tedukurikotoba (2563)

公明正大

【漢字】公明正大 【読み】こうめいせいだい 【意味】隠し事がなく公平で堂々としている様子。 【例文1】公明正大な彼女は経理責任者に抜擢された。 【例文2】公明正大な政治を願う。 【例文3】公明正大で証言台に立つ。 公明正大とは古くからある言葉で、読んで字のごとく「私心を挟まず公正に物事を行うこと」を指します。「公明」は私欲を持たず公平で悪事などの隠し事がない公明党の政党名にも使われている言葉でもあります。しかしこの「公明」という言葉、ちょっと曰く付きなのですが知っているでしょうか。 先に述べた通り、公明正大という言葉そのものは古くから使われてきた言葉です。それが、戦前に起こった選挙の公正化を目指す運動を引き継いだ戦後日本において、「平等で倫理的な選挙を行おう」とする政策の旗頭として「公明選挙」と名付けられ、公明選挙運動が始まりました。これは昭和27年から昭和40年ごろまで長い間国民に親しまれてきた名称だったのですが、公明党が誕生したことなどから、名称の変更を余儀なくされた歴史があるのです。そのときの公募で決まった「明るく正しい選挙」から簡素化を経て現在では「明るい選挙」となり明るい選挙推進運動が行われています。 明るい選挙推進運動では昭和43年から行われた「三ない運動」に公明正大の精神が表れています。 「三ない」とは「政治家や候補者は有権者に寄付を送らない」「有権者は政治家や候補者に寄付を求めない」「有権者は政治家や候補者から寄付を受け取らない」のことで、まさに「私欲を持たず悪事などの隠し事をせず正々堂々と物事を行うこと」を体現するスローガンです。

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捲土重来

【漢字】捲土重来 【読み】けんどちょうらい 【意味】土を巻き上げる勢いが再び来るということから、一度は失敗したが、再び巻き返す体制に入る。 【例文1】会社が捲土重来で軌道に乗り出す。 【例文2】捲土重来の見込みがない。 【例文3】二代目が継いで捲土重来。 そもそも「捲土重来」ってなんて読むのでしょう。答えは「けんどちょうらい(またはけんどじゅうらい)」です。これは杜牧という唐の時代の詩人が書いた詩から発生した故事成語です。 「勝敗は兵家も事を期せず、羞(はじ)を包み恥を忍ぶは是れ男児、江東の子弟(してい)才俊(さいしゅん)多し、土を巻き重ねて来たらば未だ知るべからず」。少々長いですが、「戦の勝敗は兵法家であっても完全に予測することは不可能だ。戦闘の末敗れてしまっても、羞恥心を包み隠し堪え忍ぶことが出来るものこそ男の中の男というものだ。江東の若者達はみな才能があるのだから、土埃を上げて闘いに舞い戻れば再び勢いを取り戻して天下分け目の大合戦を繰り広げることが出来ただろうになあ(そうしなかったのは残念だ)」という意味で、かの有名な項羽と劉邦の戦いに思いを馳せた詩になっています。 歴史の中で劉邦に敗れた項羽は敗北により傷付いたプライドを捨てきれず、戦うことを諦めて自害してしまいますが、実際の所その劉邦の方はといえば項羽に打ち負かされてもしぶとく立ち上がって何度も何度も挑戦した末に大勝利を収めているのです。一回の失敗でくじけてしまう武将と、何度失敗してもくじけずに立ち向かう武将であれば後者の方が結果を残すのは当然でしょう。そういった故事から、捲土重来には「一度失敗したものが勢いで盛り返すこと」という意味の成語になりました。 現代人はとかく打たれ弱いと評されることが多い生き物です。我々も、捲土重来、一度の失敗で諦めずに恥を忍んで腕を磨いてさらなる飛躍を目指して生きていきたいものです。

