tedukurikotoba (2563)

パンドラの箱

【漢字】パンドラの箱 【読み】ぱんどらのはこ 【意味】絶対に開けてはならない箱を渡されたが、パンドラは開けてしまいこの世の災いが一気に沸き起こるというギリシャ神話。 【例文1】聞かない方がいい事だってあるのに自らパンドラの箱を開けてしまった。 【例文2】見るなと言われればパンドラの箱も開けたくなる。 「パンドラの箱」は、開けると災いをもたらすもの、開けてはならないもの、開けるとどうなるか分からないものという意味で「これはパンドラの箱かもしれない」「パンドラの箱を開けてしまったようだ」と言った使い方をします。 この言葉はギリシャ神話が語源とされていて、ギリシャ神話に登場する最高の神であるゼウスが神々に人間の女性を作らせます。その女性がパンドラで「パン→全ての」「ドラ→贈り物」を表しています。このパンドラが地上に行く際ゼウスが災いの詰まった箱を持たせます。開けてはいけないものでしたが、パンドラが好奇心から開けてしまい中から様々な災いが飛び出してきて驚いたパンドラは急いで蓋を閉またことで最後に「希望」が残ったと言われています。ゼウスは初めからパンドラが箱を開けることを知っていて人間の世界に「災い」と「希望」をもたらすために箱に詰めてパンドラに渡したという話からパンドラの箱=災いの箱と言われてきたのです。 ギリシャ神話の中では「希望」がありましたが今では「災い」としてのみ使われています。普段「これは良いことないだろうな」と思う状況と出会うこともあると思います。パンドラの箱だと思う出来事があった際は軽い気持ちで行動し後から後悔しないようにしたいものですね。 触れるとアウト。触れるともう開けたい衝動を抑えられないからです。 そのくらい変な力が働くパンドラの箱。 わたしは今でこそあまり他人に興味がありませんが、若い頃、その誘惑に負けてしまい、開けてしまったことがあります。パンドラの箱。 初めてできた彼氏の家に招かれた時でした。 彼は一人暮らしで何度もお邪魔していました。 彼とは順調で、とても仲良くなんの問題も悩みもなくお付き合いをしていました。 彼がコンビニに買い物に出た時、なにも考えずただ部屋を見回っていました。 本棚なCDを物色したり、タンスの中を見てみたり、クローゼットを見てみ・・・ その時急激に惹かれる箱(まさにパンドラの箱)がありました。ディズニーのお土産と思われる缶の箱でした。 急激に目が離せなくなり、中身がとても気になりました。どうしよう、勝手に見ちゃっていいのかな、いや、どうせくだらないガラクタが入ってんでしょ。 気が付いたら開けていました。 中には写真、プリクラ、アクセサリー・・・までは確認できました。 ハッと我に返り、蓋を閉めてあれは元カノなのか、まあ元カノがいてもおかしくはないよな、ディズニーに一緒に行ったのかな、などといろんなことが頭を過ぎりもうデートどころではありませんでした。 結局元カノだったことがわかり、箱を見たこともバレず、しばらくお付き合いをしましたが、元カノがとても可愛い人だったことで自分自身が比較してしまい、辛くなり上手くいかなくなってお別れしました。 パンドラの箱は開けてろくなことは無いと悟りました。

Continue reading...

知らぬ顔の半兵衛

【漢字】知らぬ顔の半兵衛 【読み】しらぬかおのはんべい 【意味】知っているのに知らん顔をする。 【例文1】彼の恥ずかしい行動に知らぬ顔の半兵衛をする。 【例文2】いじめを注意せず皆知らぬ顔の半兵衛だ。 我が家には譲渡会で縁のあった猫のミリがいます。多頭飼育崩壊といって、家の中に何十匹も猫がいるような状況で育ちました。飼い主が避妊手術をさせなかったので、年々増え続けていったそうです。そのため最初に出会った時には小さく大人しい猫でした。譲渡会を開催している団体が世話をして、それでも本当に小さかったんです。そんなミリも、今ではすっかり大きくなり、家族の一員となりました。 そんなミリ、最近はいたずらに困っています。元々実家の猫だった雪乃、保護した元野良猫のラテと家族猫が増えると、何だかとっても楽しそう。みんな仲良くなってホッとしていたのですが、とにかくいたずらをするようになってしまったんですよね。雪乃がいたずら好きなので、それに影響されてしまったのかもしれません。今まではとても大人しい子だったので、喜ばしい反面やはりいたずらには困ってしまいます。 改めて躾が必要なのだと今は奮闘中。私の見えるところではやりませんので、いけないことだとわかっているのだと思います。叱ろうとしても知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいるものですから、現行犯で叱れないので難航中。ただ、躾をすることはミリにとっても正しいことなのでしばらくチャンスを伺おうと思います。

Continue reading...

