tedukurikotoba (2563)

老婆心

【漢字】老婆心 【読み】ろうばしん 【意味】親切心から必要以上に世話を焼く。老婆というが年長者(男女)が余計な世話ですが、、という意味も込められている。 【例文1】老婆心ながら言わせてもらうよ。 【例文2】老婆心ながら受けた忠告をとどめておく。 【例文3】あなたの事を想うあまり老婆心で言う。 若い人が初めて聞いたら「なんじゃそりゃ」かもしれませんが、実はこの言葉には日本人らしい「謙遜」や「親切心」がこもっているんです。 老婆心ながら、に続く先の会話はほとんどが「忠告」の時に使われます。また、年配や年上の人が年若い人に向けて「お節介をやく」時に使われる言葉でもあります。 ただ、決して強く相手を忠告し諭そうとして使う言葉ではなく、年配や経験豊富な人が年若く経験がまだ浅い人に対して、お節介かもしれないけれど、あなたのことが心配だから自分の経験をもとに意見をいいますね、という自分をへりくだった言い方なのです。 目上の人には使ってはいけない言葉なので注意してください。(目上の人の前で同じような意味で使う時には「せん越ながら」を使います) 年若い時期というのは、他人から注意されたり忠告されることに抵抗がある時期もあると思います。 反発したくなったり、大人の意見を聞き入れたくなかったり、素直になれない瞬間もあります。でも、この老婆心という言葉の中には年上や年配者が若者をいつくしみ心配するとても暖かい思いが込められています。なので、もし若い人が初めてこの言葉を耳にしたときには「自分のことを心配して言ってくれているんだな」と素直に受け止めて年長者を敬うようにしてほしいですね。

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レールを敷く

【漢字】レールを敷く 【読み】れーるをしく 【意味】物事が順調に進むようにあらかじめ準備をしておく。 【例文1】代々医者の家系なので親の敷いたレールを歩むしかないのだ。 【例文2】レールを敷くのも親の役目だ。 【例文3】親の敷いたレールに従うつもりはない。 子どもをもつ親であれば、子どもの人生に責任を感じて当たり前です。その結果、レールを敷くことが必要だという結論に達する人も多いです。自分が子どもの時を思い起こしてみると、私の親はレールを敷くタイプであったものの、あまり教養もお金もなかったので、口煩い母親という印象でした。 自分が親になり感じたのは、「レールを敷くなら口だけではなく行動で表す」ことです。子どもが将来に一流大学に入り、一流企業に就職することを親として子育てのゴールだと決めたのならば、「勉強しなさい」と口で言うだけではなく、一緒に勉強をする、教養のある話題を意識的にふる、子どもの本代や塾代をケチらず充分に出すなどの心構えが親にも必要なのだと思います。中途半端な学歴に終わった私が思うのは、親がきちんとレールを敷いてくれて導いてくれたら、私の人生はもっと輝かしかったかもしれないと親のせいにした事もありました。 子どもには、自分の将来について現実的に考えるだけの想像力はないと思って親がレールを敷きたがりますが、最終的に決めるのは子ども自身です。 親はレールを敷くだけではなくサポートも大事です。 「レールを敷く」とは、前もって準備や用意をしておくことで、物事を順調にすすめることをいいます。本来ならば、それなりに前向きな意味合いを持つはずですが、「敷かれたレールの上を歩く人生」など、受け手側の気持ちとして、ネガティブな使われ方をすることも少なくないようです。 そこには、「自分のやりたいようにさせてもらえず、他人の決めた道筋で自分の行動が制限されている」というような意味が含まれているからだと思われます。 たしかに「レールを敷く」となれば、まさに電車が走るように、寄り道のしようのない、まっすぐな一本道をイメージします。電車の意思など関係ありません。 しかし、私は社会人になって20年近くを過ごし、「敷かれたレール」の上を走ったことも、他人のために「レールを敷いた」ような経験もありますが、私個人の感覚ですと「レール」というよりはむしろ「舗装された道路」のような受け止め方の方がしっくりくるような気がします。 道路もレールと同じ様に、行く方向、目的地がはっきりしています。道路をあらかじめ地ならしすることで、後から来た人が走りやすくする作業をします。 レールと違うのは、道路には「道幅」があることです。道路を走る人が、自分が思っているよりまっすぐ走れていなかったり、右往左往してしまったりしても、わりと道幅を広く作っておけば、車線からはみだすことなく、最終的に決まった目的地に導くことができます。 目的地に到着する過程で、レールの上を電車が走るよりは時間もかかり手間取ることもあるかもしれませんが、それらの経験を生かして、前回より今回、今回より次回と、走り方(運転)が上達していければよいと思います。そのうえで、自分に合ったやり方で、しっかりと目的地にたどりつける方法を身につけることが大切なのではないかなと思います。 「敷いたレールの上を電車が走るように」といわれるとなんだか窮屈な感じがしますが、「目的地に向かって迷わず走れるように」と思うと、レールを敷く側も敷かれる側も、仕事のやり方に少し余裕ができるかもしれません。

