tedukurikotoba (2563)

天上天下唯我独尊

【漢字】天上天下唯我独尊 【読み】てんじょうてんげゆいがどくそん 【意味】仏教の言葉で自分独りだけが尊いと思いあがった人に使われる事があるが、正しくは人はみなかけがえのない大切な存在である。 【例文1】人はみな天上天下唯我独尊だ。 【例文2】平等で天上天下唯我独尊の世の中。 【例文3】差別をなくして天上天下唯我独尊。 中学生になって、初めての体育大会。 わたしの中学校は、1年生から3年生まで同じクラス(1年1組、2年1組、3年1組が同じブロックとなる)同士で一つのブロックとなり、競う体育大会でした。 わたしは橙ブロックで、なぜか早速1年代表の応援団となってしまいました。 わたしの中学校は縦社会のやんちゃな人が多い学校で、先輩がとてもめんどくさく本気で応援団が嫌でした。 各クラスでデザインをして旗を作成することが慣わしとなっており、今年は〇年〇組のがかっこいい!などと話題になります。 クラスの旗をわたしが中心となり考えなければなりません。 あーめんどくさい・・・ ダサい旗を作ってしまったら絶対に先輩になんか言われるし、あーまためんどくさい! かなり投げやりで、ちょうどそこにあったヤンキー漫画の中の暴走族と同じやつにすれば間違いなくない?と提案し、それに決まりました。 数日間、放課後に残ってクラスのみんなで作成し、暗くなった教室はそれなりに青春で変なテンションで、それなりに楽しかったのを覚えています。 そして当日。グラウンドに棚引くたくさんの旗。 「あれシンプルだけどかっこいー!」「本当!わたしもあれ好きだわ」と話題をさらったのは我がクラスの旗。 白地に黒筆文字で「天上天下唯我独尊」とだけ書いた旗でした。 今となっては全員がダサいと言うと思います。

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大黒柱

【漢字】大黒柱 【読み】だいこくばしら 【意味】家族や集団の中心となって支えている人。 【例文1】結婚して一家の大黒柱となる。 【例文2】子どもにも恵まれて大黒柱としての責任がある。 【例文3】離婚して母が大黒柱となる。 私は妻一人子ども二人を支える一家の大黒柱です。私自身、大黒柱となって家族を支えていく義務がありますし、そのような心構えは持っていると思います。一家の大黒柱は昔はお父さんが一番風呂、食事も一品多いというのが常でした。子どもたちはお父さんを敬いました。昭和の時代まではそれが続いたのではないでしょうか?私も子どもの頃は父親という存在がとても大きかった。時に怖い存在であり、時に頼もしい存在である父親怒られるときはビンタの一つは必ずされたように覚えています。しかし、私だけでしょうか?私の今の家庭は私が大黒柱なのに帰ってきても、おかえりなさいの一言も言いません。 夕食は私が帰ってきたころには皆淡っている状態。これも一家の大黒柱が折れてしまう寸前です。最近はどこの家でもそうなのでしょうか?良き昭和の時代のお父さん像が消えつつあるのでしょうか。涙が出てきます。外での私の苦労。会社でがむしゃらに働いて時には失敗もし、汗水流しながら懸命に家族を守って行く為に仕事をしています。そのような中でお父さんとして一家の大黒柱としてちょっと舐められているのではないかと思ったりします。少なくとも、安月給ですが、お金だけは家庭に入れています。もう少ししっかりした大黒柱でありたいです。 家族の稼ぎ頭とも言える父親のことを、俗に『一家の大黒柱』と言いますね。一昔前であれば、父親が働き、母親が家で家事を行うといったのが、よくある家庭の光景だったでしょう。おそらく高度経済成長期から1990年代までは、共働き夫婦の家庭よりも、こうした家庭の方が多かったのではないでしょうか。 ですがこれからは『一家の大黒柱』という言葉も、使われなくなる時代が来るかもしれません。というのも家庭の形態が、最近と昔では変わってきているからです。なにせ2000年代に入ってから『主夫』という言葉も出てきたくらいです。主夫だなんて言葉は、昭和では考えられなかったのではありませんか。 それに最近では、子を持たない共働きの夫婦も増えてきていますよね。つまり稼ぐのは、夫だけだとは言えないわけです。また共働きということは、もしかすると妻の方が稼いでいる可能性だってあります。主夫の場合もそうですが、家庭で最も稼いでいるのが『妻』である家も、おそらく少なくはないのでしょう。 時代とともに、家族の在り方も変わってきています。そのため『一家の大黒柱』という言葉も、使われなくなる時代が来てもおかしくないでしょう。ですが反対に、家族の在り方が昔のようになれば、再び『一家の大黒柱』という言葉が頻繁に使われる時代が来るかもしれませんね。

