tedukurikotoba (2563)

肝(胆)に銘じる

【漢字】肝(胆)に銘じる 【読み】きもにめいじる 【意味】心に強く取り留めておく。同じ間違いを繰り返さないときに使う。 【例文1】川でふざけて遊んでいた友人が溺れたので二度とふざけないと肝に銘じる。 【例文2】暴飲暴食はしないと肝に銘じる。 【例文3】よく肝に銘じておけ。 大学院生時代の話です。 ある日、所属していた研究室の教授に、「翌日の実験の準備をしておくように」と言われました。 その実験とは、私個人の研究に関わるものではなく、研究室のメンバー全員に関係するような内容のものでした。 その日、私は他にもやらなくてはいけないことがあり、そちらを先に済ませてから翌日の準備に取りかかったため、かなり遅い時間まで作業をしていました。 途中、作業をしていた部屋に入ってきた教授に、「一人でやってたのか」、「他の学生にも手伝ってもらえばよかったのに」と言われたのに対して、私はただ苦笑いするしかありませんでした。 実際に、研究室の後輩に声をかけようとも思ったのですが、彼らも何かしら作業をしており、手伝ってもらうのが躊躇われたため、結局「自分がやればいい」と声をかけずに作業を始めてしまいました。 そんなことがあってしばらくしてから、また同じような作業を教授に頼まれました。 その時は以前ほど準備にかけられる時間がなく、一人で行った場合、作業が指定された時間で間に合うかどうかわからないような状況でした。 それにも関わらず、私は同じような理由で研究室の他のメンバーに声をかけることができずに、一人で作業をしていました。 案の定、時間内で作業は終わらず、私はその旨を伝えるために教授の部屋を訪れました。 そこで教授に言われたのが、私が肝に銘じた、今でも忘れられない言葉です。 その言葉は、「自分の力でやろうとすることも大切だが、人の力を借りること・人に頼ることも大切」という内容のものでした。 私は教授のその言葉で、「自分がやればいい」という考えはとても自分勝手な考えだということに気がつきました。 自分一人でやった結果、質が低かったり、条件を満たせなかったりしては意味がありません。 私にとって「人に頼る」ことは苦手なことでしたが、この件をきっかけに、少しだけ勇気を出して人に助けを求められるようになりました。 なんでもかんでも人に頼ることは正しくないと思いますが、自分一人の力ですべてを行うことも決して正しくはないのだと学びました。 教授に言われた言葉を肝に命じて、これからも適度に人を頼ることができる自分でありたいと思います。

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門松は冥土の旅の一里塚

【漢字】門松は冥土の旅の一里塚 【読み】かどまつはめいどのいちりづか 【意味】めでたい正月には門松を飾るけれど、人生の終わりにまた少し近づいている事でもある。 【例文1】門松は冥土の旅の一里塚だが、ひ孫を見るために長生きする。 【例文2】門松は冥土の旅の一里塚と言わず、残りの人生謳歌する。 【例文3】独り身で門松は冥土の旅の一里塚は不安だ。 門松は冥土の旅の一里塚は正月に例えられる諺です。 一人ひとりに当てはめると誕生日になるのではないかと思います。子どものころは友達や親から誕生日を祝ってもらっていましたが、大人になるとだんだんと門松は冥土の旅の一里塚の思いで、誕生日を迎えるのが嫌になってきます。鏡を見てもしわが増えるたびに門松は冥土の旅の一里塚を思い立たせてくれます。そもそもこの諺はどこから来たのか調べてみると、一休さんからだそうです。狂雲集という詩集に出てくる諺で、老いが近づいてあの世に一歩近づいたよという意味が込められている教えです。若いときはあの世に旅立つなんてあまり気にしませんが、ある程度の年齢になると死が近づいてくるので、門松は冥土の旅の一里塚を毎年気にするようになってきます。しかし、あまり気にしすぎてもかえって辛くなるだけなので、健康でいられれば老いてきてもいいんだと思うようにしています。ニュースなどを見ると昭和の俳優が亡くなっていくのを見て、門松は冥土の旅の一里塚を過ぎたんだなと思ったりもして悲しい気持ちになります。よく永遠の二十歳だとか言う人がいますが、門松は冥土の旅の一里塚を迎えても気持ちだけは若く持ちたいものです。

