tedukurikotoba (2563)

茨の道

【漢字】茨の道 【読み】いばらのみち 【意味】苦労や困難が多い人生。 【例文1】会社倒産・家族との決別と茨の道ばかり歩んでいる。 【例文2】財産を失い茨の道を歩く。 最近ニュースなどを見ていると、目を瞑りたくなる事件が多くあります。 中でも特に悲しい気持ちになるのが、10代で命を自ら落とすような内容です。生きていく中で茨の道は多いですが、見切りをつけるのには早過ぎてもったいないと思います。 子どもにとって学校で嫌な出来事があると、大人が考えているよりかなり重大な内容に捉えていることがあり、大人の感覚で軽視するのは問題だと思います。 学生時代が茨の道でも、外に出たら違う世界が待っているので、その手のニュースを見る度に乗り越えて欲しいなという気持ちになります。 大人になっても茨の道は続き、私も困難な事態に直面する事がありますが、世の中にはもっと困難な事態を乗り越えている人はいるので、それを考えると茨の道も乗り越えようという気持ちになれます。 先日テレビで見たのですが、あえて茨の道を選んで生きている人がいて、なんで選ぶのか質問していました。 すると、困難な道を歩いた方が忍耐力が付き、強い生き方が出来ると答えていました。 それを見た私は、いつも優しい道ばかりを選択していたので、たまには優しくない方の道も選択しようと思っています。 小さな事ですがその一貫として、階段とエスカレーターがある場合階段を選んでいて、そのおかげで体重が少し減りました。 母が学習塾の講師をしている関係上、最近の小中学校の様子をよく耳にします。話を聞いていると最近の子供たちは自分たちの頃に比べ、「いじめ」に対してものすごく敏感になっていると感じました。スマートフォンやSNSの普及に伴い、いじめはより陰湿に、より大人に見つかりにくくなりました。その一方で、些細なことをいじめだと断定するような風潮も見られます。いじめられるのが怖いからいじめるという悪の連鎖が起こっていて、平穏に学校生活を送ることも今の小中学生にとっては茨の道だろうと想像されます。友達の地雷を踏まないように、不良グループのターゲットにならないように…と周囲に気を使いすぎるあまり、自分のやりたいことができなくなっている子が多いのではないでしょうか。教室という閉鎖空間はとても息苦しく、そこでの狭いコミュニティからはぐれてしまっては人生終了と言わんばかりの学校の運営にもいささか問題があります。本当に楽しいこと、好きなことは学校の外にあるのに、我慢ゲームから逃れられない子供たちがかわいそうになる時があります。卒業式のバラのアーチを潜る時、やっと茨の道を通り抜けたと安堵する子供が少なからずいるでしょう。

Continue reading...

針小棒大

【漢字】針小棒大 【読み】しんしょうぼうだい 【意味】小さな事を大袈裟に言う。 【例文1】芸能週刊誌は針小棒大なので半分しか信用できない。 【例文2】ネットの情報は針小棒大だ。 うつ気質の人は、外に出た瞬間に雨が降ってきたり、トラックに水しぶきをかけられたりといった些細なアンラッキーを大きく捉えてくよくよ悩んでしまいがちです。 雨が降ってきたから、世間は俺に出かけるなと言っているんだとか、俺の姿が見えたからトラックはわざと水をかけたんだと言うように被害妄想に陥ります。まさにこのようなことを針小棒大と言うのでしょう。針のような小さな出来事を大げさに悲しんでいては、とても身が持ちません。ここはアンラッキーなことを必要以上に意識せずに、雨が降ったなら雨の匂いを感じたり傘を取りに戻ったりと今に意識を向けた行動をすれば良いのです。逆にラッキーなことについては、針のような小さなことも敏感に捉えると心もだんだん癒されてきます。前述の同じ出来事でも、雨が降ったおかげで空気が埃っぽくないとか水がかかったのがお気に入りの服でよかったとか、同じことでも前向きに捉えられる部分があります。何もいいことがないと思っていた日常でも、近くにいる家族、安らげる自分の部屋、暖かいお風呂など、幸せの種であふれているのではないでしょうか。悪いことには針小棒大は厳禁ですが、良いことは針小棒大に捉えましょう。

Continue reading...

