tedukurikotoba (2563)

面従腹背

【漢字】面従腹背 【読み】めんじゅうふくはい 【意味】表向きだけ従ったフリして内心は反抗している。 【例文1】うわべだけの付き合いで面従腹背だ。 【例文2】会社を出れば面従腹背だ。 前川喜平前文科事務次官が座右の銘であると言っていた「面従腹背」この意味は、上のものに従っているのはうわべだけで内心では従っていないことを言います。語源として「面従」は人の前では媚びて従うこと、「腹」が心の中、「背」が背くこととなっています。 使い方としては、「彼は会社の中では面従腹背している。」「最近は面従腹背している若者が多い。」などといった使い方をします。 私も仕事をしていて上司はたくさんいますが、全員のことを心から慕っているわけではありません。もちろん慕っていないからといって上司に刃向かうわけにはいきませんので面従腹背しています。上司は部下のことを全く考えてくれていない人もいます。やはり人間的な魅力も必要でそれがあるからこそ信頼につながり「この人の為にも頑張りたい」と思え仕事への取り組みも変わってくるのだと思います。 面従腹背する側もされる側もそれなりの問題があり、それはどちらが悪いというわけでもなく、気持ち次第で変わってくるものでもあります。今後私自身も今の仕事を続けていけばいずれは上司になる可能性もあります。その時は一緒に働く人たちから面従腹背されないような人間でいたいと心から思います。

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身を砕く

【漢字】身を砕く 【読み】みをくだく 【意味】大変な苦労をする。 【例文1】借金だらけで身を砕く。 【例文2】経営難で身を砕く。 プロレベルになると体格に恵まれている人もいるので、元々そういう素質のある人だったのではないかと思うこともありますけど、実は身を砕くほどの努力を裏で行っています。家の近くにプロレスの道場があるのですが、夜になると遅くまでジョギングをして河川敷をずっと走っています。しばらくすると今度は道場の方で体を鍛えているのです。それを見たとき身を砕いているなと感じました。普通の人だと仕事から帰ってきて、食事したり風呂に入ったあとは寝てしまいますが、プロのスポーツ選手になるとみんなが寝るころになってもう一段メニューをこなしていきます。1日で普通の人の2倍の時間を生きている感じです。当然睡眠時間も短く3時間ぐらいしか寝てないようで、朝になるとまた河川敷でジョギングを始めています。一流の選手になると身を砕くのは当たり前かのごとくトレーニングに励むものですね。とてもじゃないけど真似できません。それゆえにみんなが尊敬する人に成長していくんだなと思いました。身を砕くほどの努力は無理をしろという訳でもないので、自分ができる範囲のことを身を砕きながら毎日生きていくことで、少しでも凡人から非凡な人に成長していけたらいいなと思います。

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半信半疑

【漢字】半信半疑 【読み】はんしんはんぎ 【意味】半分は信じるが半分は疑っている。 【例文1】友人の話は半信半疑だったので、自分の目で確かめに行く。 【例文2】半信半疑で用心深い。 半信半疑とは読んで字のごとく、相手の言い分にすべてが信用が出来ず、半分は信じるが半分はまだ疑っているという意味です。 「あいつの言う事は、半信半疑で信用出来ない」とよく使われているのではありませんか? 私が半信半疑で非常に驚いた事は19歳の時、高校の先輩だった人がバイク事故で亡くなった時です。 国道でトラックの下敷きになっていた人が先輩に似ていたとグループラインで回ってきました。信じがたい話イヤ、信じたくない一心で状況を聞くと、顔ははっきり見えなかったが、二人いてその事故現場と同じバイクが倒れていたとの情報でした。自分の目で確かめるまでは半信半疑で、単なる同じバイクであってほしいと願うばかりで連絡を待ちました。現場近くを通った者から、若い男性二人が救急車で運ばれたと情報を得てから待つこと30分。やはり先輩でした。仕事を終えすぐさま病院へ駆けつけました。意識不明の重体で呼び掛けには全く反応はありません。見舞客が次々にやってきて半信半疑だったが、現実を目のあたりにして絶句した様子でした。4日後一度も目を覚ますことなく天国へ旅立ちました。

