tedukurikotoba (2563)

物になる

【漢字】物になる 【読み】ものになる 【意味】有能な人物になる。 【例文1】あの青年は育成すれば将来物になる。 【例文2】息子は人脈が厚くて物になるので後継ぎに適任だ。 【例文3】物になると期待する。 どんな仕事でも技術でもそうですが、物になるにはある程度の時間がかかってしまいます。 もしかしたら一生ものにならないかもしれません。 私も長い間追い続けている目標があります。 それがいつ物になるのかはまだわかりません。 しかし、物になることだけに目を向けるのではなく、その過程を楽しんでいきたいと思っています。目標を持つことは大事ですが、それをクリアしてしまうとそこで終ってしまいます。 単に目標をクリアすることだけが目的ならば、地道にコツコツやっていく大切さを失ってしまうかもしれません。 電車に例えるならば、普通車で一駅ずつ確実に進んでいき、その過程も旅として楽しむか新幹線で一気に目的地へ到着するかに似ているかもしれません。 目的地へ到着するという目標は同じですが、行き方が全く違います。 かかる費用も時間も変わってきます。私の場合は普通車で一駅ずつ進んでいるような状態です。 さらに時には故障して停車してしまうこともあるかもしれません。 それでもいつか物になると信じて、目的地に進んでいます。 さらにその過程も楽しみながら、スキルを身につけて行きたいと思っています。 視野を広げてたくさんの景色を見ながら、目的地に進んでいくことの大切さを改めて知ることができました。 何か一つの競技や学問、仕事が物になるのにはどれぐらいの時間が必要なのでしょうか? ベストセラー作家のマルコム・グラッドウェルが言うには1万時間の集中した取り組みが必要だということです。1万時間がどれくらいの時間かというと、毎日3時間取り組んで9年程かかり、毎日10時間取り組んで3年弱かかる計算です。 たとえば、日本の最高学府の東京大学に合格するためには、高校入学から始めたとして1日10時間勉強をすればよいということになります。これは周りの実感としてみてもだいたい合っていると感じますね。それよりも短い時間の勉強で合格できる人は、小学校や中学校時代の蓄積があったりします、結局、みんな集中した1万時間の取り組みを行っているのです。 社会人にとっては1日10時間も何かを究めるために時間をとることはできません。ですが、2時間、3時間ならなんとかして捻り出すことも可能でしょう。10年20年かかるかもしれませんが、22歳入社だと考えて、30代40代に花が開くと考えると悪くない話だとは思いませんか? 蓄積の力は才能の力に勝ります。それは長期スパンでの戦いになる社会人にこそ効いてくるものなのです。一日一日をしっかりと過ごすことを心がけていきましょう。

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目が高い

【漢字】目が高い 【読み】めがたかい 【意味】ものの価値を正しく判断できる。 【例文1】この価値がわかるとは、お目が高いですね。 【例文2】目が高い彼女と買い物に出かける。 【例文3】さすが鑑定士だ。お目が高い。 価値を見抜く力を持つ方を目が高いと評価することがあります。「お目が高い」と言われて悪い気はしませんし、相手から高く評価されたと浮かれてしまうような言葉という印象です。 高貴な方に使用する印象もありますね。相手の地位を尊敬したり、またはゴマをするために発言する言葉ではないでしょうか。アニメや映画などの作品では頻繁に耳にします。 現代で生きる私たちにとってはあまり聞き慣れない言葉です。その背景には貧富の差が無くなったことと、物の価値を見分ける目が肥えたことが影響していると思います。物の価値はインターネットで簡単に調べられる時代ですし、物の買取サイトを見ると商品名を入力するだけで査定金額と情報が事細かくデータ化されています。 昔はお金持ちなどの選ばれた一部の方が、商品価値を知る時代だったので「目が高い」と頻繁に使われたと考えられますね。そのように考えると身分関係なく対等に物の価値を知ることが出来る現在は、良い時代になっているのかもしれません。 私の印象としましても、悪人の商人がこれまた悪人貴族に違法な物を売りつける場面が目に浮かびます。アニメや映画などの創作物で使用するには大変便利ば言葉ではないでしょうか。