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坩堝と化す

【漢字】坩堝と化す 【読み】るつぼとかす 【意味】坩堝とは耐熱容器のことで、熱く興奮した雰囲気をいう。 【例文1】会場は熱狂的なファンで坩堝と化す。 【例文2】日本代表の試合会場はサポーターが坩堝と化す。 【例文3】ライヴ会場が一体感となって坩堝と化す。 坩堝と化すとは熱く盛り上がっている様子を言います。 いいですねー。サッカーや野球の試合会場が一丸となって応援している光景をテレビで見るとこちらまで熱くなって応援します。 私も一度J2の試合を観戦した事があります。サッカーには興味なかったのですが、無料でもらったチケットがあるからと私と小学生の息子を誘ってくれたのです。正直サッカーは、私が好きなバレーボールとは違いなかなか点が入らないことが多いのでところどころ見ているという感じでテレビで見ていました。 実際に応援席で観戦していると、選手たちのがんばっている姿を目の前で見て感動して次第に立ち上がって応援していました。PKはハラハラドキドキして手に汗を握る想いで祈ってましたね。結果は忘れてしまったけど、両チーム本当に全力で走っている姿だけは忘れていません。息子も興奮して中学に入ったらサッカー部に入ると言って2年半準レギュラーで頑張りました。

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理屈をこねる

【漢字】理屈をこねる 【読み】りくつをこねる 【意味】主張ばかりして非を認めないこと。 【例文1】彼はいつも理屈ばかりこねて呆れ果てる。 【例文2】理屈ばかりをこねるのは負けを認めたくないだけだ。 【例文3】理屈をこねてばかりでしつこい。 会社なり学校なり何かの組織に属していると必ず出会うのがすぐに理屈をこねる人です。 理屈をこねるとはどういうことかというと、人の言葉の揚げ足をすぐにとって相手を論破したり、無理に話の内容を理屈でとらえてしつこく何度も相手に言って聞かせたりする人のことをいうわけですが、そういった類の人には特徴があるように思います。 理屈をこねる人というのは基本的に人に謝るのが苦手です。ですから簡単には「すみません」「ごめんなさい」などの謝罪の言葉は簡単には言わない傾向にあります。 自分の非を絶対に認めたくないが故に、あれこれと自分の頭の中で理屈をこじつけて自分は悪くないという理由付けをしたがります。 また、他の人の意見を認めないという特徴もあります。自分のことは周りに人一倍分かってもらいたがるのに、 人の意見には納得しません。他人の意見を認めるということはイコール負けると感じているからです。 ただ自分の意見を理屈で述べるだけではなくて、他人を理屈で屈服させることに気持ちよく感じているので容赦なく相手にしつこく理詰めしていきます。

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洛陽の紙価を高からしむ

【漢字】洛陽の紙価を高からしむ 【読み】らくようのしかをたかからしむ 【意味】著書の評判が良く、本が売れること。 【例文1】賞を取ったので、洛陽の紙価を高からしむ。 【例文2】人気芸人の著書が洛陽の紙価を高からしむ。 【例文3】有名人が出版する本は洛陽の紙価を高からしむ。 故事ことわざは分かりやすいものから読み方が難しいものまで様々なものがあります。 「洛陽の紙価を高からしむ」という故事を聞いたことがある方はあまりいないのではないでしょうか。 まず、正しく読むことが難しい故事ですよね。「らくようのしかをたかからしむ」と読みます。意味は、著者の評判が高くて、発売された本が飛ぶように売れることです。店頭に並んで購入される本やベストセラー作家の本などが当てはまるのではないでしょうか。 語源は265年~420年の中国晋王朝の時代までさかのぼります。今から1600年ほど前の事柄が元になっています。晋王朝の時代、斉という国の詩人である左思が魏・呉・蜀三国を元にした詩歌を作成しました。いわゆる三国時代です。三国志の物語で三国を知っているという方も多いのではないでしょうか。この書物は初めは注目されなかったのですが、張華という人物が賞賛して以来、晋の首都では人気が高くなり人々が争ってこの書物を書き写しました。そのため紙の値段が高騰したことから「洛陽の紙価を高からしむ」という故事がうまれたと言われています。 テレビや雑誌で話題になった本が飛ぶように売れているのを見たら、「洛陽の紙価を高からしむ」という故事を使ってみてはいかがでしょうか。あなたの評価がワンランクアップするかもしれませんよ。

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