驚天動地

【漢字】驚天動地 【読み】きょうてんどうち 【意味】天地が動くほどとても驚く様子。 【例文1】驚天動地の発砲事件のニュースが飛び込んだ。 【例文2】近所で驚天動地の強盗殺人が起きた。 辛い食べ物が流行っていますが、先日ペヤングが発売した「もっともっと 激辛MAXやきそば」というのをコンビニで見かけました。仕事に行くときの朝に見かけたので、帰りに買って帰ろうと思ったら売り切れていました。仕方がないので他のコンビニに行ったらそこでも売り切れでした。どんな辛さなのかわからないのでネットで生配信してる人の放送を見ていたら、唇が腫れるほどの辛さだったようです。辛いのに慣れている人はなんてことないと言っていましたが、額に汗を流しながら食べているのを見るとよっぽど辛かったんだなと思いました。それよりもっと辛いのがココイチの10辛カレーです。お腹を壊すほどの辛さで完食するのが大変です。口の中がいつまでも痛いのが残るので、初めて食べるときは驚天動地の気分になります。 世界を見渡すとそれよりもっと辛いのがあって、キャロライナ・リーパーというトウガラシが世界で一番だそうです。辛さを表す単位をスコヴィル値といいますが、鷹の爪と言われているトウガラシが約4万スコヴィル値で、キャロライナ・リーパーとなると約200万スコヴィル値です。食べたら命を落とすほどの辛さなので、世界にはすごく辛いのがあるんだなと驚天動地でした。

Continue reading...

一寸の光陰軽んずべからず

【漢字】一寸の光陰軽んずべからず 【読み】いっすんのこういんかろんずべからず 【意味】わずかな時間も無駄にはしない。 【例文1】一寸の光陰軽んずべからずで、彼女は移動時間も勉強する。 【例文2】一寸の光陰軽んずべからずが成功の鍵。 一寸の光陰軽んずべからずとはわずかな時間でも無駄にしてはいけないという意味です。 学生の頃はバス通学でした。テスト前からテスト期間中の40分の道のりは私にとってかっこうの暗記タイムでした。おかげで効率よく家では復讐に励みました。大学を卒業して職場の同僚と結婚して育児休暇に入りました。子どもが出来て毎日子育てに追われていますが、家事や子育ての合間は一寸の光陰軽んずべからずで、子どもがお昼寝をしたら、わずかな30分で趣味のガーデニングを始めます。起きているうちは泥のついた手で子どもの世話なんてできませんからね。子どもの昼寝の時間は私にとって至福のひと時です。夏は緑のカーテンとなり厚さをさえぎり冬は窓越しに植木鉢に咲いたかわいい花を眺めるのです。そんな作業も30分が限界です。うえ~んと泣き出して起きてしまうと今日の作業は終わり。手を洗ってあやしたり離乳食を作ったり椅子に座る暇もないくらい忙しいです。夜になると夫がお風呂に入れてくれますので子どもの引き取る間の10分間で夫の料理の下準備を仕上げ無駄にはできない時間を有効活用しています。

Continue reading...

甘く見る

【漢字】甘く見る 【読み】あまくみる 【意味】大したものではないだろうと軽く考える。 【例文1】相手は格下チームだが、何が起こるかわからない。甘く見るな。 【例文2】芸能界入りを甘く見る。 結婚するまで、旅行会社の添乗員として結構長く働いていました。一見華やかに見える添乗員の仕事ですが、国内添乗だとお手伝いさんがわり、海外添乗だとおんぶに抱っこ、そして文句言い放題のお客さんのベビーシッター状態と、実情はかなり大変な仕事です。帰国子女やワーキングホリディ帰りの人が、英語が出来る、英語が使えるという触れ込みで毎年たくさん登録してきましたが、その中で一年後に残っているのは2割程度でした。ほとんどの人が添乗員という仕事を甘く見ているので、イメージと現実とのギャップが激しすぎて、すぐにやめてしまうのです。もちろん1年以上続くような適性がある人もいますが、次に慣れてきて調子に乗った頃にまた仕事を甘く見て、お客さんを甘く見て、痛い目に遭っている人も多くみてきました。結局はどの仕事も楽な仕事、甘い仕事なんてないのですが、海外でバリバリ働く、英語を使った仕事という見た目の良さに惹かれてしまいがちな職種だと思います。下働き的な仕事内容や、理不尽な事でクレームを出されてプライドがずたずたになって精神状態が悪くなってやめていった人も何名も見てきました。もちろん良い面もたくさんあり、世界中に知り合いが出来るし、自力ではいけないような場所に行ける、泊まれないようなホテルに泊まれる、などメリットもあるのですが、やはり仕事を甘く見るのは良くないですね、何年たっても肝に銘じてきたので長く続けられたのだと思っています。 仕事でアジア系の外国人の方とよく絡みます。 今の部署に異動になる前に噂では聞いていましたが、外国人の方と仕事をする厳しさや難しさは予想を遥かに上回っていました。 完全に甘く見ると痛い目に遭うなと感じました。 まず、約束はするだけ無駄です。 急な変更は当たり前、物理的に不可能なムチャぶりも多いです。 あんたの国、どうなってんの?と思います。 現地法人の自社の社員も赴任すると、風土に飲まれてしまうのか、現地法人の機能を果たしてくれません。 完全に向こうの言いなりと化してしまいます。 なんのための現地法人なんだよ・・・ お金払いもいいとは言えず、そのくせムチャぶりはやみません。 事前の準備はすべて意味を成しません。 ですが、もちろんとても謙虚でお互いをリスペクトできる国の方もいます。 それに実際に一緒に仕事をしてみてイメージがとても変わった国の方もいます。 もちろんいい意味で、です。 その国とかじゃなくて、たまたまその担当がそんな人なだけなんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、仕事に取り組む上でお国柄ってあるんだと思います。 今の部署に来てそこに一番驚いています。 台湾、韓国には勤勉な方が多く、仕事がしやすいです。

Continue reading...