tedukurikotoba (2563)

 目の前が真っ暗になる

【漢字】目の前が真っ暗になる 【読み】めのまえがまっくらになる 【意味】絶望的でどうしたらいいかわからない状態。 【例文1】妻に逃げられ職も失い、目の前が真っ暗になる。 【例文2】会社が倒産して目の前が真っ暗になる。 【例文3】詐欺に遭い、目の前が真っ暗になる。 タバコの自動販売機の補充の仕事をしていた時の事です。タバコの在庫は地下の重い扉のある倉庫に保管されていました。販売機が何か所にもあって、種類もかなり多かったので、いつも大きな台車に乗せて運んでいました。その日は、月曜日で特に補充が多く、たくさんのタバコを手押し台車に乗せました。倉庫から出る時に扉は自動的に閉まるようになっていた為、体で開けた状態にして台車を外に出し終わって、体を扉からずらしました。すごくすごく重い扉です。結構な勢いで閉まりました。その時なぜか、、体はずらしていたのに、足だけ扉が閉まる場所に残っていたのです。運悪く、扉の下には少しばかりの隙間があったため、つま先が残った状態で扉が閉まってしまったのです。 一瞬何が起こったのかわかりませんでした。足はすぐに扉から抜けましたが、しゃがみこんだまましばらく動けずにいました。どれくらい時間が経ったのかもわかりませんが、立てる事を確認して台車を押して仕事を再開しようと思いました。痛みはありましたが、歩けないほどではなかったからです。ところが歩き始めると段々と辺りが暗くなって来たのです。少しずつ少しづつ暗くなって、終いには周りはもう何も見えない状態になりました。それでも気を失う訳ではなく、やっと座れる場所にたどり着きました。希望を失った訳でもないのに、目の前が真っ暗になった実体験でした。

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無尽蔵

【漢字】無尽蔵 【読み】むじんぞう 【意味】使っても尽きる事がない財宝を収める蔵から転じて、いくら使ってもなくならない。 【例文1】アイデアが無尽蔵にわいてくる。 【例文2】若い時のパワーは無尽蔵だった。 【例文3】無尽蔵の体力がある。 私は某大手の運輸会社で大量の荷物を相手に肉体労働をしています。入社当初は身体が体力的に慣れないせいか、半年近くはどこかしらが筋肉痛だったり、疲労が抜けない状態が続いていました。 しかし身体がその作業向きに出来上がってくると、社員さんや周りの同僚が驚く位の作業量とスピードで仕事を処理できる様になりました。 仕事の内容は至って簡単で、私の所属する部署では、大きな収納BOXの中に積まれている荷物を次々とベルトコンベアーに載せていく作業になります。 作業内容は本当に単純なのですが、これを何時間もハイスピードで処理できる人は私の他に見当たらず、周りは私のその仕事ぶりを見て『無尽蔵のスタミナだ』とか、『何で疲れないの?』と言って驚いています。 確かに私は、100㎏近い荷物を運ぶのは厳しいかも知れませんが、20㎏位の荷物を長時間スピードを落とさずに処理できる作業のスピード持久力が他の方々よりも優れているのだと思います。 そんな無尽蔵のスタミナと言われる私にも弱点があり、お腹が減ってエネルギーが枯渇すると、一気に力が入らなくなってしまいます。十分なエネルギーさえ摂取できれば無尽蔵に近い働きができると自負しています。

