tedukurikotoba (2563)

読書百遍意自ずから通ず

【漢字】読書百遍意自ずから通ず 【読み】どくしょひゃっぺんいおのずからつうず 【意味】どんな難しい本でも繰り返し読めば理解できる。 【例文1】読書百遍意自ずから通ずで医学書を読んでみる。 【例文2】独学で読書百遍意自ずから通ず。 【例文3】10回読み直して読書百遍意自ずから通ず。 文章はそれを読む相手に正しく情報を伝えることこそ本義であろうと思います。 対象となる読み手の読解力・語彙力などを想定して、一読するだけで理解させることが理想的でしょう。 しかし実際には、取扱説明書や説明文が解読が必要なほどに難解な記述をしている例が世間には溢れています。 さらにクドイ言い回しや専門用語の多用が解読を困難極まりないものにするのですからたまりません。 分りやすく、簡潔に、たったそれだけのことが出来ていないのです。 一度書いた文章を自分で読み直したり、添削を受けたりしていないのでしょうか。 仕事で書いたとは思えない酷さには呆れ返ります。 それでも我慢して読み直すにしても10回くらいが限界でしょう。 そこから先は文章を書いた人の意図を推察するしかなくなります。 もし自動翻訳や文節のつぎはぎで作られた文章なら、目にした時点で諦めるのが正解です。 文学的な書物ならば、くどい説明を省いて行間を読ませるという手法もあるのでしょう。 それにしてすら百遍読み返すことで理解することを、著作者が読者に強いることなどある得るでしょうか。

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徹頭徹尾

【漢字】徹頭徹尾 【読み】てっとうてつび 【意味】最初から最後まで徹底して自分の考えを貫く。 【例文1】徹頭徹尾で、これ以上彼と話しても時間の無駄。 【例文2】徹頭徹尾の意見を貫く。 【例文3】徹頭徹尾で頑固。 「徹頭徹尾 」は、行動や考えが始まりから終わるまで一貫する様を意味する四文字熟語です。この言葉を聞いて最初に頭に浮かんだのが、プロ野球で「オレ流」の考えを持ち、中日ドラゴンズの黄金期を作った落合博満氏です。 落合氏は試合中も黙って腕組みしている姿がテレビなどで写し出されます。選手を責めたり、マスコミにチームのことを多くは語ろうとしません。非情と世間が思える采配を良くすることでも有名で、落合氏のふてぶてしい態度を気にいらない方も多く存在します。 キャンプなどの練習はプロ野球の球団で一番練習時間を要し、打つ・守るという普通の野球を目指した落合氏の独特な指導法を支持する方もたくさんいます。厳しくて接しづらい印象を受けますが、意外とお喋りで選手の父親のような存在だったのではないでしょうか。 終始、徹頭徹尾を貫く姿勢は徹底されており、相手監督からしたら不気味に映ったでしょう。チーム状況を一から書き換える作業や、野球に対する真剣で普通な考えは時として、異常で独自の考えだと解釈される場合があります。ですから「オレ流」というフレーズをマスコミが好んで使用したのでしょう。 落合氏には「徹頭徹尾」という言葉が似合いますね。 皆さんも中学や高校の入試、もしくは就職活動の面接で、担当の面接官から「あなたの座右の銘は何ですか」と聞かれた経験があるのではないでしょうか。四字熟語として有名な「徹頭徹尾」は、自分の主張や意志、方針を初めから最後まで貫き通すことを意味しますので、座右の銘にする四字熟語として相応しいかもしれません。「徹頭徹尾」以外にも自分の主張や意志、方針を初めから最後まで貫き通すことを意味する四字熟語が数沢山あります。「終始一貫」(しゅうしいっかん)や「首尾一貫」(しゅびいっかん)等が同じ意味を持つ四字熟語として有名ではないでしょうか。逆に、反対の意味を持つ四字熟語として有名なのが「竜頭蛇尾」(りゅうとうだび)です。 しかし、皆さんの中には、自分自身の座右の銘を決めていない人がいるかもしれません。無理矢理決めるものでもないですし、特に気にする必要のないことですが、この機会に自分自身の座右の銘について考えてみてはどうでしょうか。 自分自身の座右の銘を考えているうちに、四字熟語といった語彙にも強くなれるので一石二鳥ではないでしょうか。

