は陥落し、今川方は緒戦で勝利を収めます。これを受け、後方の沓掛城で戦況を見守っていた今川義元は本隊を率い、大高城に向けて進軍を開始します。この時の義元直属の兵力は5000ほどで、他の2万の軍勢との連携を欠いた状況で行軍していました。そのうえ、桶狭間の戦いの日は目の先も見通せないほどの豪雨となっていて、今川軍は油断をして戦場なのに休息をとっていました。そこへ、信長が2000の兵で攻め込みました。急襲です。そうなれば兵の数は問題ではありません。今川義元は討ち死にし、信長は天下を取る第一歩を踏み出すのです。そして彼が話に輪を掛けたとしても誰も訂正できないのです。何しろ天下人ですから。

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世に伯楽ありて然る後に千里の馬あり

【漢字】世に伯楽ありて然る後に千里の馬あり 【読み】よにはくらくありてしかるあとにせんりのうまあり 【意味】伯楽とは、中国で馬を鑑定する名人。千里の馬は、一日に千里も走ることのできる名馬。どんなに才能があっても、それを見出してくれる伯楽に出会わなかったら、世に出ることは難しいものである。 【例文1】彼女の才能は、世に伯楽ありて然る後に千里の馬ありで父母のお陰で発揮できた。 【例文2】今の自分があるのは監督が世に伯楽ありて然る後に千里の馬ありだ。 【例文3】スカウトマンの目が世に伯楽ありて然る後に千里の馬あり。 中国の文人が書いた『雑記』の中に「世に伯楽ありて然る後に千里の馬あり」という一節があります。雑記と言うのは思ったことをそのまま、思うがままにつづった文章のこと。日本で言えば、『徒然草』のようなものなのでしょう。 この一節のあとには「千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず」と続きます。 つまり、「世に伯楽ありて然る後に千里の馬あり。千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず」というひとくくりの文章として捉えてこそ、その意味を理解できると考えていいでしょう。 その意味は、「世の中に良い馬か悪い馬かを見分けられる人がいるからこそ、千里も走ることができる優秀な馬が見いだされるものだ。そのように、有用な人材を見い出す能力のある人がいなければ、せっかくの才能が埋もれてしまうことも少なくない」ということでしょう。 最近があまり使われなくなった言葉ですが、以前は繁栄している相撲部屋の親方のことを「名伯楽」などと称したものでした。優秀な弟子を見い出す能力がある親方のことをそう称したわけですね。 この言葉から連想するのが、イチロー選手と仰木監督の関係。生意気で、監督やコーチの言うことを聞かなかったイチロー選手を、「そのままでいい」と言って、その個性的なバッティングスタイルのまま育てたのが、仰木監督でした。 その指導によって、イチロー選手は日本で初めての年間200本安打を達成し、「時の人」になったのです。 今のイチロー選手があるのも、その才能を見い出した仰木監督と言っていいでしょう。まさに、「名伯楽」です。

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闇夜に目あり

【漢字】闇夜に目あり 【読み】やみよにめあり 【意味】闇の中でも見えるという意味。つまり悪事を働いてもいつかバレるという戒め。 【例文1】闇夜に目ありで誰が見てるのかわからない。 【例文2】泥棒がようやく捕まった。闇夜に目ありだ。 【例文3】街中の防犯カメラが闇夜に目ありだ。 誰にも知られないように悪事を働いたとしても、闇夜に目ありとは言ったもので、いつかは必ず露見してしまうことでしょう。なにせ悪事を働く人というのは、悪事を複数回繰り返すような人が多いですし、そのように何度も悪事を働いていたら、どこかで誰かに見られてしまうのは当たり前と言えるかもしれません。何回もやっていれば、それを人に見られる確率が上がることは確かでしょう。 それに最近は昔と違って、街中にも監視カメラがつけられるようになり、何か問題があれば監視カメラの映像から、犯人を割り出すことも可能になりました。しかも監視カメラにも様々なタイプがあり、見た目は文房具にしか見えない物まで世に出されるようになったのです。このように誰がいつどこで見ているか分からない社会で、誰にも知られないよう悪事を働こうとするのは、かなり難しいと考えられます。連日様々なニュースを見ていると、技術はここまで進歩したのかと思わず唸ってしまうほどです。 そもそも悪事を働くのは良いことではありません。悪いことをすればその分だけ、誰かが悲しんだり苦しんだりするでしょう。また、悪事を行った本人が罪悪感に苦しめられる場合だってあります。闇夜に目ありとも言うくらいですし、悪い事はしない方が身のためですね。

