tedukurikotoba (2563)

蚊帳の外

【漢字】蚊帳の外 【読み】かやのそと 【意味】無視され除外される。 【例文1】夫の実家では蚊帳の外扱いだ。 【例文2】嫉妬やねたみで蚊帳の外。 学生の頃、一度だけ蚊帳の外にされたことがあります。 ある朝、いつも迎えに来て一緒に学校に行く友人がその日は来ませんでした。 友人の家に電話をすると「いつもの時間に出たよ」と。 ギリギリまで待って学校に行くと友人はもう来ており、「待ってたよーどうしたの?」と言うと俯いて向こうに行ってしまいました。 「〇子ちゃんどうしちゃったの??」と周りにいた子に話しかけるとサーっと消えてしまいました。 同じクラスの女子は誰も話をしてくれず、隣のクラスの仲良しの子のところに行くとその子も同じリアクションでした。絵に書いたような蚊帳の外でした。 なんの心当たりもなく突然どうしたのかと戸惑いつつも男子は話してくれるし、男子に仲良しもたくさんいたので男子と談笑してその日はやり過ごしていました。 異変に気付いてくれたのは仲良しだけどあまり学校に来ないくそヤンキーの男子でした。 授業中に突然その男子が「おい!お前ら〇〇となんで話さねえの?」「きったねえことしてんなよ気持ちわりぃなくそブスどもが!」 それから自然とみんな口をきいてくれるようになりました。 仲良しの子の好きな人とわたしが仲が良かったのが女子たちのカンに触ったようでした。 ヤンキーくんありがとうよ!

Continue reading...

一寸の虫にも五分の魂

【漢字】一寸の虫にも五分の魂 【読み】いっすんのむしにもごぶのたましい 【意味】どんな小さな虫にも魂があるように、弱い者でも相応な意地があるので、見くびってはいけない。 【例文1】体は細いが、一寸の虫にも五分の魂で意地と根性がある。 【例文2】勉強できなくても一寸の虫にも五分の魂がある。 一寸の虫にも五分の魂とは一寸ほどの小さな虫にでも魂がある。弱くても相応な意地があるので見かけで判断するべきではないという戒めです。 わたしの中学からの知り合いは見た目はおっとり系、体系は175cm・55キロ痩せ形の男性がいます。 彼女とコンビニに立ち寄ったときに車の止め方にいちゃもんをつけられたそうです。彼女連れ出しここはおとなしく引き下がろうと思ったらしく、黙って車を止めなおしたそうです。そこにつけ上がった若者はからかい始めました。 どうやら彼はみくびられたようです。あまりのからかいに我慢ならなかった知り合いは裏の駐車場に呼び出し若者3人相手ににらみを利かせて退散させたそうです。いったいどんな睨みを利かせたのだろうか気になります。 障害事件ではなさそうです。後から聞いた話だが、壁に押し寄せ拳で寸止めしただけだそうです。一体どんな迫力だったのか彼の顔からは想像もつきません。

Continue reading...

雨垂れ石を穿つ

【漢字】雨垂れ石を穿つ 【読み】あまだれいしをうがつ 【意味】軒下から垂れる雨でも長い間同じ所に落ち続ければ硬い石でも穴があくたとえで、どんなに小さな事でも根気よく続ければいつかは達成できる。 【例文1】雨垂れ石を穿つで休日に2年かけて一人でログハウスを建てた。 【例文2】500円貯金を10年続けて雨垂れ石を穿つ。 数年前にテレビで見たのですが、海外の刑務所の独房で服役していた受刑者が、食事のときに出させるみそ汁だけは飲まないでいました。残すわけでもなく食事が終わったときは、お椀の中は空になっています。当然見張り役はみそ汁を飲んだのだろうと思って警戒はしていなかったようです。この受刑者は独房で何を考えていたかというと、毎日脱走することをずっと思っていたようです。みそ汁には塩分が含まれているので鉄格子を腐らせようと企んでいました。口にみそ汁を含んでは鉄格子に毎回ぶっかけていきました。数ヶ月程度では鉄は腐ることはありませんが、何年も続けていくと少しずつ脆くなってきます。独房に入っていたのが何年にも渡っていたので、ひたすらみそ汁を同じ場所にかけ続けていました。そんなある日、独房にいたはずの受刑者が鉄格子を折って脱走してしまったのです。警備をしていた見張りが慌てて探しにいき、ようやく捕まえたときに受刑者から話を聞いたら、雨垂れ石を穿つかのごとく鉄格子にみそ汁をかけていたことが発覚したのです。脱獄王と呼ばれて有名になりましたが、ひとつの事を根気よく続けていくと雨垂れ石を穿つことができるんだなと感心しました。 私には仕事においてとても苦手な作業がありました。似たような作業も平均的には出来るものの、自分の納得行くパフォーマンスになりません。苦手な作業に関しては、本当に駄目だったのです。しかし、仕事の都合上他の人に任せきりにすることは出来ません。人に任せることも出来ますが、特性上出来れば自分がやって他の人にチェックしてもらった方がミスも少なく、正しいというのがわかっていたのです。しかし、やってもやっても全然慣れません。ということで、仕事が終わった後にひたすら練習をしていました。 大体一年くらい練習を続けたと思います。その作業にもいくつかのパターンがありますので、毎日パターンを変えてやりました。すると、一年が経つ頃にはあんなに苦手だった作業が得意作業になっていたのです。上司からは、雨垂れ石を穿つとはよくいったものだ、頑張ったねと言われてすごく嬉しかったですね。 確かに何度も行うことによって作業に慣れていくというのはあると思います。しかし、そもそも苦手意識があるのですから意識を変えないと自然に慣れていくというのは難しいものですよね。そのため、私は練習という形を選びました。何度も練習したことは、自分の自信にも繋がるからです。

