tedukurikotoba (2563)

三拍子揃う

【漢字】三拍子揃う 【読み】さんびょうしそろう 【意味】必要な三つの条件がすべて揃っている。 【例文1】彼女は誰もが羨む頭・顔・スタイルと三拍子揃っている。 【例文2】彼はイケメンだけでなく性格や良家と三拍子揃う。 【例文3】性格・家柄・品格と三拍子揃う。 「三拍子揃う」という言い方を私が初めて耳にしたのは、子どもの頃。野球のジャイアンツファンだった父が、長嶋茂雄選手のことをこうほめているのを聞いたのです。 「打ってよし、守ってよし、走ってよし。こんなに三拍子揃う名選手もめずらしい」 当時のジャイアンツの四番バッター長嶋選手は、確かに強打者であると同時に、名三塁手でもあり、また走力も優れていました。たとえば、王選手は最強のバッターであり、名一塁手ではあったものの、走るのは速くありませんでしたから、「走ってよし」とは言えません。 今、これを書いていてふと思ったのは、今のイチロー選手はまさに典型的な三拍子揃う名選手だということです。 私は歌舞伎が好きなのですが、歌舞伎役者の三拍子は「声、顔、姿」の三つ。市川海老蔵さんなど、「声が良くて美貌で姿もすてきな三拍子揃った役者」と言っていいでしょう。 ところで、「飲む、打つ、買うの三拍子揃ったダメ亭主」というように悪い意味で使われることもあります。しかし、それはどうやら江戸時代の後期からのことで、もともとはやはり良い意味で使われる言葉だったようです。 語源は能楽。お能の囃子で使う三つの楽器の拍子がぴたりと合うことを「三拍子揃う」と言ったのだとか。異なる楽器の拍子が揃えば美しい音楽になりますから、「三拍子揃う」はポジティブな意味で使われていたわけですね。

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心許ない

【漢字】心許ない 【読み】こころもとない 【意味】頼りなさそうで不安な様子。 【例文1】子ども達だけで飛行機に乗せるのは心許ない。 【例文2】旦那と子どもを残して同窓会に出席したが、心許ない気持ちだ。 【例文3】心許さない初めての一人暮らし。 総理大臣が変わったり、内閣改造などが行われると、各省庁の大臣が変わることが多いです。 大臣は各省庁のトップであり、各省庁の行く末は、大臣にかかっていると言っても過言ではありません。 ほとんどの大臣は頼りがいがあるのですが、中には心許ないと思える大臣も必ず存在しています。 就任会見の時点から、原稿ばかりに目を落とし、まともに前を向いて話していない大臣がいます。 これでは自分の意見を持たず、省庁の官僚の良いように動かされているようにしか思えません。 また記者に質問をされた時に、直ぐに回答する事が出来ず、官僚に聞く大臣も見受けられます。 更に喋ったら喋ったで、失言をして、批判を受ける事もよくあります。 こんな心許ない大臣では、我が国の行く末を任せる事は出来ません。 その道に精通している国会議員がいないのであれば、民間から大臣を登用した方が、よっぽど国民の為になると思います。 わたしは大学を卒業するまで1人暮らしをしたことがありませんでした。長女のわたしに対し母は過保護に干渉し、わたし自身も自分を主張するより母の過保護に甘んじることで楽をしていました。母の希望もあり大学受験で選んだ大学も家から通えるところでした。親の手厚い保護に守られてきましたが、大学へ通うと県外から来た生徒や今まで会ったことがない人たちに出会い、自分も1人暮らしをしたいと思うこともありました。しかし母はわたしの1人暮らしを簡単には認めず、家賃・生活費を自分で支払えるなら認めると言います。学生のわたしには無理だと分かっていながらの発言でしょう。そんな家庭でしたが、大学卒業後に長期留学することに決めました。それについてはありがたいことに反対することなく両親ともに費用をだし応援してくれました。海外へ行くのは3回目、1人暮らしは初めて、空港までは家族が見送ってくれましたが、留学先へ向かう飛行機では1人、なんとも心許ない気持ちでした。上空の飛行機の窓から見る現地は広くどこまでも大地が広がり自分で決めたこととはいえ、いよいよここでの生活が始まるのだなというのを実感し、期待よりも心細さが勝っていました。現地の空港では迎えはありましたが、基本は1人での生活がはじまりました。