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一喜一憂

【漢字】一喜一憂 【読み】いっきいちいゆう 【意味】状況の変化で喜んだり落ち込んだりする。またはその場の状況に振り回される。 【例文1】サッカーの試合に一喜一憂する。 【例文2】恋愛は一喜一憂だ。 【例文3】子育ては一喜一憂だ。 恋愛体質の人っていると思います。 年齢関係なく、そういう人はいると思います。 恋人中心に生活が回っている人です。 その人の生活は全て恋人が軸となっています。 それはわたしにはとても愚かに映ります。 恋人の言動に一喜一憂し、恋人が会いたいと言えば他に予定があろうとも恋人に合わせる。 恋人の好みの服装や髪型、メイクに変える。 恋愛するとどんどん自分を失ってしまう人です。 わたしは、恋愛をしてお互い向上していきたいです。 この人と出会ったことで、自分はこうなれた。 この人にもわたしと出会えたことでいい影響を与えたい。お互いこの出会いで成長したい、素敵な思い出を作りたい。と考えます。 お互いの生活を尊重し、見守り、応援し、刺激を受けるようなお付き合いがしたいです。 会う頻度は少なくても気持ちで繋がっている、信頼し合える恋愛こそが至高だと考えるからです。 恋愛体質の人は少しの隙も見逃さず一緒にいたり、連絡を取り合ったりしています。 「一喜一憂」とは、ちょっとした周りの状況の変化で喜んだら落ち込んだりすることです。「一喜」は「喜ぶこと」「一憂」は「落ち込むこと」でこれが合わさっています。これは言い換えると周りの状況に振り回されやすいという意味でもあります。例えば、「サッカー観戦している時に点が入るたびに一喜一憂する。」という使い方と「他人が発した言葉を深く考えすぎてすぐ一喜一憂しないでくれ。」という使い方では捉え方も変わってきます。後者ですとすぐ周りに振り回されるから面倒だと思われているマイナスイメージの時に主に使われます。また、事あるごとに一喜一憂していると、本来の喜ぶべきところ、落ち込むところを見失ってしまいます。ちょっとしたことで一喜一憂するのは悪い事ではありませんが、本人も周りの人も疲れてしまいます。周りにすぐ振り回されるのは自分らしさがないというイメージや、自分に自信がないから周りの状況にすぐ心が揺れ動いてしまう人というイメージを持たれてしまうのも確かです。感情が豊かなことは良いことでもありますので悪いイメージの時に使う言葉という訳でではありません。時と場合によりますが、あまり一喜一憂しない方が自分の為にもなると思います。

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呆気に取られる

【漢字】呆気に取られる 【読み】あっけにとられる 【意味】言葉にならないほど呆れる。 【例文1】毎回彼の言動には呆気に取られる。 【例文2】散らかった部屋に呆気に取られる。 【例文3】釈明会見で開き直り呆気に取られる。 小池都知事のいる希望の党はどこまで票を伸ばすのか注目されていただけに、パリにいることを知ったときは残念な気持ちでした。立憲民主党があとから勢いが出てきて、票を伸ばしていき野党では第一党となりましたが、希望の党の小池知事はその場にはいませんでした。小池都知事はテレビに出ていたときフランスのパリでインタビューを受けていたので、呆気に取られる人が多かったのではないでしょうか。フランスの新聞でも東京にいないでパリに来ていたので呆気に取られたと出ていました。都知事選挙のときは前の舛添元知事があまりにも私用目的で税金を使っていたので、ひんしゅくを買っていただけに小池氏が立候補したときは人気がありました。しかしその後代表を退いて他の人に代表をやらせていたので、そのときも呆気に取られる事態でした。有権者を馬鹿にしてるのではないかと思ったこともあって、きちんと対応していないので今回の衆議院選挙でも有権者から見放されたのではないかと思います。前原氏は希望の党から出るものだと思っていたのが、無所属で出馬していたのでそれを知ったときも呆気に取られました。自民党が大勝してしまったので呆気に取られる選挙でしたが、しばらくは安倍政権が続きそうです。 目の前、あるいはどこかで起こる出来事があまりに衝撃過ぎて言葉を失い呆然と見てしまう事を「呆気に取られる」と表現します。目の当たりにした光景が素晴らしかったり、馬鹿馬鹿しくても自分が想定したものを遥かに凌いでいると、人はただ見とれるだけしか出来なくなります。「息子の突拍子もない発言に、父は呆気に取られた」や「見事なアクロバティック飛行に、誰もが呆気に取られる」という具合に、良い時もそうでない時も範中を越えてしまえばそうなってしまうのです。嬉しい事や喜ばしい事でそうなれれば、何も言う事などありませんが、世の中そう都合良くは出来ていませんので、招かざる衝撃的な事も往々にして起きるのです。「部下に出し抜かれ、呆気に取られる」や「自分のアイデアを我が物顔で紹介する友人に、呆気に取られる」などは全く喜べない、出来れば起きて欲しくない衝撃です。呆気に取られる程の驚きは滅多に起きませんし、そういう状況は思いもしないタイミングでやって来るのです。ある程度身構えていられると、呆然と眺めるだけにはならないでしょうが、こちらが予期せぬ時に突然起きてしまうと、心の準備が出来ていませんので頭の中も真っ白になり、思考が回復するのに時間が掛かってしまうのです。願わくば自分が誰かに呆気に取られるなら嬉しい事でありたいですし、逆にアッと言わせるなら悪い事ではない方でありたいものです。

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目を白黒させる

【漢字】目を白黒させる 【読み】めをしろくろさせる 【意味】思いがけない出来事に目玉を激しく動かし驚く。 【例文1】目の前で衝突事故を目撃して目を白黒させる。 【例文2】会社倒産で目を白黒させる。 【例文3】タイヤがパンクして目を白黒させる。 お盆に帰省しました。母と買い物に行こうと車で出かけたときのことです。 久しぶりに隣町の商店街に寄ったらいつの間にかスーパーダイエーがなくなっていました。実家を離れる前までは安くてポイントをためてよく利用したのに残念です。変わってマックスバリューができようとしています。どちらにしても近くに大きな24時まで営業するスーパーができる事はありがたいです。 そこの跡地で突然エンジンがかからなくなりました。ガソリンは入っています。オイル交換もまだ1ヶ月前に交換したばかりです。私も母も目を白黒させて、オロオロしていましたが、母がJAFは?と聞いてきましたが、加入していなかったです。 ガス欠1回無料という車の保険会社の言葉を思い出して、保険会社に連絡をすると20分ほどで提携整備自動車の方が来てくれました。どうやらバッテリーが切れていたのです。新車で購入したからどこも故障はないはずだと高をくくっていましたが、始めての出来事で勉強になりました。それにしても狭い一般道路で立ち往生しなくてよかったなと思いました。

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