Continue reading...

面倒を見る

【漢字】面倒を見る 【読み】めんどうをみる 【意味】お世話をするより若干大変さが含まれる。 【例文1】親の老後の面倒を見る。 【例文2】高齢の義母の面倒を見る。 現在の日本は高齢社会となっています。若者が減り高齢者を介護するヘルパーも不足しています。老老介護と言われる言葉もあり、高齢者が高齢者の介護をしていると言う現実もあります。親の面倒を見るのは当たり前と言われますが、今の日本では全ての家庭にそのようなことが当てはまらなくなっています。そのためにも、介護保険制度があり、介護の負担軽減の為の様々なサービスがあります。よく、朝に自宅まで車が迎えに来てくれて夕方また送り届けてくれるという、デイサービスと言うものがあります。デイサービスであれば、介護をしている人は自分の時間を作ることができます。デイサービスにいっている間は、デイサービスの職員が介護の必要な人の面倒を見てくれています。そのため、介護している家族も安心して過ごすことができます。他にも、仕度で親の介護をすることが難しければ施設やグループホームで面倒を見てもらうと言う選択肢もあります。施設などに入ってしまえば、食事や排泄や入浴剤といった日々の自宅での介護もなくなります。親の面倒を見ることは当たり前でも、その繋がり方は多様化しています。それぞれの家庭にあった親の介護介護の仕方によって誰もが安心して暮らせる高齢社会になることが日本にも望まれています。 わたしは子供が苦手です。 我が子は特別ですが、基本子供が苦手です。 でも、なぜか子供ウケがとても良く、子供が幼稚園の時は、園に行くと「やったぁー!〇くんママだーっ!遊ぼ遊ぼ!」「△ちゃんママのところにお泊まりしたいな?」「ねえねえ!〇くんママ聞いて!聞いて!」とたくさんのお友達に囲まれていました。 子供苦手なのになんで・・・普通子供は子供苦手な人を察知して近寄らないとか言うじゃんね?なんでだよ・・・ と幼稚園の行事が楽しみな反面、憂鬱でもありました。 でも、子供に慕われるとその親も寄ってきます。 そうなると覚悟を決めなくてはいけません。 園以外でも他人の子供と絡まなければならないのです。 子供の友達がうちに集まる時は最悪です。 逃げ場がないだけでなく、なにか起これば責任を取らなければなりません。 ただでさえ子供の面倒を見るのが苦手なのに。 でも面倒をきちんと見なければ、なにか起こったら大変です。 でもわが子はなぜか友達に人気者の母親が誇らしいようで・・・断るにも限界が・・・。 幼稚園はやたら行事や会合が多く、仕事でもして保育園に代わろうかと悩んだほどでした。 地獄のような4年間でしたが、小学校に入学して4年生くらいまでその現象は続きましたとさ。

Continue reading...

身を削る

【漢字】身を削る 【読み】みをけずる 【意味】大変な苦労をする。ひどく心を痛める。 【例文1】会社が経営難で身を削る。 【例文2】お嫁さんが来ず身を削る想いだ。 上京してすぐの頃、たくさんの事に衝撃を受け、驚きました。 一番驚いたのは人の多さです。 朝起きて駅に行くと人、人、人。電車に乗ると人、人、人。 コンビニにも人、人、人。会社に向かう人、人、人。 会社にも人、人、人。休みの日、スーパーに行っても人、人、人。 とにかくどこに行っても人だらけ。電車にはなかなか座れません。 わりと始発に近いのに・・・。一番驚いたのは通勤電車です。 毎日驚いていました。 座れないし立ちっぱなしで一時間弱、座れないどころか揉みくちゃにされながらの一時間弱。 足を踏んでも謝らない人、マナーの悪い人と一緒の一時間弱。こんな思いをしながら向かっているのは遊びではなく会社。 都会の人は仕事をするためにこんなに身を削るのかと上京してすぐの頃はショックでした。 身を削らないと会社にすら辿り着けないのかと・・・。でも都会ではみんなそうなんですよね。今日も一日がんばりました!明日もがんばろう。

Continue reading...