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門前払い

【漢字】門前払い 【読み】もんぜんばらい 【意味】来訪者と面会もせずに追い返す。 【例文1】面接試験に遅刻して門前払い。 【例文2】場違いで門前払いをくらう。 【例文3】経験者優遇で門前払い。 門前払いというと、勝負もさせてもらえない状況という光景が浮かびますが、まさにそんな体験がありました。 人気アーティストのライブがあるということで、チケットを手に入れたくて申し込もうとした時のことです。そのチケットの入手方法は様々あり、まず先行販売の抽選にエントリーしたものの、落選。その場合、一般発売というチャンスがあります。どうしても行きたかったので、そのチャンスに賭けることにしました。 さて、一般発売でチケットを手に入れるためには、先行と違い抽選ではなく先着という厳しさと戦わなければなりません。いかに早く、申し込むかということが重要なのです。さらには、そのチケットはネットでしか購入できないということでした。つまり、パソコンかスマホでチケットを購入するためのサイトにアクセスし、手続きを進めていく必要があります。 購入画面は、発売時間ぴったりになるとともに入力できる仕組みになっていました。そこで、事前に画面の内容を確認しておき、スムーズに入力できるよう準備もしておきました。ところが…実際に発売時間になり、購入画面を開こうとするとエラーになってしまうのです。何度やり直しても、エラー。そうこうしているうちに、開始から5分が過ぎ、やっとアクセスできたと思ったらチケットは完売していました。完全に門前払いを食らった形です。ショックでした。

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めっきがはげる

【漢字】めっきがはげる 【読み】めっきがはげる 【意味】隠していた事柄や本性がバレてくる。 【例文1】最初はいい人だと思っていたが、長く付き合っている間にめっきがはげてきた。 【例文2】とうとうめっきがはげる。 【例文3】同棲を始めてめっきがはげる。 私の父親は、寿司職人で自営業をやっていて、小さい頃から仕事を見ていました。 職人になるつもりはなかったので、修行をする事はありませんでしたが、魚のおろし方だけは父親から教わりました。 そんな環境で育った為料理が好きで、休みの日には寿司を握ったり創作料理を作ったりして、家族サービスをしています。 ある日、妻の妹夫婦が遊びに来る事になったので、寿司を握りパーティーを開催しました。その際、材料の買い出しから作る作業を全部私が担当する事になり、気合を入れて寿司造りに挑みました。 スーパーへ行って新鮮で脂が乗っていそうな魚を複数購入して、中でもマグロは大トロのような色合いがある物を購入しました。 早速アジやイカ、カツオなどを調理して寿司を握りみんなに作っていると、美味しい!と評価され少し優越感に浸っていました。 妻の妹夫婦からは、『凄い!寿司ネタとか選ぶのも上手』と言われ、私は親が寿司職人だったからね?!と調子に乗って言いました。 そして、1番自身のあるマグロを握り、みんなに今日1番のおすすめで最高に美味しいマグロだよ!と言ってテーブルに出しました。 みんながマグロを口に入れた途端、少し険しい表情をしたので、不思議に思った私はマグロを食べてみると、硬くて噛みきれない程でした。 大トロではなく、腹身だったみたいで筋が多く正直食べられる物ではありませんでした。 そのようなマグロを1番のおすすめと言った私は、寿司ネタ選びのプロというめっきがはげる事になり、恥ずかしい思いをしました。

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