tedukurikotoba (2563)

耳を澄ます

【漢字】耳を澄ます 【読み】みみをすます 【意味】静かにして聞く。集中して聞こうとする。 【例文1】耳を澄ませば波の音が聞こえる。 【例文2】隣から聞こえてくる声に耳を澄ます。 【例文3】虫の鳴き声に耳を澄ます。 その昔、ローカル局のラジオの1コーナーである「超心理学のコーナー」が学校で大流行しました。 自宅ではもっぱら音楽を聴いている派のわたしはラジオを全く聴かないので始めて聞く話でした。 その「超心理学のコーナー」は怖い話をするコーナーらしく、そのクオリティはとても高いということでした。 コーナーのオープニングの音楽もとても気味が悪いらしく、本当にあった怖い話をするとのこと。 毎週水曜日の23時からやっているらしく、わたしは今度聴いてみよう!と思いました。 怖い話が大好きで、とても楽しみにしているのにいつも忘れてしまったり、寝てしまったり・・・なかなか番組とは縁遠く、結局聴かないままブームは終わり、番組も終わってしまったと聞きました。 だいぶ経ってからその「超心理学のコーナー」がYouTubeにあることを知り、ようやくウン十年越しにやっと「超心理学のコーナー」を聴くことができました。 確かに不気味な音楽と共にコーナーが始まり、本題に入ります。ながら作業で聴いていたのですが、話の内容は忘れました。が、なんか変な音がしたような気がしました。巻き戻して耳を澄ますと声のような気もします。 何度聴いてもよくわからなかったけど、怖くなり、話が全然入ってきませんでした。 あれはユーチューバーが編集で入れたのだと信じたいです。

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独り舞台

【漢字】独り舞台 【読み】ひとりぶたい 【意味】集団の中でひと際目立って活躍する様子。 【例文1】ハットトリックで独り舞台だ。 【例文2】2打席連続ホームランで独り舞台だ。 【例文3】3点シュートを次々と決め独り舞台だ。 通常は人前で、単独で芝居等の出し物をする行為を指しますが、時に大勢の中にあってもまるで一人の存在が他を圧倒し、我が物顔でその実力を発揮している様を「独り舞台」と表現したりします。「今日の試合は、まさに彼の独り舞台だった」や「あの時のラストシーンは、まるで彼女の独り舞台の様であった」とその功績を称賛する時使用されます。先に述べた様に単独による演劇場での講演を、独り舞台を言うのが通例ではありますが、特に秀でた人物の独壇場の様な活躍を見た時にそういう風な褒め方をするのです。その人がいるだけで他の存在が霞んでしまう位目立ってしまうので、視聴者はその人に釘付けとなってしまい、それが結果的に他の存在を忘れさせて、恰も一人しかいなかったかの如く記憶させてしまいます。誰が見ても光り輝く存在は、強烈に残るもので焼印で押したかのように覚えてしまいます。完全試合を成し遂げた投手や、個人競技で記録を伸ばす選手にも、称賛の意味を込めてそう表現され易いです。もちろん、単独でお芝居をされる事は、その方の演技がかなりの上級者なのは間違いありませんし、そういう方の演技だからこそ一人芝居が成立するのであり、観客も見てみたいと思うのです。ピンスポットが似合う演技も、抜きん出た実力者もフィールドは違えど彼らの持つ力に魅了される事に違いはなく、出来る事ならずっとその光景に酔いしれていたいと思ってしまうのは私だけでしょうか。

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腹に据えかねる

【漢字】腹に据えかねる 【読み】はらにすえかねる 【意味】怒りが腹の中におさまらない。イライラが止まらない。 【例文1】腹に据えかねて反論する。 【例文2】尻拭いばかりで腹に据えかねる。 【例文3】ごう慢で腹に据えかねる。 先日、プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズを見ていました。 わたしはパ・リーグファンなので交流戦以外でセ・リーグの試合を観戦することはありません。 わたしの贔屓球団はパ・リーグから日本シリーズに進出することが決まっており、対戦相手が気になったので観戦していました。 セ・リーグ優勝チームの本拠地での試合だったのですが、球場全体が映った時に真っ赤で、広島のファンしかいないように見えました。 球場にはビジター席という敵チームのファンのために確保されている座席があるはずなのに、球場は真っ赤に染まっていました。 しかし、横浜の打席では応援歌もラッパの音も聞こえます。どこかにいるはずなのですが、どこなのか皆目見当もつきません。 しかし、どうしてこんなに真っ赤なのか、気になったのでSNSで聞いてみたところ、これはセ・リーグでは問題になっているらしく、広島のファンがビジター応援席も買い占めてしまうのだそう。 広島の対戦相手のファンは広島でのチケットが買えないそうです。 これには広島以外のセ・リーグファンはかなり怒っているようで各々腹に据えかねる思いがあるようです。 支えてくれるファンを制すのもまた球団、選手なのだと思います。

