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若い時の苦労は買うてもせよ

【漢字】若い時の苦労は買うてもせよ 【読み】わかいのくろうはこうてもせよ 【意味】若い時は苦労はお金を出して買うくらいの価値がある。 【例文1】今は辛くても後になって人生経験にもなるから若い時の苦労は買うてもせよ。 【例文2】若い時の苦労は買うてもせよで人の痛みがわかるようになった。 【例文3】若い時の苦労は買うてもせよで人脈の大切さを知る。 「若い時の苦労は買うてもせよ」ということわざがあります。 苦労や失敗はなるべくしたくないものですが、若い頃の失敗や挫折は人を成長させることになるのです。 それは失敗しても周りが許してくれやすいという環境的なことや、若い頃の方が素直で吸収が早く、成長しやすいということからも言えそうです。 逆に若い頃にあまり失敗をしてこなかった人は、ひとつの失敗で立ち直れなくなってしまったり、あきらめやすくなってしまいます。 また若い頃の方が気力、体力ともに旺盛で辛いことにも耐えやすいという面もあります。 たしかに学生時代の部活の練習や受験勉強など、大人になってから同じことをやれと言われても難しいものがあります。 スポーツ選手や大企業の社長などの半生を聞くと、幼い頃から練習を繰り返してきたり、挫折を繰り返してきた人が多いようにも感じますし「買うてでもせよ」という言葉には、その後で大きな利益をもたらすという意味合いもありそうです。 また第16代アメリカ大統領「エイブラハム・リンカーン」の有名な言葉に「転んでしまったことを気にする必要はない。そこからいかに立ち上がるかが重要なのだ」という言葉があります。 ニュアンスは違えど同じような意味として解釈することもできます。 若い頃には失敗を恐れずチャレンジすることが長い目で見たときに役に立つという教えは、日本だけでなく万国共通の認識のようです。 私は20代前半の頃フリーターをしていて、アルバイトをしては遊ぶという日を繰り返し過ごしていました。実家に住んでいたので、生活をする上で困る事はなく、まさに親のすねをかじるという言葉がふさわしい生活ぶりでした。母からよく定職につくように言われたり、生活費を入れるようになど言われていました。 そんな生活をしている時に、母方の祖母が田舎から遊びに来ました。祖母は私の日々の生活を見て、親に苦労かけないで頑張って働いてと言われました。言われてもその時は特に何も感じませんでした。アルバイトにもあまり行ってなかったので、私がお金を持っていないのを祖母はわかっていたらしく、田舎に帰る時お小遣いをくれました。祖母は年金暮らしで、そんなに余裕がなかったと思うのですが2万円くれました。その時におばあちゃんは、お金そんなに無いからあまりあげられないけど、仕事しっかりしてねと言われました。 翌年祖母が遊びに来た時、私は就職して仕事をしていました。それを見た祖母はとても喜んでくれました。その時に、若い時の苦労は買うてもせよと言うんだよと祖母に言われました。 数十年経って、祖母は他界しました。私は今家庭をもち日々仕事に励んでいますが、あの時の祖母の言葉若い時の苦労は買うてもせよが心の柱になって、頑張っていられます。 「若い時の苦労は買うてもせよ」。若いときの苦労は買ってでもしろ、と同じ意味の言葉です。この言葉、イメージとしてはあまり良くないものではないでしょうか?例えば、年配の方が説教混じりの口調で言ってくるような、そんなイメージが付いてくると思います。実際、若い人がこの言葉を使ったらおかしいですしね。 実はこの言葉、本来のニュアンスからだいぶ離れていると思います。この言葉が意味するところは、年を取ったら嫌でも苦労=苦労は付きまとうもの。それを年を取ってから初体験すると大変な目に遭うから、先んじて若い頃に苦労をしておきなさい。その経験があれば年を取ってからでも対応することが出来るのだから、というものです。年配者の含蓄あるアドバイス、とでも言うべきものが何となく嫌味を含んだようなイメージに変わってしまっているのは残念ですね。 実際、本来の意味と使われるイメージが大きく違ってしまっている言葉はたくさんあります。言葉というものが時代によって移り変わってしまっているためであり、それは仕方のないことではあるのですが、だからこそ頭の柔らかさが残る若いうちに勉強を積んで正しい意味を知って置かなければなりませんね。正に、若いうちの苦労は買うてもせよ、です。 『若い時の苦労は買うてもせよ』。新入社員として会社に入社したことがある人は、一度はこの慣用句を耳にしたことがあるのではないでしょうか。 この言葉を簡単に説明すると、若い時に経験する苦労は自身の成長に繋がり、将来的に役に立つため、苦労を恐れずにむしろ積極的に買って出るように、という意味です。 学校の部活動の先輩や、職場の上司からしてみれば、この慣用句はある意味で大変都合が良く、人によっては、面倒な仕事を後輩や部下に押し付ける際の常套句にしている、何てこともしばしば耳にします。そんな『若い時の苦労は買うてもせよ』という慣用句ですが、この慣用句に限らず日本に存在する故事ことわざ、慣用句の類の多くは中国から伝わっています。しかし、この『若い時の苦労は買うてもせよ』という文言は、日本や中国だけではなく、英語にもほとんど同じ意味を持つことわざが存在するのです。 それが『Heavy work in youth is quiet in old age』という一文。日本語に訳すと、若い時の重労働は、年をとってからの平安となる。という意味です。 この英文を読んで、改めて考えてみると、確かに若い時の方が体力もあり、失敗してもやり直す機会も多いですが、 年齢を重ねると体力も低下し、リスクを背負った際にやり直す気力がなかなか出て来ないものです。 若者からしてみれば、少し理不尽で納得し辛い『若い時の苦労は買うてもせよ』という慣用句も、この英語の方の慣用句で考えてみると理解が出来て、納得しやすいかもしれません。