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首が回らない

【漢字】首が回らない 【読み】くびがまわらない 【意味】借金が多くてやりくりができなくなる。 【例文1】車を3台も所有して首が回らないので、売りに出す。 【例文2】売り上げが激減して首が回らない。 【例文3】教育資金にお金がかかり首が回らない。 人の部位はお金に関係してきます。多額の買い物での「頭金」、進物として贈る金の包みの「目録」、銀行の通帳の「口座」、妻が貯める「へそくり」、等など人の部位はお金にかかわった言葉に使われることが多いのです。首は人間にとっても大事な部分です。「解雇される」ことを「首になる」というふうに使われます。首をまわすことができるということは、自分の自由な意思で生きていることを意味しています。逆に首が回らないとは、どうしても遣り繰りが付かない、特に借金の為にそうなったことを意味します。もっとひどい状態になると「首が落ちる」という言い回しになります。これは借金を返せなくなったり、必要な補償金を積むことが出来なくなって取引を打ち切られることを意味します。「首が回らない」というのは、そのちょっと手前の状態で首が落とされる寸前で、しっかり首を固定されて動かすこともできず、後は誰かが刀を振り下ろすのを待つばかりという状態を言うようです。私も若いころ背伸びをした生活にあこがれてサラ金なる物のお世話になり、首が回らなくなる寸前までいきました。たとえ首が回らなくなっても脳みそは動いています。賢明に脱却策を考えれば五体満足に動かせるようになるでしょう。 かなり昔なんとなく付き合っていた男性がいました。 特に好きでもなかったけれど、まあまあ見た目はかっこいいし、「付き合って」と言われた時特定の彼氏もいなかったので、断る理由もなく(今思えばOKする理由もなかった)なんとなくお付き合いしていました。 彼は見た目だけは本当に良くて、なんと某ライダーのオーディションの最終選考まで残ったほど。(落とされた理由は走り姿がダサかったから、だそうで確かにダサい)その時最後まで残った人を聞いてびっくりしました。 まあ、そんな彼なのですが鳶職人をしており、週末はいつも呼んでもいないのに我が家に来ていました。 そういえば外でデートとかしたことなかったなぁ~と今となっては思うのですが、まああまり興味もなかったし気にしてませんでした。 彼が来る分には拒絶はしないけど、こちらからは行かない。別に望むこともないし、向こうもうちに来るだけで生活の邪魔はしないし、まあ不満はありませんでした。 友人にその話をすると彼氏が可哀想だとみんなして言い始め、なんとなく悪いような気持ちになってきたわたしは、そういえばもらっていた合鍵を使い、サプライズでご飯でも作りに行くことにしました。が、彼の家のドアポストには郵便の山。しかも督促状ばかりです。どうやら借金で首が回らない彼氏だったようで、怖くなりすぐに別れました。

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雉も鳴かずば打(撃)たれまい

【漢字】雉も鳴かずば打(撃)たれまい 【読み】きじもなかずばうたれまい 【意味】キジが鳴かなかったら猟師に撃たれることはない。つまり、余計な事を 言ったために災難に遭う。 【例文1】パチンコで勝ったと友人に自慢したら「じゃあ、おごってよ」と言われ3人分の焼き肉代を払う羽目になった。雉も鳴かずば打たれまいだ。 【例文2】雉も鳴かずば打たれまいの発言に注意する。 【例文3】当選金を洩らさなければ雉も鳴かずば打たれまい。 人は誰かと接していれば、どこかしらで誰かと揉め事が起きてしまうことは仕方ないでしょう。人はそれぞれ違う考え方を持っていますから、仕方ありません。ですがわざわざ自分から余計なことを言って、それで言い争いや喧嘩が起きてしまうのは嫌ですね。雉も鳴かずば打(撃)たれまいといったように、自分の余計な発言のせいで争いが起こることはなるべく避けた方が良いでしょう。 そうは言っても、ときにはあえて人と争いをする必要が出てくるかもしれません。たとえば会社や学校の部活といった組織であれば、組織をより良いものにするために、自分から発言をしないといけないときもあるでしょう。「こんな余計なことを指摘したら喧嘩になるかもしれない」と思いつつも、その指摘をすることで組織が良くなる可能性があれば、ときには発言をすることも大事です。自分にとっては『余計な指摘』と思っていることも、他人からすれば『貴重な指摘』になることだってあるかもしれませんから。 しかし自分の発言が、他人にとって余計な発言なのかどうかは、自分では分かりにくいものです。人との揉め事を避けたいのであれば「自分の考えが誰かにとって余計なものだろう」と思えたら、あえて何も言わないのも1つの手でしょう。

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稼ぎに追いつく貧乏なし

【漢字】稼ぐに追いつく貧乏なし 【読み】かせぎにおいつくびんぼうなし 【意味】真面目に働いて稼いでいれば貧乏する事はない。 【例文1】稼ぎに追いつく貧乏なしで、いい暮らしができるのも両親のおかげです。 【例文2】稼ぐに追いつく貧乏なしとはよく言ったものだ。 【例文3】コツコツ働いて稼ぐに追いつく貧乏なし。 「稼ぎに追いつく貧乏なし」という慣用句を知っている人もいれば、全く聞いたこともない、知らないという人も多いのではないでしょうか。「稼ぎに追いつく貧乏なし」というのは間違っていて、正確には「稼ぐに追いつく貧乏なし」が正しいようです。ただ、言葉というのは時代と共に変化していくものですから、もしかしたら「稼ぎに追いつく貧乏なし」の方が主流になるかもしれませんね。 「稼ぐに追いつく貧乏なし」という慣用句の意味は、お金がない、貧乏で困っていると悩んでいる暇があるのならば働け、常に精を出して働けば、貧乏で苦しむことはないという意味です。確かに一生懸命に働けばお金が入ってくるというのは小学生であっても理解することができます。 しかし、この慣用句は現在の経済状況、時代にそぐわなくなってきていると思います。長い間、日本はデフレ経済に悩まされてきました。現在でも日本経済の不況は続き、社会全体に閉塞感が漂っています。いくら常に精を出して働いたとしても、給料は上がらず、サービス残業といった賃金不払いの時間外労働を強いられる状況です。働いても働いても薄給のままというのも珍しくないのが現代の日本です。 ブラック労働というものが浸透してしまっている日本の労働環境において「稼ぐに追いつく貧乏なし」という慣用句はそぐわなくなってきているのではないでしょうか。

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