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天知る地知る我知る人知る

【漢字】天知る地知る我知る人知る 【読み】てんしるちしるわれしるひとしる 【意味】どこかで誰かが見ているもので悪事はいつか暴かれる。 【例文1】天知る地知る我知る人知ると言って、今は街中防犯カメラがあるので悪い事はできない。 【例文2】天知る地知る我知る人知る言葉通り不祥事が公になる。 【例文3】悪い事はできないものだ。天知る地知る我知る人知る。 新卒で入社した会社の上司から、「仕事、特に対外的な仕事をする時に何よりも大切なのは、ウソ偽りをしないこと」と言われました。そして、「天知る地知る我知る人知る」という言葉を教えてもらったのです。 これは、その上司のいわば座右の銘だそうで、中国の「後漢書」が出典なのだとか。当時の私は「後漢書」と言われても、まったくちんぷんかんぷんでした。 何でも、昔の中国で、ある人が賄賂を渡そうとしたところ、その相手から「誰も見ていないと思っていても、天や地の神様は見ている。なにより、私とあなたが見ているではないか」と言われ、拒否されてのだそうです。 そのエピソードから、この言葉が生まれたのだと聞きました。 入社したてだった私には、正直言ってピンときませんでした。「私とあなたは見ているではないか」と言いますが、二人が黙っていれば、賄賂はバレません。また、神様が見ているというのも、信仰心の強い人でなければ、説得力はないでしょう。 しかし、その後、仕事の経験を積んで行くうちに、「確かに、天知る地知る我知る人知る。悪いことやウソ偽りは必ずバレるものだから、正直が一番」と思うようになったのです。 私はこの言葉のポイントは「我知る」だと考えています。誰も見ていなくても自分は見て知っている。だから、自分にウソをつかないように生きなければならない、そう考えているのです。 これは小学生だって理解していることでしょう。簡単なことではありますが『悪いことはしない方が良い』と思います。 人というのは悪いことをしたとき、わざわざそれを他人に言いふらしたりはしないでしょう。だから自分がした悪いことは、大抵隠そうとしますよね。ですがそれは天知る地知る我知る人知るといったように、隠し事はいつか誰かに露見するものです。どんなに隠し事をしていたとしても、どこかで誰かが見ていたりしますし、誰かに告げ口をされたりするものです。 たとえば何十年も前の事件の犯人であっても、ときには逮捕されたりすることがありますよね。きっとその犯人は、自分が犯人だとバレないように、必死に隠しながら生きていたはずです。それでも警察の何十年にも渡る捜査の結果、犯人が捕まることもあるのです。何十年も前のことであっても、地道な聞き込み調査やDNA鑑定などで、犯人に辿り着くことがあるのです。つまりどんなに隠し事をしていても、いつかは誰かに露見すると言えます。 天知る地知る我知る人知るとはいったもので、隠し事をいつまでも隠すことはできません。特に最近ではSNSも発展したため、自分が何かすれば、他人がすぐにそれをSNSに書き込み、自分がやったことはすぐに周囲の人にバレてしまうでしょう。悪いことはしないように気を付けないといけませんね。

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醍醐味

【漢字】醍醐味 【読み】だいごみ 【意味】本当の楽しさ。 【例文1】旅の醍醐味は人と人の出会いである。 【例文2】スポーツしたあとの醍醐味は食べる事だ。 【例文3】ご当地グルメの醍醐味。 私が考える旅の醍醐味、それはその土地の『うまいものめぐり』をすることではないかと思います。 以前、北海道に住む私が九州熊本を旅した時のこと。 地域が違えば、食材や食べ方も違い、新しい発見もあります。 特に、北から南。未知の食べ物に興味津津だった私は、駅前の居酒屋さんにふらりと入りました。 メニューを見ると、知識としては聞いたことはあるけれど、食べたことのないメニューがずらり。 有名な熊本馬刺しに高菜めし、そして辛子れんこん。 初めて見るカサゴの唐揚げ・・・、どこからかぶりついていいのか、躊躇しました。 そんな中で、特に心を奪われたのが辛子れんこんです。 ピリッとした辛子の刺激がありつつ、辛すぎない。大人の味です。 そして、お酒にも合う。 れんこんと辛子がこんなに合うとは驚きです。 あまりにもおいしかったので、思わずお店の女将にテイクアウトできないか聞いたほどです。 普段はテイクアウトに対応していないそうでしたが、北海道からわざわざ来ているという話を聞いた 女将のはからいで、特別に小さめの辛子れんこんをテイクアウトさせていただけることになりました。 そのおかげで、北海道に戻ってからもしばらく熊本の味を堪能することができたのでした。 この地域はこれがおいしい、あちらの地域はこれといった風に、その土地イチオシのうまいものを知ることができるというのが、やはり旅の醍醐味だと思います。

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