tedukurikotoba (2563)

目を注ぐ

【漢字】目を注ぐ 【読み】めをそそぐ 【意味】興味を持って注目する。 【例文1】新人の彼の仕事ぶりは真面目で目を注ぐ。 【例文2】彼女の容姿に目を注ぐ。 【例文3】一時審査で目を注ぐ。 最近ある世の中のサイクルに気が付きました。有能な人は有能な人へ目を注ぐということです。しかもその循環は年が過ぎても繰り返されるということです。世の中には才能ある優秀な人が沢山いると思うのだが、なぜ彼らは人よりも一見同じ事をしているようでも前へ、上へ早く辿り着いてしまうのだろうか?色々と観察しているうちに共通する事が見えてきました。優秀な人は周りの人に嫉妬して競争から蹴り落とそうとせず、色々な事について目を注いでいるということです。分かりやすく言うと、優秀な人ほど物事を深く洞察し、その良し悪しを見極める制度が高く、そして精度の高いものはより抽出してまた目を注ぐのです。要するに、優秀な人は優秀な眼を持っており、優秀な人や物を埋もれている物事の中から引っ張り上げる力が高いのです。となると、優秀な人は優秀な人に引っ張られ、その引っ張られた人はまた他の優秀な人や物事を引っ張り上げる連鎖が起こります。そしてそれは永遠にループするのです。優秀なレベル、高いレベルに行きたいのなら、自分が優秀になって、じっくりと観察している優秀な人の眼に留まる、目が注がれるような人間に名たほうが、自分が思い描く出世や成功への近道になるであろうと思うのです。

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耳を揃える

【漢字】耳を揃える 【読み】みみをそろえる 【意味】必要な金額を全額用意する。 【例文1】貸した金を耳を揃えて返してもらおうか。 【例文2】全額耳を揃えて返す。 【例文3】借りた金を耳を揃える。 耳を揃えるとは借りたお金を全額返すことです。 よくテレビドラマで、借金の取り立て人が、お金を借りている人に対して、 「貸した金を今日中に耳を揃えて返してもらおうか」 また返す側として「耳を揃えて返してやるよ」という捨てゼリフ的なシーンを目にします。 親しい交友関係で使う言葉にはふさわしくないと思います。 私は基本お金の貸し借りは少額でも一切しません。私の知り合いや親せきのなかでもです。というのも一度私が席を立った時に座敷に残った二人が私のバックをあさっていました。問いただしたらお金を抜こうとしたと白状しましたので、人は信じないタイプです。今でも年に二回くらいはその時の一人と会っていますが、千円たりとも貸すことはありません。身内の衝撃的な事件に出くわしたのもお金を貸さないきっかけです。伯父が信用していた職場の同僚に10万円を二回合計20万円を用立ててあげたそうです。信用していただけに借用書はありません。人がよかった叔父は半年待ちました。伯父の奥さんがしびれを切らして耳を揃えて返してもらうべく家まで行ったそうだが、借用書がないと知らん顔されて、初めから返す気がないことに気付ても後の祭りでした。

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日和見

【漢字】日和見 【読み】ひよりみ 【意味】事の成り行きを見て有利な方に付く。 【例文1】どちらの会社と契約するかしばらく日和見する。 【例文2】就職先を日和見する。 【例文3】日和見をして決める。 日和見とは有利な方につこうと事の成り行きをうかがうことです。 まさに私がその性格です。 中学校にあがると周囲も気になります。特に女子はグループを作って行動しますので最初に失敗すると1年間楽しく過ごせません。小学校の時のクラスがそうでしたから、身をもって体験しました。だいたい目立つリーダー核がクラス替えで4組に分かれても各クラスに一人はいるものです。わたしはリーダーになりそうな女子が検討つきましたので、リーダーと仲良くなるために自分からよろしくねと声をかけて初日は行動しました。リーダーと行動するこの作戦ででわたしが仲間外れに遭うことはなかったです。 高校生になるとみんながアルバイトを始めました。夏休みは海の家がとても人気らしく私もアルバイトした事ないし、何かしてみたいなと思っていたところ、クラスメイトからコールセンターに誘われました。地味な仕事だけど時給がいいそうです。しかし、してみたいのは海の家のアルバイトです。話を聞くといろんな人と友達になれてナンパもされて楽しそう。結果、夏しかできない海のアルバイトを選びました。知り合いも増えて初めてお給料ももらえて楽しかった経験です。

