義を見てせざるは勇なきなり
【漢字】義を見てせざるは勇なきなり 【読み】ぎをみてせざるはゆうなきなり 【意味】正義と知りながら実行しないのは勇気がないからである。 【例文1】義を見てせざるは勇なきなりの傾向が強い世の中になったもんだ。 【例文2】逆ギレが怖くて義を見てせざるは勇なきなり。 以前、電車内でとても顔色の悪そうな女性がいました。若い、とても綺麗な女性です。座りたかったのでしょう、電車に入ってきてすぐに優先席の前に立ちました。鞄にはヘルプマークも付いています。ヘルプマークを知らない方でも直感的にわかるかと思いますし、そもそもマークなんて見なくても体調が悪いのは一目瞭然でした。しかし、優先席の人は誰も動こうとしません。元気そうなおばさん、イヤホンをつけて音楽を聴いている若い男性、チルドカップのコーヒー片手に小さな鏡でメイクのチェックをしている女性。チラチラその人を見ている人もいたのに動かないんです。これには驚きました。 電車が少し空いてからそっちへ行くことが出来たのでちょっと声をかけてみたところ、ようやく気まずそうにサラリーマンらしき男性が優先席を譲ってくれました。優先席はあくまで優先席なので誰だって使うことが出来ます。しかし、優先されるべき人に席が譲られないのは正直どうなのかなと思ってしまいますよね。 この若い女性は大病を患っており、薬の副作用もあってとても体調が辛かったそう。電車に乗ったのは、病院に行くため。義を見てせざるは勇なきなりと感じた出来事でした。この女性が辛いと周りはわかっていたのですから。
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