tedukurikotoba (2563)

目を通す

【漢字】目を通す 【読み】めをとおす 【意味】全体をささっと一通り見るだけ。目上の人には使わない。 【例文1】書類に目を通す。 【例文2】新聞にざっと目を通す。 【例文3】この資料に目を通しとくように。 出荷をするとき会社が検査をしないでバイトに印鑑を押させるだけのニュースを見ましたが、今に始まったことでなく何十年も前から書類に目を通すだけだったようです。企業からすれば全数検査をするのが当たり前ですが、特に問題がなければ出荷を早めるために検査しないで出してしまうことがあります。理由は検査をしていたら会社が赤字になってしまうからです。品質管理の検査は不良品が出なければ抜き取り検査でもいいことになっています。しかしながら1個でも不良品が出た場合は、全数検査をするのが義務付けられている商品もあります。人命にかかわる車なら尚更で、それを検査しないでバイトに書類を任せて印鑑を押させているとなると、やはり問題が大きかったようです。どこの会社でもというと御幣があるかもしれませんが、全数検査する会社というのは少ないです。流れ作業で行えばどこかで異変を感じるわけですから、出荷前に不良品が見つかることもあります。検査しても不良品が見つからず、出荷して販売してから不良品が見つかることもあります。いちいち検査していたらやってられないというのが、正直なところでしょう。ニュースでいろんな会社が検査していないのが問題視されていますが、昔からそうしたことはあって、書類に目を通すだけという会社は後を絶たないのです。

Continue reading...

冥利に尽きる

【漢字】冥利に尽きる 【読み】みょうりにつきる 【意味】これ以上の幸せはないと思う。 【例文1】家族が健康で仲良く暮らすのが冥利に尽きる。 【例文2】子どもの幸せが親の冥利に尽きる。 【例文3】家族からのサプライズプレゼントが冥利に尽きる。 もう子どもたちは大きくなりました。 1人は自立しているし、1人は大学生で自分の世界の中で生きています。 これまでいろいろなことがあった子育て、でもいくつになってもこの子たちはわたしの子どもであり、この子たちがいくつになろうが、わたしの育児は静かに続いていきます。 一緒に共有する時間もぐんと減り、寂しい反面、嬉しくもあります。子どもたちがお金に困らず健康で楽しい人生を歩いてくれたらいいなぁと願っています。 数年前、まだ子どもたちがうちにいた頃、子どもたちにサプライズをされたことがあります。 それは母親冥利に尽きる出来事で、一生の思い出です。 お母さんとなってからは自分の誕生日を祝ってもらうことも少なくなり、ケーキを買うのも自分だし、ご馳走の準備をするのも、片付けをするのも自分なので、いつの間にか自分の誕生日はスルーしていました。 その度に子どもたちからは「ケーキぐらい買いなよ」などと言われて来たけど買いに行くのも家族のためならできるけど、結構面倒なんだよなぁ・・・などと思いながら「お母さんはダイエット!」とごまかしていました。 ある誕生日。仕事を終え帰宅するとケーキにローソクの灯りの中 Happy Birthdayの歌で迎えられました。 子どもたちでホールケーキを予約して、学校帰りに取りに行き、美味しいと評判のピザを買って来てくれており、食卓の準備も済んでいました。誕生日プレゼントは大好きなキャラクターのグッズでした。 こんな嬉しい誕生日はなく、母親冥利に尽きるサプライズでした。

Continue reading...

