tedukurikotoba (2563)

漁夫の利

【漢字】漁夫の利 【読み】ぎょふのり 【意味】ハマグリを捕らえようとしたシギが、ハマグリの口が閉じてしまい口ばしが取れなくなってもがいている所を漁師がふたつ得た話しから、両者が争っているうち第三者が簡単に利益をさらっていくことをいう。 【例文1】釣り人がまいた餌で魚が釣れた。まさに漁夫の利だ。 【例文2】激戦レース中、前の二人が転倒して漁夫の利だ。 毎日の生活の中では、なかなか漁夫の利のような、棚から牡丹餅みたいな経験をしたことは、ほとんどありません。 しかし、世の中にはそういう経験をする人もいるのかと思うと、少し羨ましい気もします。 そういう人はもしかしたら、日頃の行いが良く、そういった幸運に恵まれてもおかしくはない人なのかもしれません。 欲が強すぎると、逆に失うものも多くなってしまうのかもしれません。 何もしなくても幸運がやってくるということは、人生の中でも1度あったら、非常にラッキーなことかもしれません。 予期していなかったことで、突然儲かった経験はあります。 これを漁夫の利と言ってよいのかどうかはわかりません。 以前、たまたまドライブ中にトイレを探していたのですが、これといった場所が見つからずに、目の前にあったパチンコ店に入ったことがありました。 トイレのお礼に100円だけパチンコをしようと思いました。 私はそれまで1度もパチンコをやったことがありませんでした。 しかし、運良くジャラジャラと玉が流れてきて、すぐに打ち止めになってしまいました。 その時は予想もしていないくらい勝ってしまい、自分でもびっくりしてしまいました。 おそらくビギナーズラックだったのだと思います。 生活している中で、漁夫の利を得る人を見る機会があり、その度に策略家だなと感じます。 以前会社で、直属の上司と別部署の上司が休日出勤のローテーションについて揉めていましたが、その間に2人の部署以外の上司が比較的楽な当番を選びました。 結局残っている当番は、両方同じくらいの負担がある当番だったため、争いは終わりやられたと言っていました。 人が争っている間に、さっと分け入り漁夫の利を得る人を見て、策略家だなと感心しました。 漁夫の利を得るような行為は、家庭内でも良くあって私が子供の時に兄がやっていました。 私は2人兄弟ですが、母の妹が一緒に住んでいて兄弟のような関係でした。 その為、兄弟喧嘩は3人でやる事が多く、お風呂に入る順番でトラブルが頻繁にありました。私と母の妹がお風呂の準備について争っていると、知らない間に兄がお風呂に入っていることが多々あり、争う事なくお風呂に入り策略家だなと思っていました。 私も兄の真似をしてみようと考え、2人が争うのを待っていましたが、母の妹と兄がお風呂について争う事がなく漁夫の利を得られませんでした。 漁夫の利を得るような人は、要領が良いところがあり無駄な喧嘩をしない特徴もあるようで、色々な面で策略に優れていると思います。

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枯れ木の山の賑わい

【漢字】枯れ木の山の賑わい 【読み】かれきのやまのにぎわい 【意味】どんな所でも人が集まれば賑やかになると間違われて使われているが、正しくはつまらないものでも無いよりはマシという意味である。 【例文1】溝にはまった車を女の私が枯れ木の山の賑わいで押す。 【例文2】穴が開いた傘だが、枯れ木の山の賑わいだ。 「枯れ木の山の賑わい」とは、つまらないものであってもないよりはマシだということや、役に立たないものであってもいないよりはマシだということを意味します。このことわざの由来は何もない殺風景な山よりも枯れ木であってもないよりは山の趣があり風情を賑わせてくれることだと言われています。自分を謙遜して使用することわざなので例えどんな人であっても相手に使用するのは失礼になりますので注意しましょう。 例文として「この場に私が参加するのは場違いのように感じますが枯れ木の山の賑わいとも言いますし、是非お呼ばれさせて頂きます。」「私なんかの作品をこんな素敵な場に置いていただき気が引けますが、枯れ木も山の賑わいと言いますしないよりはいいのかもしれませんね。」などと言った使い方をします。このことわざは特に老人が若者の中に混ざる時に赴く場合によく使いますが、多くの人が「人が集まればその場は賑やかになる」と誤って覚えていることが多いそうです。「賑わい」という言葉が入っているので良いことわざのイメージがありますが、意味を理解すると使う場面を誤ると人に不快感を与えることにもなりかねません。このことわざは特に誤って覚えられやすいので意味をしっかり理解して使用するようにしましょう。

