tedukurikotoba (2563)

信賞必罰

【漢字】信賞必罰 【読み】しんしょうひつばつ 【意味】功績を上げた者には賞を与え、罪を犯した者には罰を厳格に行う。 【例文1】会社の昇進降格は勤続年数ではなく信賞必罰をもって決めるべきだ。 【例文2】信賞必罰の制度。 信賞必罰といえば、ブラック企業でもおなじみの言葉。罰は与えるけれど、賞は仕事となって返ってくる…ブラック企業あるあるの一つだと思います。しかし、もちろん正しく実行している経営者の方もいらっしゃいますよ。私が以前お世話になっていた会社の社長もそんな人の一人です。 基本的にやる気の無い人間がすごくお嫌いで、ある程度出来ているのであれば結果が出ているのだから文句は言わない。しかし、出来ないのに努力をしない。そういうタイプの社員はよく怒られていました。仕事で無理をする必要はなく、楽に出来るのであればそれが一番。そういうスタンスなので時に勘違いしてしまう人がいるんですよね。しかし、結果を出してこその話。結果も出せず努力もしない社員を見逃しはしません。 一方、結果が出ていなくても努力を続ける社員を見放すようなことはしません。人よりも作業が遅くミスの多かった新入社員がいたのですが、いつも残業とは別に居残りして勉強をしたり、私のところにも仕事を教えて欲しいと来ていました。とても素直で真面目な子だったと思います。社長はそれを見て、自ら効率の良い方法を教えていました。 結果を出せばボーナスもドンと出ます。そのためボーナスの金額を共有することは、暗黙のルールでタブーでした。

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木を見て森を見ず

【漢字】木を見て森を見ず 【読み】きをみてもりをみず 【意味】小さい事にこだわりすぎて全体を見渡せない。 【例文1】店長は売り上げばかり優先して従業員やお客の事は木を見て森を見ずだ。 【例文2】いじめがあった事がわからないのは木を見て森を見ずだ。 私は美術館めぐりが趣味です。全国各地のいろいろな美術館をめぐり、好きな作家のアート作品を見ると何時間も夢中になって見てしまいます。 しかし、そこで木を見て森を見ずになってはいけません。美術館は、展示してある作品だけでなく建物自体がアートになっていることが多いです。周りの景色も含めて鑑賞するのも一つの楽しみ方です。 例えば、石川県金沢市の21世紀美術館があります。「まるびぃ」と言う愛称で親しまれている通り、建物自体が大きな円柱形です。恥ずかしながら、私はこの美術館の近くに住んでいながら建物が丸いと言うことを意識していませんでした。いかにアート作品ばかりにのめり混んでいたのかがよくわかります。そして、建物内の椅子や壁などもアート作品となっており、初めてそれを発見した時は自分の視野の狭さを恥じました。建物と中の人物が一体化して、自分たちもアート作品の一部になっているという新しい感覚を味わえました。今まで見てきた美術館にも、きっとこのような遊び心のある意匠が施されていたのだと思います。 これからは木を見て森を見ずにならないように、あたり一体を見渡して深呼吸をしてから心の余裕を持ってアートを楽しみたいです。

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噛んで含める

【漢字】噛んで含める 【読み】かんでふくめる 【意味】食べ物が消化しやすいように噛んで口の中に入れることから、十分理解できるように丁寧に言うこと。 【例文1】噛んで含める就職説明会だった。 【例文2】塾の講師は噛んで含める。 噛んで含めるの元々の意味は、親が子に食べ物を与えるときに柔らかくして食べやすいようにしてあげてることから来ています。動物の世界だと親鳥が雛にエサを与えるときに、一度食べたのを噛んで含めて柔らかくしたのを雛に与えています。日常生活でも噛んで含めるが大切だな思うことがたまにあります。会社で上司がいつも怒っているのを見ると、部下はなぜ怒られているのか理解していないことが多いのです。わかりやすく説明してあげれば、ミスは減らせるのに噛んで含めることできない上司だと部下は失敗ばかりしてしまいます。噛んで含めるような説明の仕方をすると馬鹿にしてるとか、いちいちそんなこと説明しなくてもいいよと言われがちですが、物事の本質がわかるようになるまで丁寧に説明してあげることも大切です。噛んで含めることができていれば例え話で教えるようにすることもできるため、よりよく理解することができるようになってきます。周りくどい言い方をしても理解されないときは、よく考えてから噛んで含める言葉を出してあげると一言で理解してくれるようになります。伝えたいことが思うように伝わらないときは、頭の中で一度整理してから子どもにもわかるようにして教えてあげると、誤解されずにストレートに伝わります。

