tedukurikotoba (2563)

芽を吹く

【漢字】芽を吹く 【読み】めをふく 【意味】希望が見えてくる。 【例文1】進路が芽を吹く。 【例文2】婚活が芽を吹く。 【例文3】いつか芽を吹く事を信じて。 長年仕事をしていれば、いつかは新人の教育係に任命されることもあるかもしれません。そうしたとき、「どのように教えれば良いのだろう」と悩む人もいると思います。 分かり切っていることですが、新人は『その仕事のことを何も知らない人』です。新卒はもちろんそうですし、中途入社の人でも同様のことが言えます。仮に「以前はプログラマーをやっていたので、この会社でもプログラマーとして充分に活躍できます」と豪語している中途入社の人であれ、『その会社の仕事』はやったことが無いのです。そのため教育係の人は、たとえ新人が新卒でも中途入社の人でも「どのように教えれば相手に理解してもらえるか」をきちんと考えることが必要でしょう。考えることは大変な作業ではありますが、この努力は大事だと思います。 なにせ世の中には、相手が新人であれ中堅であれ「相手に対してどう教えれば良いか」を考えずに仕事を教える人もいます。そうした人から教えられたとしたら、教えられた側はなかなか仕事を覚えられないことでしょう。ですから「どのように教えれば相手に理解してもらえるか」を考えながら教育を行った方が、新人が仕事を覚えるスピードも早くなると言えます。それに「どのように教えれば相手に理解してもらえるか」を考えた方が、新人のためにもなりますし、何より新人が仕事をできるようになるたびに、自分の努力が芽を吹くところを見れるのです。きっと達成感を味わえることでしょう。

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見るに堪えない

【漢字】見るに堪えない 【読み】みるにたえない 【意味】みじめ過ぎて見ていられない。 【例文1】老けて込んで見るに堪えない。 【例文2】会社が倒産して見るに堪えない姿になる。 【例文3】30キロ太って見るに堪えない。 子どもは喧嘩をしますが、子どもの喧嘩の方があっさりしていると思います。そのあと仲直りして、また仲良く遊んでいます。子どもの喧嘩とはそういう育って開く中での過程かも知れません。しかしです。これが大人の喧嘩になったら見るに堪えないものになります。聞くところによると、ずるいというか、陰険と言うか、大人が喧嘩をしたあとは例えば力の弱い方が仲間はずれにされます。口を聞いてもらえない。持ち物を捨てられる。酷いことはコーヒーに下剤を入れたなどの話も聞いたことがあります。見るに堪えないことです。どうしてこんなに陰険になれるのでしょうか?喧嘩したあとはスッキリと仲直り出来ないのでしょうか。だいたい大人は陰険です。 子どものような純粋な心を持ちあわせていません。喧嘩が時に殺人事件まで発展することもあります。どうしてこんな見るに堪えないことになってしまうのでしょうか。殺人を犯す前にもっと冷静に考えることが出来なかったのでしょうか。戦前戦後はみんなが食べることで精一杯でした。今では世の中に物があふれかえり、裕福な生活をみんなができるようになりました。このような時代だからこそ見るに堪えない事件が頻発しているのではないでしょうか。

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張り子の虎

【漢字】張り子の虎 【読み】はりこにとら 【意味】竹や和紙の型で空洞になった胴体とは別に頭が動く虎の縁起物。実際使われるのは人が言うことにただうなずくだけの人や能力もないのに威張る者をいう。 【例文1】友人の愚痴を張り子の虎で聞く。 【例文2】口ばかりで張り子の虎。 【例文3】なに聞いても張り子の虎。 張り子の虎は首が動くおもちゃのようですが、存在は知っていますが、実物をいつ見たか覚えていません。 縁起物で、端午の節句の飾りとされたり、またお正月にも適しているようです。 わが子の健やかな健康を祈願する意味があるだけでなく、戦勝、魔除けの意味もあることから商家では大切に飾られていたようです。 しかし正直に言うと、本当に飾っている家があるのかと思ってしまうのです。 首が動く様子が面白いから人気があると、張り子の虎の通販会社が勝手に言ってるだけでは、と勘繰ってしまいます。 というのも今の時代、お雛様でさえ勝手に人数を制限され、せいぜい男雛女雛の二体だけがガラスケースに入って売られています。 もちろん勢ぞろいのお雛様の飾りもありますが、端午の節句はお雛様ほどの派手さがなく、規模もこじんまりとしています。 勝手な見解ですが、今のご時世に兜さえない家も多いでしょうし、張り子の虎がどこの家にあるのでしょうか。 間違いなく昔に比べると、存在感が薄くなっていると思われる張り子の虎です。 ところが、この考えが半分正解で、残り半分は間違っていることを知りました。 そもそも張り子の虎は、住む地域によっては知らない人がいてもおかしくないようです。 たとえば関西では端午の節句にそれを贈る習慣があるようですが、関東では知らない人が多いということでした。 私は関西にも関東にも住んだことがありませんが、一度しっかり、張り子の虎を見てみたいものです。