気を持たせる

【漢字】気を持たせる 【読み】きをもたせる 【意味】意味深な言動で相手に期待させる。 【例文1】目が合うとニコッとしただけで気を持たせると勘違いする男性。 【例文2】ボディタッチが気を持たせる。 私は、気を持たせるような行動をするタイプに弱く、特にそんなタイプの女性にはかなり弱いです。 女性からすると気を持たせるつもりは無いと思いますが、私の方が意識してしまいます。 以前、気を持たせるタイプの女性が部下にいて、ミスをしても指摘しづらい感じがあり、他の人より甘やかしているのでは?と指摘されたことがあります。 私が弱い気を持たせるタイプの女性とは、スーツにゴミが付いていたら取ってくれたり、襟が曲がっていたら直してくれるなどを、平然とやる女性です。 ほぼ全て意味を持たないでやっていると思いますが、そういったことをされると変に意識してしまいます。 自意識過剰では?と思われてしまうので、周りの人には話しませんが、私のような感覚を持つ人は他にもいると思います。 気を持たせるという意味は、異性間の事に限らず色々な部分で使われますが、私が若い頃親から良く気を持たせる事ばかり言うな!と言われました。 将来親孝行するや家を買ってあげるなど、夢を語る事が多かったので、うんざりした親は私にそうやって言ったのだと思います。 ただ、若い頃はその気持ちがあったので、素直な考えから言っていましたが、現実を見ると親孝行もしていないし、家も買ってあげていないので、今のところ気を持たせるだけの状態になっています。 気を持たせるという言葉の意味は、思わせぶりな態度を示して期待を持たせることをいいます。 思わせぶりな態度を示したところで、大体は実現しないのが一般的です。 また、男女が付き合い始めるか、そうでないかのとき、お互いが脈ありげな態度や言動によって、気を持たせてしまうことが挙げられます。 このように、気を持たせすぎないようにするにはどうすれば良いでしょうか。 1番よいのは、不確定要素があるのならば、気を持たせることなく、お断りをしておくのも、潔くて良いのではないでしょうか。 私の場合、出来るだけですが、不確定要素の高い物事があれば、変にきをもたせることにより、相手の方に迷惑をかけてしまいます。 したがって、不確定要素が大の場合、敢えて私はお断りをします。 さらに、スポーツにおいて、特にそうなのは、東京オリンピックに向けた金メダルをとる、とらないの内容について、インタビュアが選手に聞くと選手は、大概は金メダルを目指すという発言が多いです。 このような場合においても、選手が変に国民の前で気を持たせるような発言をしてしまったことにより、かえってプレッシャーとなる状況となり、選手が次第にプレッシャーに負けてしまうのです。

Continue reading...

艱難辛苦

【漢字】艱難辛苦 【読み】かんなんしんく 【意味】人生でぶつかる困難や苦労。 【例文1】大ケガをしたけど家族の支えがあって艱難辛苦を乗り越えた。 【例文2】経営難で艱難辛苦に陥る。 難しい漢字ですね。艱難辛苦とは人生でぶつかる壁を言います。 たとえば悩み事、困難なこと、苦労したこと、艱難辛苦を今まで体験したことがない人はほとんど存在しないと思われます。 私の性格は明るく何事にも前向きに考えます。 性格の不一致から前の主人と結婚生活6年でピリオドを打ちました。幸い子ども達の養育費も成人するまでの裁判所での書面もありますし、艱難辛苦も覚悟の上で離婚を決意しました。 子どもたちの将来を考え、実家に戻り父母にしばらくお世話になることにしました。シングルマザーは大変だ覚悟していたせいか夫がいない生活の私はイライラすることも減り逆に子どもには優しくできました。子どもはやがて反抗期を迎え友人に悩みを話すと反抗期が来るのは自然な事だから反抗期上等!とドン構えなさいよとアドバイスされました。そうは言っても毎日ケンカが絶えないのは事実です。1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月過ぎました。一向におさます気配はありません。下の子に当たる事もありました。一度話し合いを設けました。3年になると受験を真剣に考えなければならないからです。長男の胸のうちを聞いてみると私立に行きたいということでした。私は学費は何としてでも工面するから行きたいところを真剣にもう一度考えてみるように言いました。考えは変わらず、私立男子高校でした。今受験に向けてラストスパートをかけています。私の想いも伝わったのか、反抗期はなくなりました。