腹を固める

【漢字】腹を固める 【読み】はらをかためる 【意味】決断する。覚悟を決める。 【例文1】親元を出て働くと腹を固める。 【例文2】転職すると 【例文3】今夜彼女にプロポーズをすると腹を固める。 「腹を固める」という言葉は覚悟を決める・決心するという意味を持つのです。 人生において腹を固めなければいけない時は非常に多いと思います。 そもそも、何故「腹を固める」という事が覚悟する・決心するという意味合いになるのでしょうか。同義の言葉に「腹をくくる」というものがありますが、こちらは着ているものの帯を締め直すというイメージでなんとなく腑に落ちるかと思います。「腹を固める」というのも同じ意味からきているのかもしれませんが、私個人としては「お腹に力を入れる」という方がしっくりきます。人間の身体には「丹田」という部位(お臍の少し下の辺り)がありますが、ここが人間の気の中心部分であり、それを鍛える事によってメンタルが強くなるという説があります。本当かどうかは諸説ありますが、人生の只中には、なかなか決断しづらい事や、自分ではどうしようもない事も多々あるかと思います。そういう時は「腹を固める」事を意識し、丹田を鍛え、「腹を固める」事を意識するのも良いのかもしれませんね。「腹を固めた」人生は、きっとちょっとやそっとの荒波にも負ける事なく、自分の力で道を切り開いていく事にも繋がっていくのではないでしょうか。 友人は昨年40歳になりました。 友人は母子家庭で母ひとり子3人の肝っ玉母ちゃんです。 上の子二人は就職し、上京しています。 昨年、下の子が東京の大学に行きたいと言い、仕送りをするより一緒に上京しちゃえ!と40歳にして上京する腹を固めるのでした。 生まれ育った関西から40歳で上京するなんて、なんというフットワークの軽さなんだとこちらが心配になるぐらいでした。 彼女は周囲の心配をよそにそれをやって除けました。 仕事はどうするの?長年勤めた会社でしょ?・・・でも昇給もないし、辞め時だったんだわ!とポジティブ。 いや、もう40なんだからそうなかなか簡単に再就職なんてできないよ?・・・大阪よりは東京の方が求人多いねんで!と前向き。 よし、そこまで腹を固めるのなら応援するしかない。 同じ歳のおばさんとして、まあ確かに世帯を二つ持つよりは上の子供たちも東京にいるわけだし、理にかなっているのですが、その決断を下せる勇気がすごいと思います。わたしならなかなか慣れ親しんだところから40を過ぎて出ようという気にはなれないし、食事や環境の変化は精神的にも肉体的にも堪えます。 パワフルで変化も楽しめるポジティブな友人が逞しくもあり、羨ましいと感じました。 彼女はとても楽しい毎日を送っているようです。

Continue reading...

天は自ら助くる者を助く

【漢字】天は自ら助くる者を助く 【読み】てんはみずからたすくるものをたすく 【意味】自ら努力している人は幸運が訪れる。 【例文1】天は自ら助くる者を助くと信じて受験に挑む。 【例文2】天は自ら助くる者を助くと信じる。 【例文3】勉学に励み、天は自ら助くる者を助くで学費が免除になる。 私は今までに何度も、「天は自ら助くる者を助く」だと思ったことがあります。 自力本願で物事に取り組まないと、何事も上手く行かないし、チャンスもやってきにくいような気がします。 誰かの助言によって自分が行動する場合でも、結果が上手くいかなくてもそれを他人にせいにするのは間違いです。 誰かに言われた通りにやってしまうのは、ただの子どもの使いと同じです。 誰かに助言をもらったとしても、やはり最終的にどうするかは自分で決めないといけません。 それは自分の行動に責任を持つということでもあります。 私は子どもの時に、親に似たような経験をしたことがありました。 きっかけは親に言われてやったことなのですが、それが上手くいかずに親のせいにしてしまいました。 今考えれば、とても幼稚な考えだったのですが、このことで親に叱られてしまい、それ以来は何でも自分で決断するようにしています。 人生は自分が諦めたらそこで終わりです。 「天は自ら助くる者を助く」の言葉通り、自分で努力することを忘れなければ、チャンスは必ずやってくると思います。 人は物事がうまくいかなくなると、自分の人生が上手くいかないことを誰かや、世の中のせいにしてしまいがちです。 自分もそれを反省し、「天は自ら助くる者を助く」の気持ちを常に持ち続けたいと思っています。

Continue reading...

正直の頭に神宿る

【漢字】正直の頭に神宿る 【読み】しょうじきのこうべにかみやどる 【意味】正直に生きる者には必ず天の助けがある。 【例文1】彼女は素直で明るいので、周りの人がいつも正直の頭に神宿って過ご す。 【例文2】素直になれば正直の頭に神宿るんだよ。 【例文3】近所同士助け合って正直の頭に神宿る。 「正直の頭に神宿る」の意味を辞書で調べると、正直に生きる人には神のご加護がある、神様が見守ってくださるとあります。正直でいることの大切さを教えてくれる、子どもたちに一番に知ってほしいことわざでもあります。一方で、「正直者は馬鹿を見る」、「馬鹿正直」など、正直であることをからかうようなことわざが存在するのも事実です。しかも「馬鹿」という言葉は子どもが好んで使う言葉です。 まだ幼い子どもがこちらのことわざを先に覚えてしまったら大変です。実際、社会に出ると正直であることがバカらしく思えるようなことが多くあるのも事実です。昨今のニュースを見ていても、日本を代表する一流企業による不正問題が多発しています。しかしやはり不正直であったがゆえに、公の前で謝罪し会社の信頼を失うという結果を招いています。やはり神様は見ていらっしゃるのです。「正直の頭に神宿る」を常に心に留め、自分の行い、思い込んでいることが本当に正しいことなのか常に判断しなければならないということを思い知らされます。一流、三流も関係ない。たとえバカがついても正直に生きることが大切なのであり、そうすれば、自然と神様が正しい方向へ導いて下さるのだと信じていきたいです。

Continue reading...