tedukurikotoba (2563)

冠婚葬祭

【漢字】冠婚葬祭 【読み】かんこんそうさい 【意味】祝事・結婚・葬儀・祭りのもっとも重要な四つの儀式。 【例文1】我が家はオメデタイ冠婚葬祭続きで幸せだ。 【例文2】社会人になると冠婚葬祭が続く。 社会人になると急に冠婚葬祭を行う機会が増えていきます。近所付き合いだけならたまにお葬式がある程度かもしれませんが、会社に勤めていると上司の親が亡くなったり、先輩の結婚式があったりと月に何度も冠婚葬祭が重なることがあります。結婚式の場合は祝儀を出さなくてはならないですし、お葬式のときは香典を出さないといけないので、月に何度もあるとそれだけで数万円かかってしまうこともあります。また上司の親の実家で葬式があるときは、飛行機や新幹線などで遠出しないといけないこともあるので、冠婚葬祭はとにかく大変なものです。しかし自分の番になることもいずれはあるので、大切にしていかないといけないと思います。自分が将来結婚式を挙げるときに冠婚葬祭で会社の人達が来てくれると嬉しいものです。また親が亡くなったときにお通夜に来てくれる同僚や先輩方が慰めてくれたりすると、とても心強く感じます。小規模な会社だと冠婚葬祭の機会はそれほど多くはないですが、大きな会社や下請け企業となると付き合いの幅が広がってくるので、冠婚葬祭の回数がだいぶ増えてきます。新人の頃は大変な思いをするかもしれないですが、冠婚葬祭に慣れてしまうと仕事から抜けられるので、その方が楽だという人も中にはいます。いずれにしても社会人になったとき誰しも経験することなので、冠婚葬祭用のスーツと費用は別に用意しておいて、いつでも行ける体制にしておいた方が慌てなくて済みます。 日本語ネイティブレベルの外国人夫に良く言われる言葉「やっぱり日本語は難しい」。特に外国人にとっては漢字は得体のしれない難しい物のようですが、それを使った故事や四字熟語になると、頭を抱えるレベルなようです。結婚した当時に夫に聞かれた「冠婚葬祭」の意味。親戚に不幸があった時に、夫と一緒に喪服を買いに行ったのですが、その時に私もですが、お店の人からも何度も言われたのが「冠婚葬祭」というフレーズだったのです。私の説明は、結婚式とかお葬式の事、以上。という感じでしたが、その時にふと思ったのが「冠」って何?という疑問でした。疑問が出るとすぐに調べるタイプなので、早速ネットで検索して初めて知ったのが、冠とは成人式の事だという事実。成人して社会的な役職や参政権を得るというのが冠を戴くという意味合いだとは知りませんでした。また、中国でも韓国でも冠婚葬祭という熟語を使うという事も知りました。ちなみに夫の母国では、成人式はなく、結婚式、葬式、祭りとなると全く着る服も違うので、冠婚葬祭用のスーツ、とう観念は全くありません。その時に買った喪服は幸い一度きりでまだ出番がないのですが、夫に言わせるとお葬式の為だけに高い、それも真っ黒な服を買うのはナンセンスなんだとか。まあ郷に入れば郷に従って貰っています。 20代になってから、友人の結婚式に多数およばれしました。まだうら若きころは、ゲストである自分もピンクや、黄色など、明るいドレスを身にまとって、華やかにして参列するのが好きでしたし、若いのでそれが似合っていたと思います(自分にとっての出会いの場でもありましたから気合いも入ってました)。 20代後半になると、今度は親戚や仕事関係の方が亡くなったり、法事に参加することが増えました。最初のうちは、手持ちの黒のパンツスーツで対応していましたが、社会人としてブラックフォーマルも必要かな?と、わざわざ5万円もする喪服を購入しました。 それでも、結婚したころまではそんなに件数がなかったので気になりませんでしたが。。 結婚出産し、太ってしまい、以前の喪服が入らなくなりました。なので、急遽別の喪服を、これまた5万円位で買いましたが、さらに悲しいことに、子どもが小さいため、抱っこをせがんだり、食べ物をつけたり、あげく鼻水をつけられました。 実はクリーニングがもったいないので、何とか出さずにやり過ごしてきたのに、汚れたので諦めて出しました。そこでさらに衝撃が走りました。 戻ってきたクリーニング、「鼻水のあとが、とれなかった」と言うんです。確かに、なんとなく光っている部分が残っており、しょうがなく自宅で水つけて拭いてみたけどとれません。 高かったのにとがっかりしましたが、義父がなくなったばかりだったので、このあと法事が続くであろうことはもう目に見えています。 私は、この際だから冠婚葬祭なんでも使えるように、もう少し値段が安くて着回せる、洗濯できるものを買い直そうと考え、おりしも、いわゆるファストファッションでぴったりのものを見つけ、上下で購入しました。 体型に対してもほどよい余裕があり、またなんと言っても手洗い可能です。今の所法事にだけ着ましたが、今後もし結婚式に呼ばれた場合は小物などをがらっと変えて、華やかにして参加できそうで、得した気分になりました。