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白河(川)夜船

【漢字】白河(川)夜船 【読み】しらかわよふね 【意味】京都を見物して来た者に白河(地名)はどうだったかと尋ねると、川のことだと思い、夜に船で通ったもんでわからないと答えて嘘がバレた話から、知ったかぶりをする愚か者。または周りで何が起きたのかわからないほどぐっすり眠っている様子。 【例文1】二日酔いで近所のボヤ騒ぎにも気付かず白河夜船だった。 【例文2】経験が乏しくネットの情報だけで白河夜船だ。 白河(川)夜船という四字熟語がありますが、本来白河という地名だったにも関わらす、白河はどんな感じだった?と聞かれて、夜船で通ったけど白川は気付かなかったよというエピソードが残っています。人によく嘘付く人と話していると、そのとき騙されしまいますが、後になってくるとだんだんと矛盾が生じてくるので、それと似たような感じだなと思います。嘘を付く人はもう習慣になってしまっているので、白河(川)夜船のようにバレても平気でいられます。しかし何年か経つと人の心というのは変わるもので、大きな病気をして入院したり、愛する人と別れたりすると孤独になってきて寂しい思いをするようになっていきます。そのときふっと我に返ると今まで嘘付いてきたのを反省するようになっていきます。人と話すときはなるべく本当のことを話さないと、矛盾が出てくるのでいつかバレてしまうものです。 嘘を付く人でなくても自分自身を誇大する人は、周囲から見て知ったかぶりで恥ずかしい思いをしているので白河(川)夜船ような人になっていることもあります。いわゆる、にわかと言われている人です。たいした知識もないのに夢中になって語り始めます。誰かが矛盾点を突くと恥ずかしそうに黙ってしまうので、白河(川)夜船というのはいつの時代もあるんだなと思います。

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兄弟は他人の始まり

【漢字】兄弟は他人の始まり 【読み】きょうだいはたにんのはじまり 【意味】仲の良い実の兄弟でもそれぞれ家庭を持ったり、遠く離れて暮らすようになると交流が減り、他人のようになること。 【例文1】兄が結婚して家庭が大事になり、兄弟は他人の始まりだ。 【例文2】いくら身内でも家庭を持つと兄弟は他人の始まりだ。 一人暮らしで不便なことは色々あるけれど、ふだんは忘れています。たいていのことは、コンビニですませることができるので、生活面で困ることは特に感じません。 ただし、それは、健康なときに限るのかもしれません。 突発的に発熱したことがありました。 近所に住む弟に電話を入れ、食べ物と薬を買ってきてもらうように頼みました。 弟は子どものころから優しいと言われ、親からもひいきされていました。周囲の人が私をほめると、弟の方が出来が良いのにと憤慨するほどでした。 その日、弟は来ませんでした。 私は、三日間、眠り続けました。ペットボトルの水をすこしずつ補給して、トイレに起きることもなかったのです。 ようやく熱が下がって、ご飯を炊いて、人心地がついたところで、決意をしました。 「防災対策も兼ねて、2週間分の買い置きをしよう!」 数日後、弟の娘が遊びに来ました。姪は当時幼稚園児で、お喋りが好きでした。 「おばちゃんから電話があったとき、スーパーにいたんだよ」 それは、遠くで聞こえるアナウンスや音楽で、なんとなくわかっていました。 「パパとママが『頼まれちゃったね』って笑ってた」 それは、知りたくなかったです。 弟夫婦は、笑いながら無視したなんて! 亡くなった母親が聞いたら、何と言うのでしょうね。いい歳をいて独り身の私に気を付くことはないとか、病気に備えていなかったのが悪いとか、思いつくことは色々あります。 それを聞いて、買い置きは1ヶ月分しておこうと思いました。 兄弟は他人の始まりというけれど、弟はもうあてにできません。 自分の身は自分で守ります。そう決めたのでした。 兄弟なのに他人。なんだか矛盾しているようですが、どんな意味が隠されているのでしょうか。血を分けた兄弟であっても、成長し独立するにつれ他人のようになってしまうこと。なるほど、確かに男の子同士は連絡を取り合わないイメージです。 これが姉妹だと、また変わってくるのでしょうね。現にわたしには兄が二人います。お互いに連絡はとっていません。どちらも母には電話をしてきます。ですが兄弟同士では、あまり話をしません。 仲は良いですよ。ただ「心配をかけたくない」と、お互いに思っているらしく、「相手に干渉したら迷惑だろう」と遠慮もしている。女性の立場からすれば連絡が無いほうが心配すると思うのですが、このあたりは考え方の違いですね。 嫌な話ですが、両親が亡くなって兄ふたりしか居なければ、積極的に連絡を取り合うでしょう。お互いに疎遠なのは親が存命しているから。「わざわざ連絡しなくても親が助けてくれる」と信じているからなんです。 わたしも兄は大好きですが、結婚してから他人のようになりました。お嫁さんは優しい人ですし、けして嫌いではありません。むしろ尊敬しているほど。だけど、遠い存在になってしまったようで寂しくも感じます。

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