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鉄面皮

【漢字】鉄面皮 【読み】てつめんぴ 【意味】面の皮が鉄でできているような恥知らずで厚かましい者。 【例文1】鉄面皮な男。 【例文2】鉄面皮な常連客。 【例文3】無神経で鉄面皮だ。 「鉄面皮」という言葉は簡単に言うと、面が鉄のように厚いことから、厚顔無恥という言葉とほぼ同じ意味を持っていると言えます。一般的には恥ずかしいと感じることについて何も思わないという状態を指しており、いい意味ではないと言えます。鉄面皮の意味自体はあまり良いとは言えないものの、実際に鉄面皮の人がいれば、その人は幸せな人だと言えると思うのです。一般の人が感じるような恥ずかしさの感覚がないということなので、他の人ならば躊躇してしまうようなことでも平気でできてしまうことがあるわけですから、それによって得をするケースがあるはずなのです。それに鉄面皮の人は自分への周りの評価とかが気にならない人でもあると思うので、常に他人の顔色をうかがって生きる必要がなく、生きたいように生きられている状態と言えて、それは幸せと評価しても良いのではないでしょうか?ある意味鈍感という言い方もできるかと思いますが、そういうマイナスのイメージのある言葉がぴったりな人の方が、実はその人の主観の面で言えば幸せと感じられることもよくあるのではないか?と思います。そういう意味では、決して悪い言葉とも言えない可能性もあります。 当たり前のようですが、恥を恥と思わないような人にはならない方が良いです。鉄面皮のような人にならない方が身のためになるとも言えます。なぜなら、恥を恥だと思わないような人になってしまうと、自分の周りから人が離れていってしまうからです。特に「恥を恥だと理解している人」は、すぐに自分から離れていってしまうことでしょう。 ですが恐らくそれでも、自分の周りにいてくれる人はいます。しかしどんな人がいてくれるかと言えば、もちろん自分と同様の恥知らずな人たちです。なにせ恥を恥だと思っている人は、離れていきますからね。そのため自然と、鉄面皮のような人たちしか、自分の周りには残されないのです。きっとそのような人たちと一緒に過ごす時間は、とても楽しいものでしょう。ですがいつか「恥を恥」と理解できるようになったとき、過去を思い返してみれば、恥ずかしい記憶ばかりが蘇ることが想像にたやすいです。きっと嫌な気持ちになるでしょう。 とはいっても、一体どんなことが『恥』と言えるのか、分からないかもしれません。しかしこういうのは、自分で答えを見つけていくものです。難しいですが「あの人はよくあんなことが出来るな」と感じるようなことがあれば、それはもしかすると『恥』と言える行為かもしれませんね。

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小の虫を殺して大の虫を助ける

【漢字】小の虫を殺して大の虫を助ける 【読み】しょうのむしをころしてだいのむしをたすける 【意味】重要なものを守るためには小さなことを犠牲にするのも仕方ない。 【例文1】家族を養っていくためには体裁を考えてられない。小の虫を殺して大の虫を助ける。 【例文2】生活するには身なりやプライドを捨て小の虫を殺して大の虫を助ける。 【例文3】試合に勝つために小の虫を殺して大の虫を助ける。 植木をしているとき花がたくさん咲いたのですが、小さな花がなかなか咲かずにいました。放置していたら小さな花はそのままですし、大きな花もだんだんと枯れてきてしまいました。この場合どちらかを犠牲にしなければならなかったのですが、大きな花が咲くときに小さな花が邪魔して養分を取りすぎていたことがわかりました。そこで大きな花を丈夫に育てるために小さな花はカットしたところ、大きな花は枯れずにしばらく咲いていてくれました。小の虫を殺して大の虫を助ける気分でした。品集改良を行うときも、小の虫を殺して大の虫を助けることをしています。品評会に出す金魚の繁殖をテレビで見ていたときに、よりきれいな金魚を育てるために稚魚の段階で小の虫を殺して大の虫を助けることをしていたのです。生きてる稚魚を捨てて、将来きれいにないそうな金魚だけ助けてるので、裏側を見てしまうと残酷ですが、品種改良のときは劣ってるのを犠牲にするんだなと思いました。魚の養殖場でも果物畑でも育てるときに小の虫を殺して大の虫を助けることをして、より丈夫でしっかりしたものだけを残すようにしています。何かを育てるときというのは犠牲になるものがあって仕方のないことなんだなと思いました。

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