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爪を研ぐ

【漢字】爪を研ぐ 【読み】つめをとぐ 【意味】機会を狙って待ち構える様子。 【例文1】爪を研いで元彼に復讐する。 【例文2】準優勝の屈辱に爪を研ぐ。 【例文3】ストーカーが爪を研ぐ。 爪を研ぐというと、獲物を狩るために牙を磨き爪を研ぎ虎視眈々と機会を伺う野生動物が思い浮びます。 野球部ではない体育会系の大柄な同級生が爪を研いでいました。 引っかからないか確かめながら角がないように丁寧に磨くように削っています。 図体に似合わない細かい作業には何かイメージにそぐわないものを感じましたが本人は真面目に作業を続けます。 後で他のクラスメイトに聞いたところ、柔道部がなにやら指導されたとのことでした。 どういう状況か詳しく知りませんが、爪をひっかけて自損事故的な怪我をした部員がいたと言うことです。 それで指導教官が大激怒、練習以前の問題だと言うことで身だしなみのチェックを一から指導しなおすことになったようです。 練習相手に怪我をさせないという意味合いもあるらしく徹底的に相互確認までさせられていたらしいです。

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忠言耳に逆らう

【漢字】忠言耳に逆らう 【読み】ちゅうげんみみにさからう 【意味】他人からの忠告は聞きたくないもので、素直に受け入れにくい。 【例文1】彼は弱点をつかれ忠言耳に逆らう。 【例文2】ごう慢で忠言耳に逆らう。 【例文3】意地っ張りで忠言耳に逆らう。 「忠言耳に逆らう」とは孔子の言葉で「忠言はとかく人の心に逆らってなかなか素直には聞き入れられない」という意味です。耳の痛い思いの方もあるのではないでしょうか。 「やって見せ 説いて聞かせて やらせてみ 讃めてやらねば人は動かぬ」の言葉で知られる、山本五十六はご存知でしょうか。真珠湾攻撃の時、連合艦隊司令長官として指揮をした山本五十六は、実は戦争に反対していました。時流に反して和平を唱え続けた五十六は、越後長岡藩で代々儒学を教えていた高野家に生まれています。儒学では仁、和の心について学びますから、それが彼の根底にあったとしても不思議ではありません。海軍兵学校に進んだ五十六はその後、山本家の跡継ぎとなります。米国駐在武官としてアメリカに赴任し、アメリカの国力を肌身に感じた彼は日本とアメリカの戦争への道筋に繋がる日独伊三国同盟に強く反対していました。それでも彼の忠言は聞き入れられることはなく、2・26事件が起こり、坂を転げ落ちるかのように開戦へ向かっていきます。そして山本五十六は開戦しても早期講話へ繋がることを願い、真珠湾攻撃という賭けに出ます。彼は昭和18年4月、最前線の将兵を激励するために載っていた飛行機が撃墜されて戦死します。あの時、若き将校や幹部たちが彼の忠言に耳を傾けていれば、第2次世界大戦は回避できたでしょう。戦争は悲惨です。2度と同じ過ちは繰り返してはなりません。

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宝の持ち腐れ

【漢字】宝の持ち腐れ 【読み】たからのもちぐされ 【意味】せっかくの才能や技術があるのに使わないでいること。 【例文1】そんなにたくさんのブランド品、しまってるだけなんて宝の持ち腐れだ。 【例文2】最新の調理道具を揃えたのに外食ばかりで宝の持ち腐れだ。 【例文3】買ってばかりで使わなければ宝の持ち腐れだ。 「宝の持ち腐れ」とは「役に立つものを持っていて利用しないこと、才能を持ちながらこれを活用しないこと」という意味です。「長岡の花火」のちぎり紙細工で有名な山下清は自身のもつ宝が活かされた人のひとりです。山下清は幼少の頃の病で軽い言語障害と知的障害を負います。離婚した母と共に母子家庭を保護する施設に入所して小学校に通いますが、学校の勉強についていくことができず、千葉県市川市の知的障がい者施設、八幡学園に預けられ、そこでちぎり紙細工に出会います。彼のちぎり紙細工への才能を見出した、学園職員は学園の顧問医であった精神病理学者の指導を受けさせて、その手腕を磨いていくこととなりました。彼は兵役を逃れるために放浪の旅に出ますが、知的障害のために兵役免除となります。各地を旅して見た風景は、心に留めておき、八幡学園に戻ってきてから作品にするというスタイルを貫いていました。彼の作品は大胆な色遣いと、丁寧な描写で独自の境地を開いていますが、もちろん相応の努力なくしては出来上がらない作品です。今でこそ「サヴァン症候群」という言葉も市民権を得て、障害を持ちながらも才能を発揮される方がたくさんおられることがわかってきましたが、山下清の才能を見出した職員は素晴らしい目を持っていたとしか言い表せません。「宝の持ち腐れ」にならずに本当に良かったと、彼に携わった全ての方に感謝です。

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