tedukurikotoba (2563)

腐っても鯛

【漢字】腐っても鯛 【読み】くさってもたい 【意味】鯛は祝い事に食べる高級な魚で、腐っても値打ちがあるというたとえから、本来高級品や優れた人は、年数が経ってもそれなりの値打ちがある。直接人には言えない褒め言葉。 【例文1】彼女は専業主婦になる前はパティシエだった。お店が忙しく手伝ってもらったが、手際がよく腐っても鯛だった。 【例文2】マラソン界から退いたものの、コーチとして腐っても鯛だと自負する。 【例文3】前職を手伝い、役に立てて腐っても鯛だ。 腐っても鯛という言葉は一見しただけだとけなしている様に思える言葉になります。これは腐ってもと言う言葉がポイントになっていて、基本的に食材などは腐ってしまうと価値がなくなってしまいます。なので腐っても鯛と言う言葉も悪い言葉の様に思う方は多いのですが、元々は人や物などを褒める言葉になっていました。 そもそも鯛と言うのは高級魚になりますので、おいそれと購入できる魚ではありませんし、メデタイと言う事から縁起の良い魚として祝いの席などで使われていました。したがって非常に格の高い魚であり、その事から例え腐ってしまっても鯛は良いものであると言う言葉が生まれました。 この様に元々は価値の高い物は劣化しても価値があるものと言う意味になり、似たような言葉としては痩せても枯れても武士は武士と言う言葉があります。この場合も武士は痩せ衰えたりしても武士としての気概などは持ち続けていると言う意味になり腐っても鯛とほぼ同じ意味になります。 ただ、この言葉を人に向けて使う場合には注意が必要です。例えば引退したプロ野球選手が草野球で活躍した場合などに、腐ってもプロ野球選手などと言ってしまった場合には大変失礼な言葉になってしまいます。 「腐っても鯛」の意味は「本来優れた価値のあるものは落ちぶれてもそれなりの価値があると考えられること」です。井原西鶴よりも後の浮世草子(うきよぞうし)の作家、江島其磧(えじまきせき)が、書いた「浮世親仁形気(おやじかたぎ)」の中に出てくる言葉です。「布子着せても美人には人が目を付くる。腐っても鯛とはよういうた物じゃ」と書かれ、「美人であれば、ぼろ布を着ていても人の眼にとまるものだ。腐っても鯛とはよく言ったものよ」という意味です。江島其碩はもとは浄瑠璃作者でありましたが、60篇以上の作品を書き、人気の浮世草子作者としても知られています。特定の身分、職業の人の類型をもとに特徴的な性格や、性癖などをおもしろおかしく描いた気質物と呼ばれる作風を得意とし評判を得ました。人物の観察眼が鋭くなければ書けませんし、風刺したり茶化したり話を広げて興味をそそる短編に書き上げるとは、素晴らしい才能の持ち主だったに違いありません。だからこそ、この「腐っても鯛」は時代は下り、京都系の「いろはかるた」に採用されるほどにまで広まったのでしょう。「腐っても鯛」で連想するのは、太宰治の「斜陽」です。没落していく元貴族の人々を描いた作品で、主人公の母は落ちぶれてはいても貴族としての誇りを持って生き、死んでいく、まさに「腐っても鯛」ですが、主人公たちは上手く生きられず苦しみます。鯛には鯛の悲しみがあると気づかされる作品です。

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気が利く

【漢字】気が利く 【読み】きがきく 【意味】気づかいができる。率先して行動に出る。 【例文1】遅くなって帰宅したら、娘がご飯を作ってくれていた。気が利くなと感激した。 【例文2】男性で気が利く者は少ない。 【例文3】うちの嫁はよく気が利く。 我が家の旦那様はなかなか気が利きません。 一つのことに没頭すると他の事を忘れる、やりたい事があるとやらなければいけないことは後まわし。 気を長く持とうとしてもどうしてもイライラしてしまう... そもそも女性の脳と男性の脳は作りが違い、女性は一度にいろいろな事を考えながら行動ができるけど、男性は一度に一つのことしかできないなんて言われていますよね。 我が家の旦那様も例に漏れずそんな感じ。 どうしたら効率よく動いてくれるのかなぁと毎日考えていました。 そしてわたしが実践した事。それは... こちらがお願いしたことができた時に大げさに褒める!という事です。 おもわず、「子どもかっ!」とツッコミをいれてしまいたくなりますが、実は本当に子どものようです。 「えー!これもやっておいてくれたの?すごい!嬉しいな!気が利く!気が利く旦那を持つと幸せだなぁ」とこちらが笑顔で伝えると、照れながら「そんなに大変でもないから次もやるよ」と答えが返ってきます。 気が利くと言われて誇らしげに笑う我が家の旦那様。そうしてすこーしだけ家事が楽になるわたし。 持ちつ持たれつの関係とはこの事だなと感じる瞬間でした。

