tedukurikotoba (2563)

足元(下)に火がつく

【漢字】足元(下)に火がつく 【読み】あしもとにひがつく 【意味】身近に危機が迫ってくる。 【例文1】事業がうまくいかず足元に火がつく。 【例文2】経営危機で足元に火がつく。 【例文3】売り上げが落ちて足元に火がつく。 足元に火がつくとは、危険が身辺に迫っていることを言います。他人に起こった災難や危険な出来事を、自分に関係がないと思って傍観していると、思いがけず身辺に迫ったり、自分の身に影響が出て慌てることのたとえです。さらに、何かをやり始めるとき、もっと先になってやれば良いと思い先延ばしにしていると、気がついたときには、もう余裕がなくなっていたというような時にも使います。状態としては、自分の立っている場所に火が付いて、じっとしていられないという事です。 例えば、贈収賄問題で、政治家の所に地検の捜査が入ったから、足元に火が付いて慌てている人もいることでしょう、などと使います。また、もっと身近な例では、夏休みに入ってさあ遊ぼうと思い切り遊んでいたら、いつの間にか8月も半ば過ぎで、宿題が全く終わっておらず、足元に火が付いたというようにも使います。 普段からきちんと予定をたて、それに沿って何事もクリアしていけば、期限になっても焦ることはないという教えでもあります。また、悪い事をしている場合、常に周囲に注意を払っていないと、いつの間にか証拠をつかまれ、捜査の対象となっているというようなことなのでしょう。 なにはともあれ、足元に火が付かないような暮らしぶりが大切ということかもしれません。

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縒りを戻す

【漢字】縒りを戻す 【読み】よりをもどす 【意味】別れていた男女が元の関係に戻る。復縁する。 【例文1】好きだった恋人と縒りを戻す事になって幸せ。 【例文2】高校時代の彼氏と縒りを戻す。 【例文3】未練がある彼女と縒りを戻す。 一度別れてしまった男女が再び元の関係になることを「縒りを戻す」と表現します。 実は私の友達に、結婚して離婚し、その離婚した元の奥さんと再婚したというケースがあります。これなどは、典型的な縒りが戻ったケースと言っていいでしょう。 ところで、最近は縒りを戻すという言い方よりも「元サヤ」という言い方の方がよくつかわれているような気がします。元サヤは「元の鞘に収まる」の省略形ですが、刀が鞘に収まるというのが、イメージしやすいためによく使われているのかもしれません。 しかし、私は個人的には「縒りを戻す」のほうが好きな表現です。 「縒り」というのは、糸をねじって絡み合わせること。繭から取った生糸は1本だけでは細すぎて、糸としての機能を果たしません。それで、何本もねじって絡み合わせ、使いやすい糸にするわけです。 この糸をねじり合わせるというのが、私には「人の縁」をよく表しているように感じられてなりません。一度、縒って作った糸がほどけてしまうのが「縁が切れた状態」、そのほどけてしまった糸の縒りが戻って元の状態になるのが「縁が復活した状態」のように思えるのです。 人情の機微というのでしょうか、「縒りが戻る」というのは人と人の縁を上手に表した言葉ではないでしょうか。もっと使われるようになってほしい言葉です。

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目に入る

【漢字】目に入る 【読み】めにはいる 【意味】自分の視界に入る。 【例文1】店内を歩いているとセール品が目に入る。 【例文2】1月は振袖姿が目に入る。 【例文3】クリスマスシーズンはカップルがやたらと目に入る。 情報化社会では目に入るものが多すぎる 特に見ようと思っていなくても、突然あることが目に入ってくることがあります。 それは好ましいこともありますが、中にはそうでもないこともあります。 見なきゃ良かったというようなこともあります。 観ようと思ってみたわけではないので、見なきゃ良かったと思っても、見えてしまった場合は後悔しても仕方がないのだと思います。 しかし、変な好奇心で何かを見ようとして見てしまった時に、見なきゃ良かったと思うこともあります。 私が最近そう思うことが多いのは、ネットの検索サイトです。 検索サイトでは単に情報を調べるために開いているのですが、そこに掲載されているさまざまな見出しが目に入り、つい気になってしまうことがあります。 中には怖いもの見たさでその見出しをクリックしてしまい、見なきゃ良かったと後悔することも少なくありません。 そのような時は見た後の後味の悪さだけではなく、それに費やした時間を考えると、とても損をしたような気分になってしまいます。 その為、今は見出しが出ない検索サイトを利用するようになりました。 現代は情報社会で、あらゆる情報が溢れています。 特に見たくなくても勝手に目に入ってくる情報もたくさんあります。 そのような中で自分の必要な譲歩だけを選択していくのは、案外難しくなってきているのかもしれません。 それでもできるだけ有益な情報だけが目に入るようにしていきたいです。

