立つ瀬がない
【漢字】立つ瀬がない 【読み】たつせがない 【意味】自分の立場がない。 【例文1】経験者よりも初心者が先に出来て立つ瀬がない。 【例文2】部下に指摘され立つ瀬がない。 【例文3】年下が出世して立つ瀬がない。 社会的立場に相応な威厳が保てなくなることを指して、立つ瀬がないと表現します。 問題の解決や仲裁などに入ってうまくいかなかった場合などによく使用されます。 瀬とは川などで流れが緩やかになっている部分で、川の深さや流れの強さにもよりますが、足がつくことで直立状態を保てるのが一般的です。 立つ瀬が無いということは、流れが思った以上にきつかったか川底が深かった、つまり当人に解決できるほど問題は簡単でなかったことになります。 立つ瀬が無いの同義語として面目が潰れるという表現がありますが、偉い人ほど自分の誇りが傷つけられることに敏感です。 「それでは私の立つ瀬がない」というセリフはよく聞かれますが、これは「私の立場を考慮して貴方は我慢しなさい」と言っているのです。 問題の解決とは程遠く、立場を利用して威圧していることを当人は自覚しているのでしょうか。 しぶしぶ従ったことなど次の瞬間にはすっきり忘れて、「問題を解決し丸く治めることができた」と得意満面に語られるとイラッ来ること請け合いです。 いっそのこと面目丸潰れにして、立つ瀬が無い状態でどこまでも流れていくがいいなどと思うこともあります。 それで事が済むならそうするのですが、恨みや怒りを買うことを避けて平穏無事に済む選択をしてしまうのが小市民の無難でいじましい処世術です。
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