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一朝一夕

【漢字】一朝一夕 【読み】いっちょういっせき 【意味】ほんのわずかな期間。 【例文1】一朝一夕では受験勉強がうまくいくわけがない。 【例文2】一朝一夕ではダイエットの効果は出ない。 テレビの通販番組では、すぐに痩せるサプリメントやスムージーがたくさん登場しますが、ダイエットは一朝一夕に効果が出るものではありません。 私ももう1ヶ月ダイエットを続けていますが、やっと1kg減ったか減らないかです。断食や厳しいカロリー制限はすぐに痩せられるかもしれませんが、リバウンドもすぐに訪れます。やはり正攻法で習慣化して続けられることを組み合わせるのがダイエットの秘訣かもしれません。 例えば、歯磨きの時は爪先立ち運動、煮物を煮ている時はスクワット、テレビを見ている時は足上げ運動など日常生活の動作に結びつけて運動を取り入れると長続きしやすいです。 そして、車を極力使わない生活にすると自然と歩く機会が増えます。ガソリン代も節約できるので、一石二鳥と言えるでしょう。エスカレーターを使わず階段を登るだけでも、かなりの運動になります。電車やバスを待っている時も爪先立ち運動をすると良いです。この運動なら目立ちませんし、周りの目を気にせずに行うことができます。 さらに食事では、夕食に納豆を食べる、朝食にヨーグルトを食べるといった比較的簡単なダイエット食品を取り入れると良いでしょう。負担になると続きませんし、イライラの原因になってしまいます。 ダイエットは簡単・継続が合言葉です。

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嵐の前の静けさ

【漢字】嵐の前の静けさ 【読み】あらしのまえのしずけさ 【意味】嵐が起こる前兆のいったん静まりかえった異様な光景をたとえて、揉め事が起きる前の静けさが却って不安な状態をいう。 【例文1】ゴルフ用品の使いすぎがバレたのに何も言ってこないなんて嵐の前の静けさだ。 【例文2】父が大事にしている盆栽を割ってしまった。嵐の前の静けさだ。 「嵐の前の静けさ」という言葉は、何か大きな事件が起きる前の不気味なくらい静かな時のことを表しますが、元々は暴風雨になる前に、一時的に雨や風が収まって静かな状態になることから、このことわざができたと言われています。 私は飲食店でアルバイトをしていた時に、スタッフ間で頻繁にこの言葉を使用していました。 私のアルバイト先は昼間が一番混んでいたんですが、その日はビックリするくらい暇で、全くお客さんが来なかったのです。 今日は絶対早くバイト終わるな~と思っていたその時、車が連なって駐車場に入ってきて、お客さんが怒濤のように押し寄せました。 店内は満席、オーダーを催促するピンポンも鳴り止まない状態でした。 そこまで急に混むなんて予想しなかったために、準備も整っておらず、スタッフはてんやわんや、もう大混乱でした。 ようやく落ち着いた時にはシフトが終わる予定だった時刻を大幅に過ぎていました。 シフトが終わってからスタッフ同士で、「あの静けさはなんだったんだ」と話していましたが、ふと嵐の前の静けさってこういうことだったんだ、と話が終着しました。 その後はなんだか暇な時間があると、その分、一気にお客さんが来るのではないかとソワソワしてしまっていました。