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耳打ちする

【漢字】耳打ちする 【読み】みみうちする 【意味】相手の耳元でそっと囁く。 【例文1】合コンで気に入った女性に連絡先を耳打ちする。 【例文2】今がチャンスだと耳打ちする。 【例文3】コソコソと耳打ちする。 子どもが今6歳で小学校に通っているのですが、焼き肉の食べ放題コースをやっている飲食店に行ったら、店員さんが来る前に耳打ちして「5歳って答えろ」と言わせています。そこの焼き肉の飲食店は、小学生から大人の半額料金を取り、幼稚園児以下は無料で食べ放題コースを選べるためです。しかし、うちの子が幼すぎるせいなのか1度も店員さんに年齢を聞かれたことがありません。店側は「どうせ小学校に通っていても、幼児ですと答えるんやろ」とわかっているのでしょうか。 そんなことを思っていた時に別のお店なのですが、ドリンクバーが小学生以下は無料のというのを売りにしているお店に入りました。後で入ってきた隣に座ったファミリーが自分と同じようなことをしている現場に遭遇しました。親子4人だったのですが、1人の子は明らかに小学生に見えて、もう1人は幼稚園児か小学生か微妙な感じでした。そこの家族も店員さんが来る前に子どもに耳打ちしていました。自分も毎度やっていることなので何を言っているのかわかります。店員さんが注文を聞きにきて一通り注文が終わり、「お子様はおいくつでしょうか」と店員さんが言ったのですが、その子どもが耳打ちされた事を忘れていたのか大きな声で「6歳です」と答えました。その瞬間、親の顔は固まった顔をしていましたが、店員さんが「6歳なら今回はサービスでドリンクバーをつけときますね」と言いました。機転を利かせたのか、マニュアルにそう書いてあるのかわかりませんが、親の固まってた顔は一瞬でほころび、助かったと感じだったのでしょう。しかし、その時自分のことは棚に上げて思いました。「ドリンクバーごときで子どもの年齢誤魔化すなよ。」と。

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百花繚乱

【漢字】百花繚乱 【読み】ひゃっかりょうらん 【意味】たくさんの花が咲き乱れている様子から、一度にたくさんの優れた者が現れる。 【例文1】彼女は百花繚乱の面接試験に応募する。 【例文2】倍率は百花繚乱だったが、見事大手企業に採用された。 【例文3】百花繚乱のオーディションに挑む。 百花繚乱とはたくさんの花が咲き乱れている様子から立派な人材が一度にたくさん現れることを言います。 毎年毎年いろいろなジャンルで優秀な人材が世の中に出てきて貢献していますね。羨ましい限りでニュースを見ています。 私は春・夏高校球児が甲子園で戦う姿を毎年楽しみにしてみています。全国各地で勝ち抜いてきた高校同士が戦います。 甲子園ともなると、百花繚乱が気になります。毎年優れたプレーヤーはドラフトから指名がかかります。日本の将来を背ってたつ若者が甲子園から輩出されるのです。何も勝った高校や優勝校ばかりではありません。甲子園の伝説の一つで一度も打たせてもらえなかった松井秀樹元選手もそうでした。怪物と呼ばれた腕前を恐れて敬遠されましたね。いくら戦略とはいえ堂々と戦ってほしかったです。 同じ年代の子を持つ親として頑張っている姿は涙ものです。わが子も百花繚乱目指して来年地元の大手企業に挑みます。

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花より団子

【漢字】花より団子 【読み】はなよりだんご 【意味】綺麗な景色を眺めて楽しむよりもお腹を満たしてくれる物の方がいい。 【例文1】着くなり花見そっちのけで花より団子の宴会が始まる。 【例文2】色気より花より団子だ。 【例文3】お腹すいたな、花より団子だ。 お花見に行ったときに「花より団子だよね!」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? この花より団子、の正しい意味は皆さんご存知ですか? 「花より団子」=「花を見に行っても、美しい桜の花よりお腹を満たしてくれる団子の方が嬉しい、喜ぶ」ということから「風流よりも実益」「外観よりも実質を重んじる」ことの例えなんですね。 しかし、お花見は元々、作物の神様を迎える為の宗教行事で、その起源は奈良時代まで遡り、桜ではなく「梅の花」を見ていたそうです。 それが平安時代に入ってから貴族たちが桜の花を好むようになり梅から桜へ主流が変わっていったそうです。 ではいつから今のように花見をしながら甘いものを楽しむような習慣に変わったのか。 実は京都の醍醐で豊臣秀吉が開いた花見に諸国からそれぞれの名産物や乾物が集められたことがきっかけだそうです。 ここから江戸時代にはすっかり花見の席で団子を食べる風習が定着し、それが現代の桜を見ながら宴会するスタイルへ発展したとのことです。 なんとなく聞いたことのあるこの「花より団子」の言葉の成り立ちには、このような由来があったなんて驚きですね! 今度、お花見に行くときはこのような豆知識を披露してみてはいかがでしょうか。

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