tedukurikotoba (2563)

胸襟を開く

【漢字】胸襟を開く 【読み】きょうきんをひらく 【意味】胸に秘めている事を口に出す。 【例文1】懇親会で先輩と胸襟を開いて語る。 【例文2】不満を上司に胸襟を開く。 年齢を重ねて行くうちに、胸襟を開いて話をすることが難しくなってきているように感じます。 人間関係の難しさは年を追うごとに感じるようになります。 子どもの頃は友達がたくさん作って、多い方が良いとも思っていました。 特に20代前半までは友人と遊ぶことの方が優先していたような気がします。 その頃は何でも悩みを友人に打ち明けていました。 今から思えば、まさに胸襟を開いて、悩みを話していたと思います。 同じように友人の悩みも多く聞きました。 お互いが胸襟を開いて話ができることが嬉しくもあり、さらに深い友情へと繋がっていくような気がしました。 しかし、30歳を過ぎて、それぞれの生活環境が変わっていくと同時に、徐々に友人関係も薄れていきました。 新たな環境で新しい友人もたくさんできました。 友人との関係は良いことばかりではありません。 時には嫌な思いをすることもあります。 しかし、真の友情を一生涯続けていける関係はやはり特別な物があると思います。 表面上は友人でも、悩みを打ち明けてもそれを理解してもらえない人もいました。 胸襟を開いてもそれが一方通行に終わってしまう人もいました。 それはとても悲しいことですが、伝わらないのですから仕方がありません。 無理に友人を続けるのが難しくなった人とは、必然的に疎遠になっていきます。 生涯の親友を得ることは、意外と難しいことなのかもしれません。

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神も仏もない

【漢字】神も仏もない 【読み】かみもほとけもない 【意味】苦難の中、世を嘆く言葉。 【例文1】災害で家も友人も失い神も仏もない。 【例文2】生涯独り身で神も仏もない。 神も仏もないとは世の中の無情を嘆く言葉です。 困難ばかりにぶち当たる時などに神も仏もないと嘆いたりするのではないでしょうか? 最近で言えば九州福岡での集中豪雨です。テレビでの報道しか見ていませんが、家族を失い、家も半壊、物も使い物にならず神も仏もないのかと涙ながらにインタビューに答えていた年配男性がいました。見ているだけでもいたたまれない状況でした。 犯罪に巻き込まれて命を落とすという事件もそうです。 何の落ち度もない人が殺されて一方で凶悪犯人が捕まらない、未解決事件や時効になった事件があるのは事実です。本当に神も仏もないと思いました。 会社の知り合いに災難続きの人生を送っている者がいます。30年間彼女無し、勤めていた会社をリストラされて実家に戻り今は引きこもり状態。祖母が亡くなったのをきっかけに引きこもりから抜け出そうと前に進んでいるそうです。早く職が見つかるように私も友人に声をかけて求人を聞いています。世の中は神も仏もない事ばかりではないと応援しています。

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一心不乱

【漢字】一心不乱 【読み】いっしんふらん 【意味】脇目もふらずに集中する。 【例文1】周囲に目もくれず一心不乱で読書する。 【例文2】一心不乱に受験勉強をする。 私は何かをやる時に、できるだけ集中して、一心不乱に行いたいものだと思っています。 しかし、時にはなかなか目の前のことに集中できないこともあります。 私は学生時代に武道をやっていたこともあり、その時に友人が言っていた「心技体」という言葉を時々思い出します。 心と技と体が一つになった時、予想通り、あるいは予想以上に力を発揮することができるのだということです。 一心不乱も同じようなことではないかと思っています。 心が乱れないためには、体や技も磨かなければなりません。 体を整えるためには、やはり睡眠が大切だと日々実感しています。 寝不足の日はどうしても疲労が体に残ってしまい、意識も集中しにくくなってしまいます。 パフォーマンス力を高めていくためにも、まずは十分な睡眠を摂ることが重要だと思います。 技の部分は日頃の訓練の積み重ねが重要です。 気持ちだけで何とかなることは、ほとんどないと言っても良いかもしれません。 やはり、訓練は経験の積み重ねですし、それが自信にも繋がっていきます。 心を安定させていくためにも、経験という自信が必要です。 一心不乱になるためにも、一朝一夕では難しい部分もあります。 やはり、日頃の習慣や訓練がいざという時に、集中力を発揮できるようになると思います。