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労多くして功少なし

【漢字】労多くして功少なし 【読み】ろうおおくしてこうすくなし 【意味】苦労ばかり多くて効果がない。 【例文1】ご飯を減らして運動をしてダイエット中だが、労多くして功少なしでつらい。 【例文2】働いても働いても労多くして功少なし。 【例文3】労多くして功少なしでやる気が出ない。 私は、人生とは「労多くして功少なし 」と考えています。「労多くして功少なし」 この意味は、ある事に時間を費やして頑張ったのに、結果がついてこないこと。 「一攫千金」この言葉は、きっと「労多くして功少なし 」の反対に位置する言葉。この時代、あまり時間をかけずに成功をしてお金を稼ぐ人を見かけるようになりましたがまさにこの言葉がぴったりですね。考えてみてください。その方々を見て本当に「幸せ」そうに見えますか?中には、相当苦労された末で、勝ちえた人もいるでしょう。しかし、大半の方は、あまりの考えの浅さ故に「労」を知らずに一瞬の「成功」に溺れて失敗していく。そのように見えるのですがいかがでしょうか。 私は、どちらかというと失敗ばかりな人生です。目立って「成功」というものを勝ち取ったことはありません。しかし、失敗を繰り返す中で、功「成功」を勝ち取った方達より、労「時間を費やして頑張る」過程を楽しいものと思えるようになったと思います。失敗してもいいじゃないか。何事も過程だ。そう思えるようになったのです。 いつか、その過程を積み重ねることによって本来の「功」、人生の「功」が見つけることができるかもしれませんね。

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例外のない規則はない

【漢字】例外のない規則はない 【読み】れいがいのないきそくはない 【意味】どんな規則にも適用できない例外がある。 【例文1】例外のない規則はないから何とか解決策を考える。 【例文2】例外のない規則はないという事で今回だけ許しが出た。 【例文3】例外のない規則はないと、悪天候による遅刻は認める。 例外のない規則はないとは、どんな規則や法律にも律しきれない例外はつきものだと言う慣用句です。似たような慣用句を英語では、There is no general rule without some exceptionsと言います。規則とは、それに基づいて行為・手続き・操作が行われるように定めた規準。きまり。掟。とありますので、絶対という意味ではないようです。その99%決まったことの外、1%の部分を例外と呼んでいるようです。ちょうどいい例え話があります。法律上、未成年の飲酒は禁止されておりますが、アルコール度数が1%未満のノンアルコールビールは分類上、清涼飲料水なので、未成年が飲んでも法律的に問題ないとされております。これはまさに規則の中の例外ではないでしょうか。しかし実際にコンビニなどで買おうとすると、年齢確認が必要になるようです。理由は、20歳以上を対象として作られた商品だからです。清涼飲料水なのに、20歳以上を対象として作った商品だから年齢確認が必要だとしても規則の中の例外が発生しております。アルコールで言えば、酒税法で1%以上の飲料が禁止とされておりますので、飲料以外なら合法というのも例外です。例えば、ウイスキーボンボンや奈良漬けなどにはアルコールが入っておりますが、どの世代が買っても年齢確認はされません。しかし道徳的な問題や健康面の配慮もありますので、アルコールは20歳になってからにしたほうがいいでしょう。

