【漢字】暗礁に乗り上げる 【読み】あんしょうにのりあげる 【意味】思わぬところで障害が出て計画が阻まれる。 【例文1】合コンの終盤にイケメン登場で暗礁に乗り上げる。 【例文2】ダイエット中、ケーキの差し入れがあり暗礁に乗り上げる。 思わぬ事象が発生してしまい、物事がうまく進まない様子を、暗礁に乗り上げるといいます。 例えば、契約交渉において、予期せぬ条件が提示された場合や、うまく物事が運べていたにもかかわらず、最終の局面において、上司やそのうえの方がちゃぶ台をひっくり返すような発言により、案件がストップしてしまうことなど、世の中には暗礁に乗り上げるケースが多々あります。 私も仕事上の案件を遂行している中で、直属の上司からのお墨付きをもらったものの、部長やその上の方からの駄目出しを食らった場合、その後はうまくことを運べす、暗礁に乗り上げることがあります。 いわゆる挫折のようなものに似ていますが、一旦暗礁に乗り上げてしまうと、なかなか元の軌道に戻すことはできません。 したがいまして、このような局面に陥った際には、打開をする目的として、気分転換をお勧めします。 例えば、運動をしてストレスを発散させることは大変良いことですし、好きなことに没頭するのもよいですね。 このように、気分転換をすることで、今まで見えていなかったことが、すぐに現れはじまるようなこともありますし、アイデアがたくさん浮かんでくる場合もあります。 暗礁に乗り上げれは、乗り上げるほど、気分転換をして頭を整理すべきです。 会議で議論が暗礁に乗り上げるのは日常茶飯事、といった方も多いのではないでしょうか。密閉され、人口密度が高い空間で汲々として話し合っていては、良いアイデアは生まれてきません。 まずは基本的なことですが、休憩を取ることです。議論が進まなくなったら、長めの30分くらいの休憩をとって各々が瞑想したり、外に散歩に行ったりすると良いでしょう。脳がリラックスして、全く仕事とは関係ない楽しいことを考えたりしているうちに良いアイデアがぽんと浮かんだりするものです。 次に、ブレインストーミングをするのもおすすめです。ブレインストーミングとは、議題に関連する単語やそれにまた関連する単語をどんどん紙に図式化していくというものです。思考を図式化すると今まで気がつかなかった視点に気づくことができます。絵を描いても構いません。作業自体に没頭して脳がリラックスするのもアイデアを生み出す土壌となります。 そして、対立した2つの意見がまとまらない時は多数決よりも折衷案を作ると良いです。多数決にすると少数派に不満がのこり後々プロジェクトを実行するときに協力が得られない可能性があります。考え方次第で、どちらかを選ばなければいけないと頑なになる必要はありません。 会議を円滑に進めるコツを試してみてください。 私が働いているのは、中小企業の建設業です。 建設業は業界的に、企業理念などが浸透しにくい業種。 なぜなら、会社にいる時間が短く、工事の為に色々な場所に行くことになるからです。 その為、会社に対する帰属意識は低く、自分の給料や仕事内容の事を一番に考えます。 しかし、この状態は良いとは言えません。 帰属意識がなければ、会社の永続に支障が出ます。 自分の事ばかり優先する社員が増えると、新人育成や、マネジメントに目を向けない社員が増えていきます。 このままではいけないと思った経営陣は、企業理念を深める為、クレド作成を試みます。 私はそのクレド作成の担当を任されることになりました。 当時私は入社して間もないころでしたので 「周りに助けてもらいながらやっていこう」 と思っていました。 しかし、現場の状況は想像以上に悪く 「技術がウリ」の会社には到底思えませんでした。 工事に出ればクレームの嵐。 社内では携帯ゲーム。 身だしなみは高校生のような金髪、乱れた服装。 クレド作成以前の問題だと感じました。 まず 「経営理念」って何?と言われるレベルです。 クレド作成の意義を説明するのに、どれくらい時間がかかるか見当もつきませんでした。 こうして私のクレド作成計画は暗礁に乗り上げる結果となりました。 今は、新入社員を普通の社会人になれるよう、教育しているところです。
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