tedukurikotoba (2563)

猿真似

【漢字】猿真似 【読み】さるまね 【意味】猿が人間のマネをするように、よく考えもせずに人の真似をする。 【例文1】マナー違反をする者を見た。子どもが猿真似しないように教育する。 【例文2】子どもが猿真似するからやめなさい! 【例文3】知らぬ間に子どもが猿真似をしていた。 サルは何でも人間のマネをする動物です。賢いと言えば賢いですが、猿真似とは浅はかな考えで他人の真似ごとをするという意味です。 実生活において「子どもが見ているから猿まねはやめなさい」と母親が言っている姿がイメージできます。 私も幼稚園に通う4歳の娘の前で夫がつまみ食いや立ち食いをするのを口を酸っぱくして子どもが真似るからやめなさいと何度も注意します。なんでも興味を持つ年頃で善悪の判断がまだつかない子どもにとって躾が大切です。そんな娘が幼稚園から帰って来たときのことです。脱いだジャンパーをハンガーにかけもしないで遊びに出ようとしたので、「お洋服はいつもここに(パイプハンガー)にかけるように言ってるでしょ」と言うと「え、パパもソファに洋服置いているじゃない」と言われハッとしました。何気な行動も子どもはよく見てるんだなと改めて気付かされたのです。言うばかりではなく親の言動も反省しました。

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故事来歴

【漢字】故事来歴 【読み】こじらいれき 【意味】古くから伝わる出来事のいきさつや由来。 【例文1】故事来歴に興味を持つ。 【例文2】故事来歴を調べる。 【例文3】故事来歴を曾祖父に聞く。 昔に比べると日本に観光旅行に来る観光客がたいへん多くなっているということです。 日本のさまざまな事柄を見たり体験したりして、感動を覚えるという人も多く、一度来日した人がまた来たくなることもあるようです。 何度も来日しているうちに、すっかり日本そのものを気に入って、日本に住み暮らしたいと思う人もけっこういて、有名なところで言えばアメリカ人のデイブ・スペクターさん。 奥様は日本人で、ダジャレが大好きなデイブさんはツイートで日本語のダジャレを書いているそうです。 デイブさんだけではなくて、外国人で日本の伝統的なことに興味を持ち、それを仕事としている人もたくさんいます。 茶道や華道を身に着け教師として日本人に教えている人や伝統的な工芸の技術を高齢の日本人から学び、残し伝えようと精進する人達。 またテレビでコメンテーターとして活躍しているロバート・キャンベルさんはたいへん博学で、日本の「故事来歴」についても非常に詳しいことが知られています。 こうして日本を愛して日本の歴史を大切にして、その伝統的な事柄を伝え残そうとする外国人の方々には脱帽です。 ぼんやりとただ日本で生まれ育ってきた私など、心から感謝の気持ちが湧いてきます。

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君子危うきに近寄らず

【漢字】君子危うきに近寄らず 【読み】くんしあやうきにちかよらず 【意味】教養があり賢い人は他人との争いを避ける。 また、危ない場所には近づかない、関わらない。 【例文1】儲け話があると誘われたが、君子危うきに近寄らずで断った。 【例文2】君子危うきに近寄らずで自分の目で体験する。 【例文3】怪しいと思ったら、君子危うきに近寄らず。 世の中を上手く渡っていくためにも、できれば危ないものには近寄りたくないものです。 しかし、それが最初から分かっていれば回避することもできますが、読みを間違えてしまうと、とんでもない被害に遭うことがあります。 「君子危うきに近寄らず」という言葉がありますが、優れた人はそれを自然に見抜く力を持っているのかもしれません。 もし、それを持ち合わせていないとしても、徳を積むことで、災難から逃れられると思います。 同じような被害に遭っても、幸運な人というのがいるものです。 そういう人は徳のある人なのかもしれません。 私もこれは日々実感していることなのですが、功徳を積むことで運気が好転し、被害に遭いにくくなるような気がします。 また、被害に遭ったとしても幸運に恵まれると思います。 お天道さまは見ていると言いますが、やはりどんな時でも悪いことはしないようにしたいものです。 そして、自分ができる範囲で功徳を積んでいくことが大事なのだと思います。 それは幸運の貯金となって、今後の自分の人生に良い影響を与えてくれるものだと思います。 また、それは十分なおつりが付いて戻ってくるのも嬉しいものです。 そう考えると、やはり毎日の行いがとても重要になってくると思います。 私は、以前から一人旅が大好きで、行き先は日本だけにとどまらず、海外へも行きの航空チケットだけを準備して、あとはすべて現地で決めるという旅をしています。泊まる場所も、帰りの航空チケットも事前に準備しないことについては、よく周囲の人からは「無謀だ」と言われます。ですが、これまで数十カ国へと旅をしましたが、一度も困ったことがなく、むしろ、そこでの出会いから人間関係が広がるという経験のほうが圧倒的に多く、なかなか、行きの航空チケットだけを準備するというスタイルを変更する気になれません。そんな私も、3年前に結婚して、来年には子どもが産まれるということで、「そろそろ、いい加減に無計画な一人旅はやめてほしい」と妻にきつく言われてしまいました。そう言われただけでは、やはりこれまでのスタイルを変えることはできなかったかもしれませんが、「君子危うきに近寄らず、と言うじゃない?あなたのような賢い人が、今、あえて危険をおかしてその国に行かなくても良いと思うの。」と言われてからは、自分が“君子”とは思っていないものの、悪い気はせずに、妻の言うことを聞いて、海外の旅行は取りやめ、国内旅行にしました。まんまと妻の作戦に引っかかってしまったような気もします。