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油を売る

【漢字】油を売る 【読み】あぶらをうる 【意味】何かをしなければならないのに一時的に休息したり他の事をする。 【例文1】喫茶店で油を売る。 【例文2】買い物の帰りに公園で油を売る。 油を売るという意味は、サボっていたり、どこかで無駄に世間話をしていたりといった光景が目に浮かびます。 しかし、もともとの意味は今のように良くないことではなかったようです。 油売りが油を売るために、必死に世間話をしていたことから考えると、営業マンや接客業などが、仕事のために世間話をするのを思い浮かべてしまいます。 中には人と会話をするのが好きで、それがきっかけで仕事をしている人もいます。 しかし、度が過ぎてしまい、商売そっちのけで話し込んでしまうのは、やはり今で言うただ油を売っているだけになってしまうかもしれません。 油を売るというあまり良くないとも思われる行為も、もしかしたら別のメリットがあるのかもしれません。 油を売って世間話をしている主婦同士は、それで日頃のストレスを解消できているかもしれません。 また、無駄な世間話が発展して、思わぬ良いアイデアが浮かぶこともあります。 無駄話が必ずしも悪いことばかりとは限らないと思います。 油を売るとは少し意味が違うかもしれませんが、一人でいてもつい無駄な時間を過ごしてテレビを見てしまうことがあります。 しかし、時にはテレビ番組の中で有益な情報を伝えている場合があります。 無駄に油を売ったとしても、何らかの利益をもたらしていることも多いのではないかと思います。 「油を売る」とは、人目を盗んで仕事中に怠けることを意味します。この由来は江戸時代の「油売り」という仕事からきていて、江戸時代の油売りは一軒一軒訪問販売をしていて柄杓を使い桶からお客の容器に移すという売り方をしていました。油は粘度が高いためなかなか容器から容器に移すことができず時間がかかっていました。その間の時間を繋ぐためにお客と世間話などをしている様子が決して仕事をサボっているのではないのですが周囲から見れば仕事中に雑談をしているのが怠けているように見えたことから油を売るは仕事の合間にサボるという意味になりました。 使い方として「油を売っている間に夕方になってしまった。」「油を売っていないで早く仕事に戻りなさい。」といった使い方をします。 私もよく仕事中に仕事仲間と喋っていると仕事内容の話であっても会話の内容が聞こえない周りから見れば雑談をしているように見られよく「おい!油を売るな!」と言われたことがあります。決して油を売っているつもりはなくても周りからしたら怠けているように見られると良くは思われません。時と場合を考えメリハリをつけるようにすることで油を売っていると思われることは少なくなりますので油を売るなと言われないような行動をとるようにしましょう。 同じ部署にいつも暇そうな同僚が二人います。 Aさんはいつも定時ギリギリに出社して、あわよくば早退したがり、たまに上長に「最近多いと思うんだけど!」と怒られています。 ちなみに40は確実に過ぎているおっさんです。 しょっちゅうトイレや給湯室に行き油を売る。 11時30分頃にはさっさとお昼に行き、定時には誰よりも早く帰ります。 あまり仕事を任されていないのだろうなぁ・・・と気の毒になります。 でもAはそれに関してなんとも思っていないようです。 Bさんはいつも社内を徘徊し油を売ることに精を出しています。 たまにB宛に電話が入ると本当に困ります。 いつも独り言を言い、ちょっと仕事が立て込むと大げさに忙しがります。それはそれは大きなため息をついたり・・・ そのくせ油を売ることは忘れません。 Bは無駄な動きがとても多いです。 コピーを取る回数も部内で一番多く、シュレッダーも多く利用しています。 恐らくミスプリントが多いのだと思います。 早く異動になってくれないかな?と思います。 目障りだし、耳障りだし、存在がもう邪魔です。 二人ともいいおっさんなのに、きちんと仕事ができなくても大企業で年収いくらもらってんだよ。と、絶対わたしより多くもらっているので悔しくなります。

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目を見張る

【漢字】目を見張る 【読み】めをみはる 【意味】目を大きく開いて驚いたり感心する。 【例文1】彼女の努力は目を見張る。 【例文2】母の料理は目を見張るものがある。 私は昔、ブラウン管の画質の悪いテレビを使っていました。 その頃の私は、テレビなんて映りさえすれば良いと思い、画質の悪い安いテレビを使っていたのです。 ですがその後、画質がはるかに良いハイビジョンテレビが発売されました。 家電量販店でそのハイビジョンテレビの画質を初めて見た時、私は度肝を抜かれたのです。 私が使っているテレビと違って、細かい所まではっきりと見え、色も鮮やかで、これが同じテレビの画質かと驚いてしまいました。 目を見張るほどきれいなハイビジョンテレビに魅了され、私はその場でこのテレビを買ってしまったのです。 それから私は家で、このテレビを見まくりました。 ドラマを見ても、スポーツを見てもきれいで、何時間でも飽きずに見る事が出来ました。 そんなハイビジョンテレビ美しさに驚かされてから、大分年月が経った頃、今度は4Kテレビが発売されたのです。 私は気になり、また家電量販店に行って、4Kテレビの画質を見たのです。 ハイビジョンテレビでも十分きれいだと思っていたのですが、4Kテレビの画質は目を見張るほど美しく、ハイビジョンテレビの美しさのレベルをはるかに超えていました。 それでまたもや私は、この4Kテレビを買ってしまったのです。 時代が変わる毎にテレビは目を見張るほど画質が良くなり、今後更に画質の良いテレビが出て来るのではと思うと、胸を躍らせずにはいられません。

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