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朱に交われば赤くなる

【漢字】朱に交われば赤くなる 【読み】しゅにまじわればあかくなる 【意味】人は交流する友達や環境で良くも悪くも変わる。 【例文1】クラスに良きライバルがいたからこそ朱に交われば赤くなるで成績が上がった。 【例文2】朱に交われば赤くなるので子どもに良い環境を探す。 【例文3】付き合う友で朱に交われば赤くなる。 人というのは、朱に交われば赤くなる生き物です。それは生きていくために必要な能力でしょう。人は一人では生きていけませんから、周りの人たちと協力して生きていかなければなりません。それは男性でも女性でも同じでしょう。 それは原始時代、男性は獲物を狩るために、女性は子どもたちを守るために、それぞれ仲間たちと協力しなければなりませんでしたから、当然の能力と言えます。だからこそ人は、朱に交われば赤くなってしまう生き物だと言えるのでしょう。 かといって、なんでもかんでも周りの人とあわせてしまうのは、かえって良くありません。そういった人は『自分の意見を持たない人』あるいは『自分で考えようとしない人』といって、あまり良い印象を持たれないことが多いからです。現代では原始時代ほど、周りと合わせる必要はありません。しかしあまりに自己主張が強すぎると、それはそれで協調性がないと判断されてしまい、自分が所属している組織からはじき出されてしまうことでしょう。 『自分の意見を持つこと』は大事です。けれど『自分の意見を押し付けること』とはまた違います。現代社会で上手に生活していくために大事なのは『他人と協調すること』と『自分を主張すること』のバランスなのかもしれませんね。

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転んでもただでは起きない

【漢字】転んでもただでは起きない 【読み】ころんでもただではおきない 【意味】たとえ失敗したとしてもそこから何か得るものを見つけ出す。 【例文1】メンバー落ちしたけど、肉体改造して転んでもただでは起きない。 【例文2】今回もダメだったけど転んでもただでは起きないぞ。 【例文3】転んでもただでは起きない精神を身に付ける。 転んでもただでは起きない母 わたしの母はいつも喋って笑っています。 一人でいても喋って笑っています。 母は独り言すらおもしろく、さすが関西人だと思います。 しかし、そんな母はとても苦労人なのだそうです。 自分の過去を笑い飛ばしながら話してくれたことがあります。 お父さん(祖父)が突然彼女を作って消えてしまったこと、若い頃に付き合っていた結婚するはずだった人が突然警察に逮捕されたこと、祖父(曽祖父)が経営していた会社が倒産して、しばらくはとてつもなく貧しい生活を強いられ、絵に書いたような借金取りに追いかけ回され夜逃げまでしたこと・・・とにかく様々な紆余曲折を経て今の母があるのです。 わたしにはとても考えられない、小説やドラマのような人生を送ってきた母は低学歴、元祖ヤンママを経て今OLをしています。 わたしたちを育てながら大検を取り、資格を取り、憧れのOLをしています。 転んでも立ち上がってきた母、でも関西気質です。 「転んでもただで起きたらアカン!せっかく転んだんやから!」 わたしも転んでもただでは起きない母のような人になりたいと思います。 明るく、前向きで強くて弱い、正直で飾らない母はわたしの目標です。 母の独り言はおもしろいけど、母との二人言はもっと楽しいのでもっと会話をしたいです。

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肝(胆)が太い

【漢字】肝(胆)が太い 【読み】きもがふとい 【意味】何事においても動揺などしない。大胆である。 【例文1】司会者の代役を努めた彼女は肝が太い。 【例文2】肝が太い母ちゃん。 【例文3】一人で立ち向かうとは肝が太い。 肝が太いに限らず、肝が小さい、肝に銘じる、肝心、肝っ玉などなど、肝の字を使った言葉は沢山あります。 肝とは何かを調べてみると、先ず最初に出て来るのは肝臓です。それから、精神、気力、物事の大事な所、五臓六腑などが並んでいます。 内臓としての肝は分りますが、何故肝臓に当たる肝が精神的な事象を表わす言葉に使われているのか私は不思議に思いました。現代の私たちの感覚では、精神に係わるならば脳であり、少なくとも心である心臓ではないかと思います。 調べる内に五臓六腑に突き当たりました。五臓六腑は東洋医学における人の内臓を指しています。しかしこの五臓六腑は、現代医学で把握される内臓とは一致しない部分があるのです。 さらに調べて行くと、興味深い事が分かりました。古来、東洋医学でいう「五臓六腑」は実は「五蔵六腑」と書きます。「臓」ではなく「蔵」なのです。そしてこの「蔵」とは精気を蔵する器官で、「消化した食物を送る器官としての「府」と区別しています。現代医学での生物学的な働きをする器官である「府」に対し、「蔵」は精神的な働きを司る所と捉えていたのです。 五蔵の一つである肝は魂を蔵するとされており、肝に魂の精気が充満している事が健康の源の一つなのです。 私はこれだと思いました。だから人の魂、すなわち精神・性根に係わる事柄が「肝」の字で表わされて来たのではないでしょうか。どなたか、この説が正しいかどうか教えて下さい。

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