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目八分

【漢字】目八分 【読み】めはちぶ 【意味】目の高さより低めに物を持って丁重に差し出す。 【例文1】お詫びの印に目八分で菓子折を渡す。 【例文2】目八分でお礼の品を渡す。 目の高さよりやや低い位置に差し出す品を抱え、渡す相手に恭しさを表す態度を「目八分」と言います。現在で主にそういう振る舞いをする場と言って直ぐに思い付くのは神仏事を取り行う神社・仏閣などです。祭壇に運ぶお供え物を丁重に並べて行く時に、横柄な態度を取る人はまずいないですし、厳かな雰囲気の中では皆神妙な面持ちになり微かな緊張感に包まれ神事に向けた準備が進められるのです。嘗て幕末以前の藩制度の時代なら城主若しくは藩主の前では、家臣町民は皆目八分でいたと思われます。位の高い相手に対する敬意の振る舞いとして行うのが目八分でありますが、この後に「見る」が付くと相手を見下す高慢な態度を取る人となってしまいます。先ほどまでの仰々しさが一変し、横柄な人のする事に対する嫌悪感が湧いて来るようです。礼を重んじて来た日本人の奥ゆかしさが「目八分」という振る舞いに集約されている気がしますので、余計な「見る」は出来れば願い下げたいものです。もう一つの意味として容器の容量の八分目にも「目八分」を使用しますが、こちらは単純明快な八分目まで入れる又は入る事を指します。容器の中に何が入るのかは判りませんが、何が入っていようと八分目の品はそれ以上でも以下でもありません。 30代の主婦です。数年前の年末年始に、本家の嫁の私は、お歳暮の手配を舅から頼まれて、デパートに行きました。 大体3000円くらいの物を10個程度買う予定だったので、ふらりと見て回っていたら、40代の男性の店員さんが、私に近づいてきました。 「どういった物をお求めですか?」と聞いてきました。私はあまり、店員さんと一緒に品物を選ぶのは好きでなく、「えーっと…あの…」と、まごまごしていましたら、その店員さんは私が冷やかしで見ていると思ったのでしょう、他のお客さんを見つけて、「あ、ごゆっくりご覧下さいー」と、顔も言葉も急に冷たくなり、さささーっといなくなりました。 その態度に「はぁ?」と、ちょっとイラつきましたが、1人でゆっくり見られるのでまあいいか…と思ってまた見てました。 しかし、大体これかこれにしようかなと、目星をつけていましたら、またもや先ほどの店員がやってきたんです。「お客様、お決まりですか?もし良ければお伺いしますねぇ」と。 ちょっと不快に思いながらもこれとこれで検討してますと話すと、予算以上の物を「こちらの方が、売れておりますがいかがですか?」と勧めてきたのです。 面倒になって、いや、最初ので…と言うと。 一瞬顔が曇りました。まあ、結局はそれを買うことにしたのですが、買い物が終わったあと次に来た、さもお金持ちそうなお客さんにこびを売る様子までみてしまい、「目八分に見られたものだ」と、かなり不快に感じたことを覚えてます。 目八分というと、自分より目上の人や、尊敬する人にものを差し出すときに、目よりもちょっと下の位置にものを差し出すことをいいますよね。 それから、もう一つの意味は、容器の八分目、つまり、全体の十分の八、80%の意味があります。 私はあまり目上の高貴の方に物を差し出すということはないので、日常で目八分といえば八分目という意味で使うことが多いです。 私の中で、目八分は意外に重要な言葉です。 というもの、太りたくないと常に思っているので、毎食、腹八分目と意識して365日過ごしています。 腹八分目は医者いらずともいいますよね。 暴飲暴食をせず胃にまだ余裕があるくらいで食事をストップするのは健康にも貢献してくれると思っています。 そして、女同士の親友とは目八分の仲が最強だと思っています。 人付き合いは六分目がくらい丁度いいとされていますが、それは、近所づきあいや親せき、ママ友であれば私もうなづけます。 もしかして、その場合は半分でもいいくらいです。 しかし、女同士の親友は6分目の関係では親密度が足りないのです。 根ほり葉ほり相手のことを一日中考えているような関係は男女間でも女性同士でもいずれ亀裂が入ることとなると思いますが、何かあった時、「何があったの?」と女性同士の親友はちょっと踏み込んだ方がいいのです。 それをしないと私のことはその辺のママ友と同じ程度なのねと相手からも大きな壁を作られることになります。 踏み込み過ぎないけど、ママ友よりももうちょっと踏み込んだ目八分の関係が女性同士の親友には必要だと私は考えています。

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