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無駄足を踏む

【漢字】無駄足を踏む 【読み】むだあしをふむ 【意味】苦労してやった事が無駄に終わる。 【例文1】2浪して入った私大を辞め無駄足を踏む。 【例文2】そんな事したって無駄足を踏むだけだ。 【例文3】せっかく出向いたのに定休日で無駄足を踏む。 若い頃、メーカーの営業をしていました。 当時は超就職氷河期で民間企業はたいてい事務などの仕事はほとんど派遣社員に任せており一般職、という業種自体がほとんどなくなっていました。 女性といえども文系の大学に来る求人は九割以上営業職か販売職で、私も自分の適性に疑問を持ちながらも営業職で社会人スタートを切りました。 沢山の得意先を何度も回りましたが、不景気でしたし、慣れない新人の営業トークで新規の契約をしてくれる人などなかなかいません。営業に出掛けて断られる度、無駄足を踏んでいるだけじゃないかといつも思っており、つい会社の先輩の前で口にしてしまいました。 その時、先輩から無駄足を踏むことに価値があるのだと言われました。 いきなりトントン拍子に契約にこぎつけるのはラッキーだけど、それでは相手の本当の要望を汲み取り損ねる事もある、結果的に長く契約し続けてくれる相手は、何度も断られ、何度も無駄足を踏まされた相手で、そういう相手に対しては断られるうちに言葉にしない要望を汲み取れるようになり、サービスがきめ細かくなり、信用されるのだと話してくれました。 今にして思えば使い古された慰めですが、当時は目からウロコでした。 それからは断られる度に切り口を変えて営業し、無駄足を踏むことを相手を知るための貴重な経験と捉えるようになりました。 その後は徐々に営業成績が伸びていきました。 無駄足を踏むことの価値、有難さを思い知った、心に残る思い出です。 せっかく苦労して行動してみたのにそれらのことが無意味に終わることを無駄足を踏むと言います。 本来、どちらかというと悪い意味で使われる言葉なのですが、無駄足を踏まない人生なんていうものがありえるでしょうか? たとえば、科学の進歩というのは多くの科学者によるまさに無駄足とも言える努力によって成し遂げられてきたものです。賞をとったり、実用化したりという陰で多くの無駄になった仮説や実験が存在しているのです。 企業においても無駄足こそが成長を遂げるための原動力になります。無駄足を許す土壌が新しいイノベーションを準備するのです。全く無駄のない企業というのはその瞬間はいいかもしれませんが、市場に新しい価値観を提示することができないので、将来的には縮小していく運命です。 人生における青春時代もほとんどが無駄足を踏むようなことの連続です。ただ、多くの無駄足を踏んだ人はそれを経験として蓄積することができます。青春時代にどれだけ無駄足を踏んだかによって、社会人になってからの成長に違いが出てくるのです。 人生において無駄足を踏むことは無駄ではない、というのが結論ですね。無駄足を踏むことを恐れずに、長く広く複雑な人生を乗り切っていきましょう。

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水入らず

【漢字】水入らず 【読み】みずいらず 【意味】身内だけの集まり。 【例文1】親子水入らずで週末を過ごす。 【例文2】親子水入らずの時間は気兼ねなくいいものだ。 【例文3】家族水入らずで旅行に出る。 「夫婦水入らず」や「家族水入らず」など他に邪魔者がなく、そのもののみである場合によく使われる言葉ですが、言葉の意味を読む限りでは水が邪魔者のような扱いを受けています。 しかし人間の体の半分以上が水分であり、水は人間の生活においてなくてはならないほどの存在です。 それは今も昔も変わらないように思えるのですが、この言葉の中だけに関しては邪魔者扱いを受けているのです。 ことわざだけ聞いてもなぜそこまで水が邪魔者扱いされるのかよく分からない言葉ですが、どうやら仲の良い人間同士を溶け合う油に例えていることから来ているようです。 ご存じのとおり油と水は決して混ざり合うことのない存在であるため、油の中に水が入ってしまうと隙間ができてしまい、油同士がくっつくことができません。 このことが夫婦や家族など親密な結び付きの中に他人が入ってしまうと、いかに仲が良くても家族のつながりの前ではどうしても浮いてしまうということを例えています。 そのため水が邪魔者のような扱いを受けているというわけです。 人間の仲の良さを油に例えるという少しユニークな発想ですが、ことわざの世界では「水を差す」や「寝耳に水」など水が厄介な存在として扱われることも少なくないようです。

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摩擦を生じる

【漢字】摩擦を生じる 【読み】まさつをしょうじる 【意味】意見の違いからもめ事が起こる。 【例文1】文化や風習の違いから摩擦を生じる。 【例文2】平成生まれと昭和初期生まれの考えは摩擦を生じる。 【例文3】田舎育ちと都会育ちでは摩擦を生じる。 「摩擦が生じる」は何かのきっかけで人間関係に亀裂が入ったり、取引先とのトラブルで摩擦が生じるなど、様々なケースで使われる言葉です。 意味としては関係に不具合が発生した時を表すことが多い印象ですが、まだ関係を修復できるような気配を感じます。類義語に「不仲になる」や「亀裂が生まれる」、「確執が生まれる」などがありますが、摩擦が生まれただけで、確定的に不仲にはなっていません。亀裂はもう亀裂が入っている時点で修復するのは難しいですし、確執が確定的にギクシャクしていることを表していますね。 意味は似ている言葉が非常に多くて、使用する際には何の言葉をチョイスするか混乱してしまいます。関係性に暗雲が立ち込める時に使用すると良い具合になるのではと考えています。 しっくりこない時や相手との壁を感じる場合「何だか摩擦が生じたみたいだ」と表現したり、意見がかみ合わない、ほころびを感じてしまう場合にも摩擦を生じる意味が伝わるでしょう。 社会人となったら頻繁に使用する言葉で、特に取引先との関係性を表す言葉として便利です。できれば友好的な関係を築きたいですが、どんなに上手く取引をしたとしても相手にとって不服なら簡単に摩擦が生じてしまいます。

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