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命の洗濯

【漢字】命の洗濯 【読み】いのちのせんたく 【意味】日ごろの束縛から解放されて自由気ままに楽しむ。 【例文1】長期休暇を利用して命の洗濯で旅行する。 【例文2】定年退職を迎えのんびり命の洗濯をする。 40代になってから、疲れが中々とれなくなり疲労が溜まるようになりました。 身体が疲れていると精神的にも疲れてくるため、心身共にあまり良い状態ではありませんでした。 そんな時、親から旅行へみんなで行かない?と誘われたので、私の家族と両親、兄家族総出で温泉旅行に行きました。 1泊2日と短い旅行でしたが、普段と違う環境や美味しい食べ物、温泉などのおかげで命の洗濯が出来て良かったです。 特に温泉は、身体の中にある悪い気が外に排出している感じになり身体が軽くなりました。 元々温泉が好きだったので、ホテルに着いたらすぐに温泉へ向かい夕食後もまた入りました。私の場合それだけでは終わらず、深夜と朝起きてからも温泉に入りました。 また、温泉は露天風呂もあって目の前はオーシャンビューとなっていたので、視覚からも命の洗濯が出来ました。 旅行には10年位行っていなかったので、温泉といえば近場の温泉施設だったため、忘れていた本格的な温泉の良さを思い出しました。 ストレスや疲れが溜まったら、たまには旅行をするのも大切なんだなと実感したので、毎日の仕事や生活に疲れを感じていて、命の洗濯をしたい人は大自然が楽しめるような地域への温泉旅行がおすすめです。 「命の洗濯」ということわざがありますが、私は恥ずかしい話、この言葉を聞いたこともありませんでした。 そのため、自分の語彙力を増やそうと思い、この言葉について調べてみました。 この言葉は、普段の苦労から解放されて、のんびり楽しむということだそうで、息抜きなどの意味で使われます。 現代社会において、ストレスは切っても切り離せないものであるだけに、息抜き、つまり命の洗濯は毎日を生き抜くために重要なことだと思います。 私にとっての命の洗濯は二種類あり、一つはとにかく寝ることです。 温かい布団に入って、起きる時間を気にすることなく、誰にも邪魔されずに眠れる瞬間はまさに至福です。 こういう時は携帯の電源も切って、外界の情報をシャットアウトして、とにかく休養に当てるようにしています。 蓄積した疲労も解消されたように感じるので、私には必要な時間です。 もう一つの方法は気心の知れた友人達とお喋りやショッピングを楽しむことです。 気を遣わずにゆっくりと楽しむことができるので、リフレッシュして明日からまた頑張ろう、という気持ちになれます。 澱んでいた心が洗われていくようで、まさに命の洗濯といった感じですよね。 余談ですが、「鬼の居ぬ間に洗濯」ということわざの「洗濯」も、「命の洗濯」という意味で使われているようです。

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神出鬼没

【漢字】神出鬼没 【読み】しんしゅつきぼつ 【意味】行動が自由気ままで突然いなくなったり、戻って来たり居場所が特定できない。 【例文1】教授は常に忙しく、さっきまでいたのに神出鬼没だ。 【例文2】飼っている猫が神出鬼没だ。 我が家はすぐ目の前に公園がありますので、野良猫達の出入りが多いです。そのため近隣の方々は皆さん猫好きが多く、地域猫としてとても猫を大切に扱っています。時には見かけない成猫がやってくることがあるのですが、実はその多くは他からやってきた野良猫達。猫にも縄張りがあるのでしょうが、この地域の猫はあまり干渉しないのか他からやってくる猫が多いのです。 こういう猫を見かけると、基本的に動物病院につれて行くことになります。動物愛護を目的とした市民団体と相談して、そこと提携している動物病院なら手術や検査を安くやって頂けます。そのため何とかして一度捕まえたいのですが、公園だけではなく近くの家を行ったり来たりしているので本当に神出鬼没なんですよね。以前も怪我をしている猫を見かけたので何とか保護しようとケージを持ってあちこちをうろついていたら、お近くの奥様も同じようにケージを持っていて二人で笑ったことがありました。 神出鬼没といえば、そういえば我が家の庭でなぜか犬小屋の中で犬と寝ていたこともありました。猫が多いエリアなので犬も猫に慣れきっているのです。見つけた時には、どうしてここにいるの?ととにかく驚いたものでした。

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