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涙腺が緩む

【漢字】涙腺が緩む 【読み】るいせんがゆるむ 【意味】涙もろくなる。 【例文1】厳格な父が結婚式の時だけ涙腺が緩む。 【例文2】我が子の成人式姿に涙腺が緩む。 【例文3】年を取ると涙腺が緩む。 思わず涙がこぼれてしまったりする場合には「涙腺が緩む」という言葉が使われたりします。 とはいえ涙腺を意識的に閉めるようなことはもちろんできません。 涙腺が詰まってしまう「涙道閉塞」や、逆に涙が止まらなくなってしまう「涙流症」などという症状は存在しますが、そのような病的な症状以外でも、歳を重ねることで涙腺が緩む、つまり涙もろくなってしまうことはあるようです。 これには長い年月を生きたことによる経験が関係しているのではないかと言われています。 経験を重ねることにより、共感できることが増えていくのです。 「感動」は心が動くと書きます。 この心を動かすためには「共感」が重要なポイントになるのではと考えます。 例えば甲子園を見ていて涙する若い人は、自分も野球部で甲子園を目指した経験があることで共感したり、そうでなくとも部活動を頑張ったことで共感するのだと思います。 しかしある程度の歳をとった方であると自分の若い頃の経験だけでなく、息子がいる場合には息子を見る親の目線で共感したりと、人生でさまざまなことを経験していくことで共感するポイントが増えていくのだと思います。 歳をとることで共感のポイントが増え、共感が感動を呼び、その結果若い頃は泣かないような人でも涙腺が緩んでしまうということは、むしろ自然なことだと言えそうです。 若い時は自分のことで精一杯で自分のことを本当の意味で振り返る機会というのは実は非常に少ない気がします。しかし、歳を重ねるにつれ、独り身であったものが結婚し伴侶と共に時間を過ごし、子供が産まれ家庭をもち、そしてその子供たちが巣立っていくという一連の過程を経験してきた大人になった自分をふと振り返ったとき、以前と比較すると何とも複雑な感情が入り混じった人間に成長してしまったということに気付くときがくることでしょう。 このような”自分だけでなく他者と密接に交わりあいながら得た経験”があるがゆえ、大人になればなるほど様々な場面で涙腺が緩みやすくなるのでしょう。人生の過程で幸も不幸もいっぱい経験してきたからこその結果です。若い時は自分中心であるがゆえ、他者への思いやりや経験がどうしても不足してしまいがちです。これが大人に成長し、まるい人格に形成された人へと移り変わった時点で感謝・労い・寛容の幅が大きくなるため、同時に感受性も増し、様々なことに感動・感謝し、涙腺も緩みやすくなるのです。 つまり、涙腺が緩むという時期が来たとすると、それはあなた自身が大きく成長した証と言えるのではないでしょうか。大いに喜ばしいことなのです。

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梨園

【漢字】梨園 【読み】りえん 【意味】歌舞役者の世界。 【例文1】梨園の妻は控えめな女性でないと勤まらない。 【例文2】梨園の妻は気苦労が多く大変そうだ。 【例文3】梨園の妻が後継ぎを生む。 梨園の妻とは歌舞伎役者の妻のことを言います。 真っ先に思い浮かぶのは記憶に新しい2017年6月に死去された海老蔵さんの妻、小林麻央さんです。 闘病生活のころから連日ニュースで取り上げられ、ブログでも前向きに生きていただけに本当に残念でなりませんでした。 海老蔵さんも悲しんでいる姿が移ると本当によくできた奥さんだったことがよくわかります。 梨園の妻は一歩下がって夫を陰で支えるという役目をしないといけないとテレビの特番で言っていました。 結婚前はアナウンサーや女優といった華やかなお仕事をされていても歌舞伎の世界に入ると家庭に入り家族を支えていかなければならない暗黙のルールがあるみたいですね。跡取りを生むことにもプレッシャーがあるみたいに思いますが、再婚しても今なお女優を続けている藤原典香さんの生き方はどうなるのか気になるところです。梨園の妻は夫を立てないといけませんから、女優業はどうなんでしょうね。 テレビやネットのニュースや話題に歌舞伎役者に関することが取り上げられるとき、よく「梨園の妻」という表現が使われます。その用法から「歌舞伎の世界ことを梨園と言うらしい」ということは推測できても、なぜ歌舞伎の世界を「梨の園」と表現するのか、わからない人も少なくないでしょう。 この言葉の由来は、中国の唐、玄宗皇帝の時代にさかのぼります。玄宗皇帝は舞楽が大好きで、長安の郊外に芸人や楽人を集め、歌舞音曲の芸を磨かせるための養成所を作りました。 そこでは、皇帝自ら、舞楽を教えたとされています。 その庭園にはたくさんの梨の木が植えられていたため、その養成所や芸人たちの世界のことを「梨園」と呼ぶようになったのです。 その言葉が日本にも伝わり、江戸時代に歌舞伎ができてから、日本の代表的な芸能である歌舞伎界のことを梨園と称するようになったというわけです。 今もそうですが、その発生から一貫して、歌舞伎界といのは、一般社会とはかなりかけ離れた世界であり、特殊なしきたりや習慣があるため、梨園という言葉には「ふつうの社会とは違う特殊な世界」というニュアンスがあると考えていいでしょう。 ですから、「梨園の妻」という表現には、「歌舞伎界という特殊な世界に嫁いだ女性」という含意があるというわけです。

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