目八分

【漢字】目八分
【読み】めはちぶ
【意味】目の高さより低めに物を持って丁重に差し出す。
【例文1】お詫びの印に目八分で菓子折を渡す。
【例文2】目八分でお礼の品を渡す。

目八分をテーマにした記事

目八分

目の高さよりやや低い位置に差し出す品を抱え、渡す相手に恭しさを表す態度を「目八分」と言います。現在で主にそういう振る舞いをする場と言って直ぐに思い付くのは神仏事を取り行う神社・仏閣などです。祭壇に運ぶお供え物を丁重に並べて行く時に、横柄な態度を取る人はまずいないですし、厳かな雰囲気の中では皆神妙な面持ちになり微かな緊張感に包まれ神事に向けた準備が進められるのです。嘗て幕末以前の藩制度の時代なら城主若しくは藩主の前では、家臣町民は皆目八分でいたと思われます。位の高い相手に対する敬意の振る舞いとして行うのが目八分でありますが、この後に「見る」が付くと相手を見下す高慢な態度を取る人となってしまいます。先ほどまでの仰々しさが一変し、横柄な人のする事に対する嫌悪感が湧いて来るようです。礼を重んじて来た日本人の奥ゆかしさが「目八分」という振る舞いに集約されている気がしますので、余計な「見る」は出来れば願い下げたいものです。もう一つの意味として容器の容量の八分目にも「目八分」を使用しますが、こちらは単純明快な八分目まで入れる又は入る事を指します。容器の中に何が入るのかは判りませんが、何が入っていようと八分目の品はそれ以上でも以下でもありません。

目八分に見られて不快な思いをしました。

30代の主婦です。数年前の年末年始に、本家の嫁の私は、お歳暮の手配を舅から頼まれて、デパートに行きました。
大体3000円くらいの物を10個程度買う予定だったので、ふらりと見て回っていたら、40代の男性の店員さんが、私に近づいてきました。
「どういった物をお求めですか?」と聞いてきました。私はあまり、店員さんと一緒に品物を選ぶのは好きでなく、「えーっと…あの…」と、まごまごしていましたら、その店員さんは私が冷やかしで見ていると思ったのでしょう、他のお客さんを見つけて、「あ、ごゆっくりご覧下さいー」と、顔も言葉も急に冷たくなり、さささーっといなくなりました。
その態度に「はぁ?」と、ちょっとイラつきましたが、1人でゆっくり見られるのでまあいいか…と思ってまた見てました。
しかし、大体これかこれにしようかなと、目星をつけていましたら、またもや先ほどの店員がやってきたんです。「お客様、お決まりですか?もし良ければお伺いしますねぇ」と。
ちょっと不快に思いながらもこれとこれで検討してますと話すと、予算以上の物を「こちらの方が、売れておりますがいかがですか?」と勧めてきたのです。
面倒になって、いや、最初ので…と言うと。
一瞬顔が曇りました。まあ、結局はそれを買うことにしたのですが、買い物が終わったあと次に来た、さもお金持ちそうなお客さんにこびを売る様子までみてしまい、「目八分に見られたものだ」と、かなり不快に感じたことを覚えてます。

女性同士で目八分の付き合いができると親友になれるかもです

目八分というと、自分より目上の人や、尊敬する人にものを差し出すときに、目よりもちょっと下の位置にものを差し出すことをいいますよね。
それから、もう一つの意味は、容器の八分目、つまり、全体の十分の八、80%の意味があります。

私はあまり目上の高貴の方に物を差し出すということはないので、日常で目八分といえば八分目という意味で使うことが多いです。
私の中で、目八分は意外に重要な言葉です。
というもの、太りたくないと常に思っているので、毎食、腹八分目と意識して365日過ごしています。
腹八分目は医者いらずともいいますよね。
暴飲暴食をせず胃にまだ余裕があるくらいで食事をストップするのは健康にも貢献してくれると思っています。

そして、女同士の親友とは目八分の仲が最強だと思っています。
人付き合いは六分目がくらい丁度いいとされていますが、それは、近所づきあいや親せき、ママ友であれば私もうなづけます。
もしかして、その場合は半分でもいいくらいです。

しかし、女同士の親友は6分目の関係では親密度が足りないのです。
根ほり葉ほり相手のことを一日中考えているような関係は男女間でも女性同士でもいずれ亀裂が入ることとなると思いますが、何かあった時、「何があったの?」と女性同士の親友はちょっと踏み込んだ方がいいのです。

それをしないと私のことはその辺のママ友と同じ程度なのねと相手からも大きな壁を作られることになります。
踏み込み過ぎないけど、ママ友よりももうちょっと踏み込んだ目八分の関係が女性同士の親友には必要だと私は考えています。