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木に竹を接ぐ

【漢字】木に竹を接ぐ 【読み】きにたけをつぐ 【意味】木に竹を継ぎ合わせても馴染まないもので、全く違う性質を一緒にさせても調和しないことを言う。 【例文1】クラス分けは木に竹を接ぐのが大事だ。 【例文2】木製と鉄製の家具が木に竹を接ぐ部屋だ。 【例文3】個性的な人ばかり集まって木に竹を接ぐ。 テレビで記者会見をよく見かけます。 北朝鮮からミサイルが飛んできたというようなシリアスな事態を、国民に向かって話すための官房長官の記者会見、映画や舞台などの宣伝のために開かれる記者会見、不祥事を追及されることが分かっていても仕方なく開く記者会見。 笑顔であったり、しかめっ面であったり、記者に対面している人達の表情はいろいろです。 その表情がその記者会見の内容をある程度表していることが多いものです。 そして、話し始めた内容が納得できるものであれば良いのですが、ごまかそうとしたり自分に都合の良いように話を進める「木に竹を接ぐ」ような内容の記者会見だった場合、記者たちは俄然ハッスルして質問を始めます。 記者たちの質問も、視聴者が見ていて「そうだそうだ!もっと言ってやれ!」というものもあれば「何聞いてるんだ!」といったものなどさまざまです。 記者会見を開くにあたって、口裏合わせやらどう言い訳しようかとかどんな風にごまかそうかと当事者は考えて来ているはず。 記者たちはそれを上回る質問を投げかけなければプロとは言えません。 マスコミ各社は心理学者や弁護士などもチームに入れて、記者会見で嘘を暴くくらいの鋭い記者を養成してほしいものです。

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肩を落とす

【漢字】肩を落とす 【読み】かたをおとす 【意味】落ち込んで力が抜けて肩が下がる様子。 【例文1】恋人にフラれてがっくり肩を落とす。 【例文2】試験に落ちて肩を落とす。 【例文3】会社が倒産に陥り肩を落とす。 物事の結果が上手く行かなかったり、思い通りに行かない時は、ガックリと肩を落としてしまいます。 特に試合や試験などでは良く見る光景です。 良い結果を期待していればいるほど、結果がその逆だと、ショックは大きく、ガックリ肩を落としてしまい、時にはしばらく立ち上がれないこともあります。 最近では夏の高校野球で負けたチームの選手たちが、肩を落とす場面をたくさん見てきました。 私は高校野球が好きで、特に夏の甲子園は良く見ています。 真夏の暑さに負けそうになっても、高校球児のハツラツとしたプレーを見ていると、元気と勇気をもらえます。 試合に引き込まれて観戦を続けているうちに、夏の暑さを忘れてしまいます。 甲子園大会が終わる頃には朝晩は涼しくなり、秋を感じるようになります。 選手たちの肩を落とした光景を見るのは、時には辛いこともあります。 しかし、この悔しさをバネに今後の人生をたくましく進んでほしいと思います。 肩を落とすような残念なことが、人間を成長させるのかもしれません。 人生は順風満帆とは行かないことがほとんどですし、上手く行かなくてガッカリして肩を落とすようなことも多いかもしれません。 しかし、そこから学ぶことはたくさんあると思います。 肩を落とす、意味としてはとある機会やきっかけで気分が下がるという意味です。 この意味ではどんなシチュエーションを想定しますか?同級生の気のある女の子からラブレターをもらったと思ったら「〇〇くんに渡してくれる、いつも一緒だよね」とか。 評判のラーメン店をサイトで見つけて、遠くても苦労して2時間ぐらいかけて店まで行ったら、そこが臨時休業とか。 でも、アラフォーより上世代の特に男子だと一番わかりやすいシチュエーションは・・。 さぁ9回裏ツーアウトランナー一塁、3対1でリードしていますあと1人抑えれば甲子園です、ツーストライクツーボール(昔はストライクからカウント)、 ピッチャー〇〇投げた、カキーン!打った、これは大きい大きい・・入ったー 土壇場同点ホームラン、あと1人という所でうたれたピッチャー〇〇、肩をがっくりと落とした。 というシチュエーションが一番最初に浮かびます。 ピッチャーは肩を使うので打たれると肩を落とす、というのがそもそもきっかけかもしれないし関係ないのかもしれませんが、なんかあまりにもわかりやすい例えかなと、特にアラフォー以上男子だと小さい時に結構テレビで野球を観てるので、そこから肩を落とすとはこういうこと、と理解してると思います。 肩を落とすとは、思うように事が進まずがっかりする気持ちを表す言葉です。ちょっとしたことなら、また一度のつまづきなら、すぐに立ち直れるかもしれません。でもそれが何度も続いたり、上手くいかないことばかりだったりすると、やる気もなくなってしまいます。そのような、肩を落とす経験は誰もが味わった経験を持っているのではないでしょうか。 私も先日、大好きなミュージシャンのライブに行きたくて、チケットを申し込もうと抽選に応募しました。なるべく有利になるよう努力したつもりでしたが、気が付くと思った以上に人気が出ていたようで、あっけなく外れてしまいました。しかし、まだまだチャンスはあると、その時点では諦めませんでした。その後、全てのチャンスに賭けてみたのですが、なんと全滅。さすがにがっかり、まさに肩を落とす結果でした。しかし、しばらくしてそのミュージシャンが追加公演を行うという知らせが来たのです。これが最後のチャンス、とダメ元で応募したところ、見事当選し、ライブに行くことができました。同じように以前落選した人が多かったようで、追加公演はかなりのキャパの会場でした。肩を落としていたところに念願が叶う結果となり、本当に嬉しかったです。

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