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糸を引く

【漢字】糸を引く 【読み】いとをひく 【意味】操り人形のように表にはわからないように指示や命令をする。 【例文1】この事件は裏で大物が糸を引いているに違いない。 【例文2】黒幕が事件の糸を引く。 高校時代の友人はとにかくみんな仲が良くて社会人になった今も集まります。子どもがいる子もいれば、グループの中で夫婦になった子も。独身を貫く子もいますし、みんなライフスタイルは変わりましたがそれでも仲良くやっています。しかし、昔は色々とトラブルがありました。例えばA子がB子の悪口を言っていたとか。D男がA子のことを好きだとか、そういう微妙な噂が流れていたんです。グループは出たり入ったりもありますが、10人以上と結構人数が多いので、度々こういうことがありました。 社会人になってから、その犯人がわかったんです。陰で糸を引くのはいつもF美でした。F美は家庭環境が複雑で、そんな中でも頑張っていました。スポーティーでサッパリしたタイプの子だったので全く頭に無かったのですが、ほぼ全てのトラブルはF美の虚言癖が原因だったんです。 とはいえ、実はみんな今もF美との関係を継続させています。F美ほどではありませんが、みんなそれなりに苦労している家庭の子。裕福であってもいわゆる毒親育ちだったりする子が多いのです。そのため、F美もそういう環境の被害者なのかなということで、今はみんな黙認しています。しかし、気を遣って優しくするように心がけているからなのか、最近のF美は落ち着いていてホッとしています。 自らは表には出ず影から指示を出す様を「糸を引く」と言い、さながら操り人形の糸に見立てそういうのです。意のままにその人を動かし、影響力だけで事を成す状況を指します。影響力の流れで尾を引く事が糸を引くと表現する場合もあり、中々断ち切れない状況であると言えます。黒幕という存在があるとすれば、そういう人は野生の「オオクワガタ」の様に滅多に人前に姿を現す事はなく、ジッと自分のホームポジションから動く事はしません。自分の手足となって動いてくれる人を使い自分の目的を果たそうとし、何か事を仕損じたとしてもその時は動いてくれた人に責任を負って貰うという公算でいるのです。余程の実力者でなければ誰も動いてはくれませんし、その人の為に動こうというのですから生半可な御仁でないのは確かです。巧みに人を操る事で目的を達する所に、そういう人の強かさと用心深さを感じます。自分は手を汚さずに邪魔な存在を排除するなんて事も、もしかしたら何処かで行われているのかもしれません。因みに「納豆が糸を引く」や「腐った食材は菌が糸を引く」というのもありますが、こちらは先に述べた事に比べると些か緊張感に欠けますが、そこに生じる意味は違っても糸を引くという響きだけなら同じであります。

