tedukurikotoba (2563)

有為転変

【漢字】有為転変 【読み】ういてんぺん 【意味】世の中は常に移り変わっていくはかないものだと嘆く。 【例文1】5年ぶりに田舎に帰省したら空き地がマンションばかり建って、有為転変で少し寂しい。 【例文2】携帯ゲームの普及で子ども達が体を動かす遊びをしていないのが有為転変で残念だ。 【例文3】森林が減り有為転変だ。 「有為転変」は仏教の言葉です。有為というのは、因縁によって生じたこの世のあらゆる存在や現象のこと。つまりこの世のすべての物事は常に移り変わるものだというのが、有為転変の意味です。 おそらく多くの人は「諸行無常」という言葉を連想したことでしょう。こちらの方が有為転変よりもよく知られている言葉かもしれません。諸行無常も仏教用語で、その意味は有為転変と同じです。 この考え方は仏教思想の根幹にあるもので、ですから、有為転変という言葉を理解できれば、仏教の根っこのところは把握できたことになるわけです。 小野小町の「花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」や、古今和歌集の「世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵が今日は瀬になる」、あるいは鴨長明『方丈記』の「ゆく川の流れは絶えずして」という有名な書き出しも、すべて仏教の無常観にもとづくものと考えていいでしょう。 つまり、日本人は、なんとなく感覚で無常観を理解できている民族なのかもしれません。 「無常」は「無情」と混同されがちですが、要注意。「無常」と言うのはあくまでもこの世の真実のありようを説明した言葉であって、「情のあるなし」とは関係ありません。 有為転変、諸行無常であるという考え方にもとづけば、「今の辛さや悩みも移り変わるものだから、くよくよ思い悩むことはない。いずれ時が解決してくれる」というポジティブ思考も生まれるでしょう。 仏教は、決してネガティブなニヒリズムではありません。この世を楽に生きるための考え方を教えてくれている人生哲学なのです。 有為転変は世の習い、これはこの世は常に激しく移り変わりとどまることなく変化することで仏教の世界観そのものを表す言葉です。この言葉で思い浮かぶのが平家物語の冒頭の「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響き有り」ですね。盛者必衰の大きな物語のテーマが最初に謳われています。いろは歌にも「色は匂えど散るぬるを わが世誰ぞ常ならむ 有為の奥山今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず」とこの世の無常をうたっています。少しもの悲しくなる響きですがこれは無常を嘆いているせいでしょうか。移り変わり行く世の中を静かな境地で見つめているのではないかとも思えます。赤ん坊が寝返りをし、やがてはいだし歩き出す、無常であるからこそ人生は成り立っています。人の心も変わります。様々なことが変わっていくのには原因も条件も違いますがそれを受け入れてその上で自分もまた変化していくことが大切なのではないでしょうか。過去や物欲に固執することは有為転変を受け入れられない不幸に己を落とします。無常はそれを否定するものではなく受け入れるもの、そしてそれを楽しむことができたらどんなに気が楽でしょうか。人は何十年もかかってその無常を受け入れ、己もまた土に帰るものだと思います。

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唯々諾々

【漢字】唯々諾々 【読み】いいだくだく 【意味】他人の主張に対して自分の主張は一切せず、即座に言いなりになる。 【例文1】強引な兄の主張に何を言っても同じなので唯々諾々と従う。 【例文2】売上最優先の考えの店長に唯々諾々と従う。 【例文3】唯々諾々は責任がない。 唯々諾々という四字熟語を一度は耳にしたことがあると思いますが、いざ自分が使ってみようとなると本当に使い方があっているか不安になることもあるのではないでしょうか。 唯々諾々とは、現代では物事の善悪や価値について自分の頭で考えることなく言われたままに従うさま、という意味があります。言葉の由来としては中国の思想家である韓非が書いた「韓非子」の「八姦篇」に登場しており、唯の文字にはその場ですぐに”はい”と言う意味、諾にはゆっくりうなずくという意味があって、唯々諾々という言葉ではいはいとうなずく様子を表現しています。ところがこの言葉の本来の意味は現代のそれとは少々ニュアンスが異なっており、君主が言う言葉に何でもはいはいと従うふりをして先回りをすることで君主に気に入られようと行動する奸臣がいるが、結果的に君主の権力をうまく自分の利になるよう仕向けているため注意せよ、という注意を促す意味で使われているようです。 ちなみに、現代での使用の具体例では「彼はいつだって上司の命令には唯々諾々と従っており、まるで主体性を感じられない」「彼女は普段とても賢明なのに、彼の言葉となると不思議なほどに唯々諾々と従ってしまう」というように使うことができます。

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ああ言えばこう言う

【漢字】ああ言えばこう言う 【読み】ああいえばこういう 【意味】相手の言うことにそのつど理屈をつけて逆らう。 【例文1】子どもが反抗期に入ったようだ。何でもああ言えばこう言う状態で、子育ては難しい。 【例文2】ああ言えばこう言ってばかり反抗して困ったもんだ。 【例文3】ああ言えばこう言うので無視する。 うちの息子は小さい時からおしゃべりで、男の子なのに珍しいわねと言われる事が多い子でした。大きくなれば親に反抗したりして話をしなくなるだろうと思っていたのですが、全然静かになる事はありません。私が知らんぷりしていると、聞いてる?ねえ、無視してる?とこちらが何か答えるまでしつこく聞いてくるほどです。 そんな息子は、誤ったり自分が悪いと認めるのも苦手です。私が注意すると、ああ言えばこう言うで言い返してきて全く引きません。こちらもカッとなって言い返したらどんどんエスカレートしていくので、少し冷静になって話を進めるのですが、正論を言ってる事も多いので何でもかんでも言い訳をしているようでもないみたいです。 先日、主人と息子が話をしていてバトルになりました。息子はいつもの調子でどんどん言い返していたのですが、普段おとなしい主人に最後に怒鳴られたのでびっくりして黙ってしまいました。私もびっくりしましたが、息子がいい返さなくなったのにもびっくり!いつも私は色々言いすぎて、免疫ができちゃったのかなと思ったらちょっとおかしくなってしまいました。たまにガツン!と言った方が効き目があるんでしょうかね。 そんな息子ですが、後で話を聞くと自分が悪い事も分かっていて素直に謝れない事も反省はしているみたいです。意地っ張りな所は私に似たのかも。。なんて思いますが、話すことばかりじゃなくて聞き上手にも少しだけなってくれればいいなぁと思っています。

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