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腹の虫が治まらない

【漢字】腹の虫が治まらない 【読み】はらのむしがおさまらない 【意味】激しい怒りがこみ上げてくる。 【例文1】上級生に恐喝されて腹の虫が治まらない。 【例文2】自転車を盗まれ腹の虫が治まらない。 【例文3】ひとこと言ってやらないと虫が治まらない。 親の仕事の関係で海外の高校を卒業したあと、日本に帰国することになりました。 趣味でやっていたことを本格的に学びたいと思っていたので、日本の学校に進学することにしました。 学校についての質問とか、体験入学の申し込みとかは、全部海外からネットで行っていました。 だから、広報担当者とか事務の人にメールを見られることになります。 私がどこの国にいるのか、親が何人なのかなど、当然ですが全部知られていました。 入学してから、とんでもなくびっくりしました。 何と、二年生たちが私の名前を知っていて、「〇〇さんだよね!?知ってるよー」って声をかけてきたんです。 事情を聞いたら、広報の人が私の問い合わせメールを学校の生徒に見せてしまって、フルネームや国の名前など全部教えてしまったのだそうです。 私はプライバシーとかすごく気にするほうなので、海外にいたときも、友達が私が写った写真をSNSに載せてしまったら、消してもらっていたほどでした。 なのにその学校では、ブログに私の顔が大きく写った写真を勝手に載せるし、人のメールを勝手に生徒に見せるし、非常識だなと感じました。 今でもその広報の人にされたことは、腹の虫が治まらないといった思いです。

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天高く馬肥ゆる秋

【漢字】天高く馬肥ゆる秋 【読み】てんたかくうまこゆるあき 【意味】中国の漢語より澄み切った空に下で馬が食欲を増し肥えていく様子。秋になり農家が収穫の時期を迎えると、その収穫物を肥えた馬が狙ってくるから注意せよという意味。現在は晴れた秋空の下で行楽を楽しむ時にも使う。 【例文1】天高く馬肥ゆる秋は食べ盛りの息子の食欲が止まらない。 【例文2】天高く馬肥ゆる秋は体重が増す。 【例文3】天高く馬肥ゆる秋は過ごしやすい。 秋になると毎年のように「天高く馬肥ゆる秋 」という言葉を目にしたり耳にしたりするものです。 「今年も天高く馬肥ゆる秋、食欲の秋になりました」といった使われ方をします。「厳しい暑さの夏が去り、さわやかな気候の秋になったから、食欲が増す」と言うのが、その意味でしょう。 私の場合、どんな猛暑でも食欲が落ちることはありませんが、それでも確かに秋になると、食べものがよりおいしく感じられるものです。また、秋は収穫のシーズンですから、新米を始め、さまざまな秋の味覚が出回ります。多くの人が食欲旺盛になることは間違いありません。 ところで、この言葉を聞くと、抜けるような青空の下、牧場で馬がおいしそうに草を食んでいる、いかにものんびりした風景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。気候は良くなり食べものもおいしいという、平和なイメージが、この言葉にはあるはずです。 ところが、この言葉の出自を見ると、そんな平和な話ではまったくありません。昔の中国の本に書かれた言葉が、その語源となっているのですが、「馬肥ゆる」の意味が今の我々の解釈とはまるで違うのです。 もともとの意味は、「秋になると、たくさんエサを食べてすっかりたくましくなった馬に乗って、北方から他民族が攻めてくるから用心しなければならない」 と人々を警戒させるために発せられた言葉なのです。

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