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蛙の子は蛙

【漢字】蛙の子は蛙 【読み】かえるのこはかえる 【意味】平凡な親の子どもはやはり平凡である。子どもの才能は親に似るもの。 【例文1】父も母も不器用で、蛙の子は蛙で子どもまで似たようだ。 【例文2】頭が薄いのは蛙の子は蛙でしょうがない。 【例文3】蛙の子は蛙で太る体質を親のせいにする。 子育てをするご家庭において、子どもへの教育は大きな課題であると思います。 将来を見据えて、塾などの学習環境を与え、無理やり勉強させることをしていたりするご家庭はあるとは思います。ただ私が思うのは、蛙の子は蛙ということです。 子は親の仕草、言動を見ながら生活をしています。 親が身近な手本です。 よって親ができない事をわが子ができるわけではありません。 机の片付けや本の整理整頓、洋服をたたむ、掃除をするといった日常的なことについては、子どもは親をしっかりみています。 私は片付けが不得意ですので、子どもが片付けできないことを理解しています。ただそうはいっても、子どもがいつまでも片付けができないという事はまずいため、私も頑張って片付けをしています。 また、朝の早起きも、親を見ています。 例えば、子どもがいつまでも起きないのは、親がそうだからです。 従いまして、まずは子どもの行動に対して、自分が言って聞かせるのならば、親もきちんとやるべきことができていることが前提であると思います。 このように、教育に関しては所詮蛙の子は蛙ですので、親以上の能力を引き出すためには、親自身が自ら入って、教えてあげる事が一番の方法だと思います。

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大手を振る

【漢字】大手を振る 【読み】おおでをふる 【意味】大きく手を振って歩くように、周囲を気にせず堂々とした態度をいう。 【例文1】息子のサッカーチームが強豪校に勝って大手を振る。 【例文2】諦めず最後まで戦った選手団が大手を振る。 【例文3】大手を振って入場行進をする。 大手を振るという言葉を使うと、毎日の帰宅の際に大手を振って帰っていますか。 大手を振るという言葉は、他人のことを気にせずに堂々とすることを言います。 仕事が完璧に、充実して終わっていれば、毎日大手を振って帰宅できますが、15年間仕事をしている中では、なかなか大手を振って帰るような仕事ができていないこともあります。 仕事の失敗もありますし、上司にハシゴを外されてしまい、再度初めから調整をしなければならないことも経験しています。 従いまして、最近は大手を振って帰宅するにはどうすれば良いかを考えながら仕事をしています。そのポイントは生産性です。 仕事の生産性が高いなら、毎日の仕事は定時で、大手を振って帰れます。 生産性が低く、成果もでていない場合には、早く帰ることもできません。 また、上司から結果を求められ、結果が出るまで帰宅できないこともあると思います。私もよくありました。 このように、大手を振って帰る事は、なかなか難しい事ではありますが、昨今の労働時間の見直しの傾向からみると、大手を振って帰るために個人のワークスタイルを再考して、充実した生活ができるようにしていかねばならないですね。

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海老で鯛を釣る

【漢字】海老で鯛を釣る 【読み】えびでたいをつる 【意味】海老で鯛を釣ることから、小さな事で大きな利益を得る。 【例文1】1000円の元手が10万に増え海老で鯛を釣る。 【例文2】1枚の宝くじから海老で鯛を釣る。 【例文3】バレンタインのお返しはブランド品で海老で鯛を釣る。 少しの資本で大きな利益を得る時に用いる諺です。辞書によって漢字表記が違い、蝦や蝦魚と書いてエビと読んでる場合もあります。私にとっては海老というとお祝いとかめでたい時に食べる事が多くて贅沢なイメージがあったので海老で鯛を釣るのはリッチだなと感じたのですが、きっと小エビの事を言っているか時代の価格の違いがあったからなんだろうなと解釈しています。 諺は中学の国語の授業にあって徐々に知っていきました。夏休みには宿題として諺を暗記するので色々覚えた中のひとつにありました。この諺だけ何故か替え歌にしながら意味と一緒に歌ったりして馴染みがあります。歌ってると家族も一緒に口ずさんでくれ楽しかった思い出にもなってます。海老の部分を英語で毎日という言葉に変えてeveryday鯛を釣ろう~と毎日大きな得を望むように歌ってました。実際で言えば中々そんな機会には恵まれず、例えば宝くじは元手よりも遥かに大きな利益を求めて買うわけですが、夢見て終わるのが常です。ですが利益を物質で求めないなら出掛け先で帰りがてらちょっと海に寄り道した時に、夕日が沈む時間とドンピシャで綺麗な景色を見れた事がありました。その海までは駐車場から結構歩かないと辿り着けないのですが、見終わった後はその歩いた労力が苦にならない程気持ちが晴れていました。本当はどんな時にも思いがけず得と思える機会があるのかもしれません。

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