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暗中模索

【漢字】暗中模索 【読み】あんちゅうもさく 【意味】何もわからないところから手探り状態で探し求めること。 【例文1】暗中模索でアイディアを考える。 【例文2】暗中模索で行方不明者を探す。 暗中模索という言葉の意味は、「手がかりがないままに、あれこれとやってみること」を言います。 もともと、暗中模索という言葉は、「暗闇くらやみの中で、手探りをして求める」という意味からきています。 手探りで、想定しながら、調べていくことに対しては、なかなか身になることではあります。 例えば、事業において新規事業を立ち上げる場合、その事業の先駆者がいない中で、自らの力で道を切り開いていく必要があります。 私はこの新規事業の立ち上げに携わったことがありますが、大変苦労をした覚えがあり、今でも忘れられない出来事ではあります。 新規事業を推し進めていくには、目の前に目標物が何もない中で、いかに自分の「道を切り開いて」、進んでいく力が必要であると思います。 さらに、ステイクスフォルダーに対して説明をしていきながら、外堀を埋めていく必要がありますので、大変骨が折れます。 つまり自分の味方を多くつけて、最終的な結論を導き出すということにあるかと思います。 人間、手がかりがない中で色々とあれこれと行動をしていくことは、なかなか難しいことでもありますが、すでに道があるところに身を置いてしまうのは、少し楽しくないような気がします。

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白い目で見る

【漢字】白い目で見る 【読み】しろいめでみる 【意味】他人の言動に冷淡な目つきで見る。 【例文1】マナーが悪すぎて周囲が白い目で見る。 【例文2】酔っ払い客を白い目で見る。 「白い目で見る」とは冷淡で悪意のこもった目で見られる、という意味で、広く知られていると思います。 そんなつもりではなくても、つい街中で気になる行動をしている人がいると、このような視線をしてしまう人も多いのではないでしょうか。 私はよく関東方面へ遊びに行くんですが、最初の方はよく白い目で見られることがありました。 道もよく分からないために右往左往してしまい、関東の人混みの中でもみくちゃにされてしまい、きっと先を急いでいる人にとっては迷惑極まりなかったと思います。 その上、周りよりも荷物も大きいために、あちこちにぶつかりまくってしまい、改札も私の前で軽い渋滞、後ろのイライラオーラを感じて、心細くて半泣きになったこともありました。 きっと、「なんで街中で泣いているんだろう」という意味だったと思うんですが、冷たい視線を感じ、その時は白い目で見られている気分でした。 確かに逆の立場で自分が地元の人だったら、そんな悪目立ちするような人、なるべく関わりたくないし、白眼視して通りすぎてしまうかもしれません。 しかし、自分が旅行者の立場を経験したので、今後は白い目で見ることはせず、優しく話しかけてあげるようにしよう、と意識が変わった瞬間のことでした。

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気を落とす

【漢字】気を落とす 【読み】きをおとす 【意味】物事がうまくいかず落ち込む。がっくりする。 【例文1】一回フラれたからって気を落とす事はないよ。 【例文2】経営がうまくいかず気を落とす。 悲しみにくれている人を慰める言葉の一つに「気を落とさないで」というのがありますが、その前には必ずといっていいくらい「あんまり」が付くのではないでしょうか?気を落とすのはわかるけど、という前提であんまり気を落とさないでね、という感じが多いと思います。私も今まで何度かは励ます、慰めるという場面に遭遇していますが、そのたびに、一体どういう言葉をかけるのが適切なのか?と迷ってしまいます。阪神大震災の時によく言われたのが、震災で気を落としている人に「頑張って」という言葉はタブーだという事。これ以上何を頑張ればいいの?とか、頑張ってるって!と反感を買ってしまうと聞きました。大丈夫?というのも、大丈夫じゃないから気を落としているわけで、慰めの言葉というのは本当に難しいと思います。私が今までで一番悲しかったのは、母を突然亡くした事なのですが、その時の周りの人たちの対応は色々と想い出深い物になりました。ほとんどの人は、私が思ったのと同じく、どう声をかけて良いのか戸惑っていたように思います。結局私が一番うれしかったのは、特に言葉はなくても、ずっとそばにいてくれた友人達の存在でした。一緒にいてくれて、気を落とさないで、と言われた時には素直にありがたいなあと思ったものです。どんな言葉でもシチュエーションで左右されるものですね。

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