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胸を張る

【漢字】胸を張る 【読み】むねをはる 【意味】堂々として立派な様子。 【例文1】模擬試験で1位になり胸を張る。 【例文2】成人式典で立派に胸を張る。 【例文3】感謝状を頂き胸を張る。 うちの子たちは大人の人によく褒められました。 「息子くんはよく挨拶できるいい子だね~」 「娘ちゃんがいるから学級がよく回ります」 息子は友達の保護者や地域の大人の方からの評判がすこぶるよく、娘は保育園から中学三年生までの担任の先生全員の方に気に入られていました。 その評判はよくわたしの耳にも入り、わたしはいつも胸を張る思いでした。 我が家は母子家庭でしたが、「あそこんちは母子家庭だからねヒソヒソ」というようなことを言われたくないといつも思っていました。 「あそこんちは若いお母さんだからねヒソヒソ」とも言われないように、うちは割りと厳しく子育てをしたつもりでした。 未だに小学校からの友達のお父さんやお母さん、更にはお婆ちゃんにまで可愛がられている息子や、未だにお世話になった恩師と付き合いがある娘を見ていると、とても嬉しく、少し誇らしくもあります。 うちの子たちはわたしだけでなく、恩師や友達のお父さんお母さんお婆ちゃんも一緒に育てていただいたのだな~とつくづく感じます。 わたしなんかにはもったいない、とても心の綺麗ないい子たちです。 片付けは苦手だし、偏屈の屁理屈だったりもするけれど、わたしのところに生まれてきてくれてありがとう。

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三つ指をつく

【漢字】三つ指をつく 【読み】みつゆびをつく 【意味】敬意を表す礼儀作法で、指を付いて座って丁寧にお辞儀する。 【例文1】女性が嫁ぐ前夜に三つ指立ついて挨拶をするイメージがある。 【例文2】三つ指をついて御座敷に入る。 【例文3】女将が三つ指をついて挨拶する。 「三つ指をつく」とは親指、人差し指、中指の3本の指を床について丁寧な挨拶をすることです。畳文化で和風建築であった日本ではかなり昔からあった習俗です。手のひらをペタッと床につけて頭を下げるのは土下座ですが、この「三つ指をつく」動作はあくまで丁寧な挨拶なのです。よく時代劇で女性が男性に対してしている仕草をみかけますよね。この動作は女性を美しく見せる所作の一つだと感じます。所作を学ぶには茶道を学ぶのが一番だと思います。茶道では茶室での立ち居振る舞いについてまず学ぶからです。畳の縁を踏まない歩き方はもちろん、3手で襖を開け閉めする作法、座り方なども学びます。座り方は茶道の流派によっても違います。座り方については裏千家は特に決まりはありませんが、表千家では自然に両足を揃えて座り、このとき片足を引きません。武者小路千家では少し前に片足を構え、上体を沈めたら後ろにある足の膝、出した足の膝の順につき、両足を揃えながら座りますが、両足一緒に座ってはいけないのです。これは慣れないとぎこちなくなってしまいます。また、挨拶の仕方も裏千家では3パターンあり、「真」は掛け物を拝見したり、主客の総礼、客がお点前を頂くときにするお辞儀で、両手を膝の前に静かに下ろし、上半身は手がさがるにつれて自然に前にだし、手の平全体を畳につけます。お腹が膝につくくらい、背筋を真っ直ぐにして上体をかがめます。「行」は客同士の挨拶で使うお辞儀です。背筋を伸ばして前に上体をかがめ、指の第二関節から先が畳につく程度にします。「草」はお点前の途中で亭主がするお辞儀で指先を膝の前の畳につけ、軽く上体を下げます。美しい所作を身に着けるのは大変ですね。

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