Continue reading...

井の中の蛙大海を知らず

【漢字】井の中の蛙大海を知らず 【読み】いのなかのかわずたいかいをしらず 【意味】自分の狭い知識だけにとらわれて得意気になっている者。世間知らず。 【例文1】君は井の中の蛙大海を知らずで得意気に話すけど、本当は違ってるからね。 【例文2】ネットの情報だけを頼りに井の中の蛙大海を知らずだ。 学生時代に英語が好きで、英語の成績だけは良かったので、英語力をもっと伸ばしたいと思い就職後も英会話スクールに通っていました。外国人講師との話も楽しくて、今思えば相手も仕事なので話題をたくさん振ってくれていましたが、会話が弾むので自分の英語力にかなり満足していたものです。そしていつかは行きたいと思っていたアメリカに半年から一年の予定で短期語学留学に行く事にしたのです。仕事が忙しかったので、自分で手続きをする時間がとれず、全て留学代行業者にお願いして、円満退職してからの渡米。空港についた途端に早速トラブルです。来るはずの迎えが誰もおらず、ロサンゼルスの空港で途方にくれてしまいました。現地の旅行会社の電話番号を貰っていたので、かけるも時間外で通じず、ホームスティ予定先に電話する事に、ところが電話に出たティーンエージャーの娘の言う事が冗談かというくらい全くわからないのです。焦っている状況でネイティブそれも初見の相手にトラブルを説明する事の難しさを痛感したスタートでした。そこからの日々はまさに自分が「井の中の蛙、大海を知らず」だったと実感する日々で、アメリカという大海でやっと自分の英語力のなさ、過信していた愚かさを知りました。結局半年ではそこまで英語力は伸びませんでしたが、自分が井の中の蛙だったとわかっただけでも、収穫だったと思っています。 皆さんは「井の中の蛙大海を知らず」という言葉をご存知でしょうか。有名な言葉なのでよく耳にするのではないでしょうか。この言葉は自分の知っている世界が全てだと思っていて、外にはもっと大きい世界があることに気付けないことを指します。ですので、批判するときなどに使われることが多いのではないかと思います。 私は服飾系の専門学校を卒業しています。高校は進学校に通っていたため、ほとんどの人はレベルの高い大学へ進学します。その中で専門学校を選ぶのはあまり良い目で見られませんでした。私なりの考えはあったのですが、多感なお年頃でもあるので周囲の意見は大きく怖いものでした。なので、進学校の中の合格ラインに乗れていない感じで劣等感がありました。専門学校に通っているときも高校の友人に在学先を聞かれるとあまりいい気分はしませんでした。でも社会にでると、そんな悩みはちっぽけだと吹っ飛びました。誰も大学についてなど尋ねてこず、私に能力があるかをみてきました。偏差値の高い大学を出ているかではなく、仕事をこなせる能力があるかどうかです。私は学歴で他人より劣っているように感じ、周りの全ての人も同じように私を見るのではないかと、偏った小さな世界で悩んでいたんだな気づきもっと広い世界があることを実感しました。 人と比べるとつい怖くなり、自分で考えられること、見える世界が全てに思えてしまいます。でも少し外へ出ると全く違う世界を実感せずにはいられません。ぜひ、皆さんも今の世界が広い世界の中の小さな一つでしかないことを思い出してみれば、自分を支える力になってくれるのではないでしょうか。

Continue reading...