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口が悪い

【漢字】口が悪い 【読み】くちがわるい 【意味】言葉使いが悪い。 【例文1】育ちが悪く口も悪い。 【例文2】口が悪いと注意する。 【例文3】口が悪いのが難点だ。 生まれ育った環境による影響は大きいものです。 私はどちらかというと口が悪い親に育てられたので、以前はそれが外でも出てしまうことがあります。 地方に住んでいることもあり、方言自体もけっこう口が悪いように聞こえてしまうのも原因です。 私は地元以外の人たちと話す機会が多くあり、徐々に口が悪い言葉を直していくようにしました。 しばらく地元を離れていて、久し振りに帰ってきた時に感じたことが、地元は口が悪い人が多いということでした。 本人たちは昔から慣れ親しんだ方言ですし、特に悪気があって言っているわけではないのだと思います。 しかし、久し振りにその言葉を聞いた私は、なんて口が悪いのだろうと思ってしまいました。 今でも特に年配の方々の言葉を聞くと、口が悪いと思ってしまいます。 いつも標準語ばかりだとよそよそしく感じてしまいますが、それでもやはり相手に不快な思いをさせるような言葉使いには気をつけたいものです。 口が悪い言葉で話している人を見かけると、それだけでその人のイメージが悪くなってしまいます。 うちの家系は、祖母をはじめとして父も母も口が悪いほうなのですが、本当は心の中では相手を心配しているのに、うまい表現の仕方がわからずついキツイ口調になってしまうのです。 私も子供のころから愛情は感じていたものの、厳しい口調にずいぶん傷つけられました。 何か失敗をすると、「こんなのも出来ないのか、アホ!」とか、いじめに悩み不登校気味になると「お前は弱虫だからどこへ行ってもダメだろうな」などと両親から責められました。 両親も本当に私のことが憎くてそのような言い方をしたわけではなく、私の気持ちを奮い立たせるために励ましの意味で言ったのだと思うのですが、当時小学生だった私にとってはなかなかダメージの大きいものでした。 そのような言葉を言われ、家庭にも逃げ場がないと思った私は仕方なく学校へ行き、おかげさまで不登校にならず済みましたが、けっこう厳しいものでありました。 現在では、いじめから逃げるのも許される時代になったけれど、昔はいじめられても逃げ場がなかったように思います。 それから、祖母も口が悪く、「うちの孫は本当に何もできない」と近所の人や親戚の前で孫たちをけなす癖がありました。 祖母曰く「自分の孫を人様の前で褒めるなんて格好悪い。嘘でもけなすのが礼儀だ」といって、いつも私たち孫をけなし続けました。 祖母も両親も口は悪くても愛情は伝わっていたため、グレルことはありませんでしたが、おかげで私自身も口が悪く誤解をされることがあるので、日々気を付けています。 あなたの周りにも口が悪い人がいませんか? あの人は口は悪いのだけれども根はいい人、というような表現もありますね。実際、素直な気持ちを表現することができなくてついつい汚い言葉を使ってしまうこともあります。 ですが、長い間ずっと口が悪い状態を続けていると、心のほうまで悪く黒くなってしまうのです。 名は体を表すと言います。言葉は人を作ると言います。人間という生き物は言葉を操って生きる唯一の生き物です。毎日使っている言葉そのものが、その人の人生だと言うこともできるでしょう。口が悪い人は悪い言葉を使ってしか表現できない人生を送っているということになるのです。 口が悪い人は、その場にいない人のことを好き勝手に悪しざまに言う傾向があります。聞いているこちらとしては時に溜飲を下げたり、共感してしまうこともあるのですが、どこか罪悪感のようなものも感じてしまいます。そして、そのように人を悪く言う人は、あなたがいない時にはあなたのことを悪く言っているものなのです。口が悪い人は心も悪い傾向にあります。全ての人に当てはまることではありませんが、口の悪い人と付き合う時は気を付けるようにしましょう。 また、口の悪さには伝染性があります。長い間一緒にいることでうつってしまうのです。やはり、口が悪い人とは付き合い方を考えたほうがよさそうですね。

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気が咎める

【漢字】気が咎める 【読み】きがとがめる 【意味】内心悪い事したと感じては いる。 【例文1】子どもを叱りすぎたかなと気が咎める。 【例文2】ちょっと言い過ぎたかなと気が咎める。 【例文3】嘘を付くのは気が咎める。 人間は後悔する生き物です。 実行に移す前から失敗するであろう事をある程度予測して、その結果予想通りに失敗して有形無形に周囲の人へ迷惑をかけることは特に珍しいことではないでしょう。 気が咎めるくらいならば、失敗するようなことは最初からしなければよいのです。 そして失敗してしまったならば素直に侘びを入れる他ありません。 何もせずにああでもないこうでもないと1人で悶々と考えても、迷惑をかけられた方からすれば何の音沙汰もないことに変わりありません。 後ろめたい気分を抱えたままでは次のステップに移ることも出来なくなります。 病は気からといいますが、気に病んでいる状態は身体・精神の両方に悪影響を与え続けることになるでしょう。 どう考えても、被害に相応した物品を送るか平身低頭して謝るくらいしか道は残されていないと思われます。 そこまでしてすら相手が確実に許してくれる保障はありませんが、何もしなくて良い言い訳にはならないです。 失敗は避けようがなかった、想定外の出来事であったなどと、自分の責任を見事に放棄し過ちについて全く気を咎める様子すら見せない人間は醜いという他ないです。

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顔を売る

【漢字】顔を売る 【読み】かおをうる 【意味】世間に知られようとする。 【例文1】月一の懇親会には顔を売るために必ず出席する。 【例文2】売れない芸人がSNSを炎上させて顔を売る。 【例文3】派手な選挙活動で顔を売る。 顔を売るの意味は広く世間に知られようとすることです。最近のタレントさんはいろいろなことをして顔を売ろうとしていますね。芸人さんたちは本業の漫才やコントだけではどうも顔を売り切れないのか、~芸人という肩書を付けて顔を売っています。料理、掃除、日曜大工、こまかいとろこでは、甲子園球児に詳しいとか、中には本当に?と疑わしくなるような人もいます。それと、最近なんとなく新手のという程でもなくなった、炎上商法的なことをして売り出すタレントさんもちらほら出てきています。 その媒体もテレビや雑誌だけでなくネットなどを駆使して顔を売っています。確かに、自分を売るという目的だけにかかわらず、また芸能界にかかわらず、本業以外の何か特技を持つというのは意外とその人間の評価を上げるポイントにつながる気がします。「顔を売る」という慣用句はあっても、「顔を買う」という慣用句は存在しません。

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